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第一次対馬防衛戦
151.第一次対馬防衛戦①
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黒が開発し、白や子供達の手によって改良され、名越勢によって実証実験が行われた土笛型通信機、通称土笛は、梅雨に入る前に弥太郎の手によって子機の内の1つが三善の爺さんの下へと届けられた。
いろいろ試した結果、相当意識を集中して息を吹き込めば、気まぐれな白の精霊が手を貸してくれるらしく、全部で5つ作った子機のうちの4つは、宗像家、佐伯家、名越家そして櫛田神社の大宮司である本居家に渡されることになった。
まあ、名越は走ればすぐの距離だし、何かあれば白の張った結界が反応するのだろうが、そこは信頼と仲間としての承認の表れというやつだ。
梅雨も真っ盛りの午後、囲炉裏の間で寛いでいた俺達の所へ、黒が深刻な顔をしてやってきた。
「タケル。蒙古軍の造船速度が異常に早い。当初の見込みはおよそ45日で一隻だったはず。でも、既に150隻が進水している。恐らく一隻当たりの建造日数は10日強と思われる」
「それってつまり……」
「敵側にも私達と同じ陰陽師あるいはそれに類する者がいる」
そうだ。その可能性を考えなかったわけではない。この国に陰陽師がおり、博多には三善の爺さんのようにその術に長けた者もいる。敵方に、蒙古軍や高麗軍にそういった超自然的な力を行使する者がいることは、当然想定されるべきことだ。
だが、正直言って舐めていた。宇都宮軍との御牧郡攻防戦の折、宇都宮軍配下の陰陽師は俺達に対して手も足も出なかった。“蒙古軍に仮に異能や超自然的な力を行使する者がいたとしても、俺達の敵ではない”そう高を括っていたのは事実だ。
「それで、進水した船は今どこで何をしている?」
「5隻が午前中に馬や兵士を積み込んでいた。現在は対馬の西方20㎞の海上を東進中。単なる訓練かもしれないけど……」
「もしかしたら対馬に上陸する偵察部隊かもしれない」
「そのとおり。可能性は五分五分」
そうか……このタイミングでの完全武装での出航と対馬への接近。五分五分というよりも強行偵察だと見たほうが良いだろう。
「タケル。どうする?行くか?」
「ああ。杞憂に終わればそれもよし。ただ上陸して引き返すのならそれもいいだろう。だが無辜の民の血を流すようなら殲滅する。一兵も逃すな」
「了解。出撃するのは?」
「俺と黒、白、紅、梅、佐助、清彦の7人だ。馬はいらない。あの島は馬が走り回るほど開けてはいない。佐助と清彦は紅に任せる。黒、白、梅は俺と一緒に行動する。何か質問は?」
「武装と服装は?」
「お前達は自由。何ならあの鬼面を着けてもいいぞ。梅、佐助、清彦の3名は現地の人々と同じような服を着ておいてくれ。状況によっては人々の誘導をやってもらうかもしれん」
「了解!5分後に広場で!」
3分後には完全武装の6名と俺の7名が広場に集合した。
佐助と清彦、梅の3人は一見すると山伏というか修験道探究者のような服装をしている。白い鈴懸に茶色の袴、脚絆に草鞋履き。佐助と清彦は槍と太刀を履き、矢筒と弓を背負っている。梅は槍の代わりに矢筒を余計に携えている。そして鬼面の色は青一色。
紅や黒、白、それに俺の服は、濃いモスグリーンのつなぎになった。一世代前の自衛隊の作業服のようにも見えるが、梅雨時期の濃い緑と切り立った断崖の多い島では、周囲の環境に溶け込むだろう。
ちなみに紅が赤鬼、黒は黒鬼、白は白鬼の鬼面を着けている。俺か?俺は相変わらずの茶色だ。
「準備はいいな?俺達の目的は対馬の偵察と状況により敵の殲滅だ。間違ってもこちらから手は出すなよ。では出発だ。黒、門を頼む」
「了解!」
◇◇◇
黒の門を通って降り立ったのは、上対馬の北端付近、元の世界では鰐浦と呼ばれる場所の高台だ。複雑に入り組んだ海岸線の少し奥まった場所に集落がある。
遠く北北西には朝鮮半島の先端が微かに見え、海上には豆粒ほどの船が浮かんでいる。
「なあ、奴らこのまま直進してくると思うか?」
「わからない。だが、このまま直進しても小舟ぐらいしか岸には近づけないはずだ。黒、奴らの船に上陸用の小型の船は乗っているか?」
「ある。一隻につき小舟2艘。小舟と言っても恐らく兵士20人余りは乗れると思われる」
「奴らの船には何人乗ってんだ?」
「数えた限りでは一隻当たり50人の兵士と50人の水夫、4頭の馬だった。服の感じから恐らく蒙古軍ではなく高麗軍と思われる」
「黒姉さん。それってつまり5隻の船には500人の敵兵が乗っているということっすか?」
「佐助。計算が速くなった。私は嬉しい」
「そんな淡々と褒められてもなあ。でもやるしかねえか」
「お前ら。まだやると決まったわけじゃないだろう。このまま島をぐるっと一周して帰るかもしれないんだしな」
紅がともすれば好戦的になる佐助や清彦を窘めている。
だがそんな紅の願いも虚しく、高麗軍の船は上対馬の北端を時計回りに回り込み、北東側から侵入してきた。そこには小さいながらも砂浜が広がっている。三宇田みうだ浜だ。
浜の南側、低い山を一つ越えた場所には、小さいながらも人里がある。
俺達も門を使って北東側に移動し、権現山山頂付近に陣取る。浜辺までは直線距離で400mほど。白や紅の狙撃はもちろん、射線さえ通れば俺の持つ猟銃でも十分必中範囲だ。
「あちゃあ……やっぱり小舟を下ろしたな。ありゃ上陸する。間違いなく上陸するぜ」
「白、三善の爺さんに連絡を。紅達は浜の北側に展開。俺と黒、梅は南側に待機する。白は連絡が終わり次第俺達に追いつけ」
『了解!』
◇◇◇
浜の南側に広がる松林に潜み、敵軍の動向を監視する。
合計10艘の小舟がゆっくりと近づいてくる。まだ馬が乗っていない。第一陣は歩兵のみ、第二陣で馬と指揮官を運ぶ算段なのだろう。
「タケル兄さん!伝達終わり!だよ!」
背後から白が合流した。
「お疲れ。どうだった?」
「んとねえ、“何だ白龍の嬢ちゃんか”だって」
白のことをそう呼ぶなら、三善の爺さんで間違いない。だが俺が聞きたいのはそれじゃない。
「あと、“対馬に500名規模の敵軍が侵攻中。これより殲滅に入る”って伝えた。援軍はいるかって聞かれたから、“んなもん間に合うか!”って答えといた」
えっと……
「白に紅姉が乗り移った?」
「え?そう??だってあのお爺さん好きじゃないし~」
まあいいか。今度からは自分で連絡しよう。
「タケル。近づいてきたよ。どうする?」
梅の声で現実に立ち返る。
高麗軍の小舟は、俺達の前方約50mの地点を通り過ぎ、西に開けた砂浜に上陸しようとしている。
敵兵の武装は槍と刀剣、弩、大盾、それに鉄か青銅で出来ているらしい金属の筒。
茶色っぽい革鎧に身を包み、頭も同系色の尖った頭巾を被っている。
「黒。船上にはどれぐらいの人数が残っているかわかるか?」
「下船したのは兵士ばかりだった。恐らく水夫はそのまま残っている」
「わかった。上陸部隊を攻撃するだけでは、残った船は逃げ帰ってしまう。指揮官達の上陸を待って、先に船上から始末しよう。紅、聞こえているか?」
「おうよ。作戦了解。俺と白、黒で船上に突撃するか?」
「いや、船の制圧は白と黒に任せる。紅は中央部に移動して俺と共に奴らの頭を押さえてくれ。佐助と清彦は浜の北側、奴らの右後方から、梅は浜の南側、奴らの左後方から騎乗した者を狙撃。敵の位置をマーキングする。各自確認してくれ」
「こちら佐助!目標を確認」
「こちらでも確認!いつでもいけるよ!」
「了解だ。白、黒。気を付けろよ」
「紅姉。タケルのこと任せた」
「誰に言ってんだ。こちとら無敵の紅姉さんだぞ」
こうして対馬防衛戦の幕が切って落とされた。
いろいろ試した結果、相当意識を集中して息を吹き込めば、気まぐれな白の精霊が手を貸してくれるらしく、全部で5つ作った子機のうちの4つは、宗像家、佐伯家、名越家そして櫛田神社の大宮司である本居家に渡されることになった。
まあ、名越は走ればすぐの距離だし、何かあれば白の張った結界が反応するのだろうが、そこは信頼と仲間としての承認の表れというやつだ。
梅雨も真っ盛りの午後、囲炉裏の間で寛いでいた俺達の所へ、黒が深刻な顔をしてやってきた。
「タケル。蒙古軍の造船速度が異常に早い。当初の見込みはおよそ45日で一隻だったはず。でも、既に150隻が進水している。恐らく一隻当たりの建造日数は10日強と思われる」
「それってつまり……」
「敵側にも私達と同じ陰陽師あるいはそれに類する者がいる」
そうだ。その可能性を考えなかったわけではない。この国に陰陽師がおり、博多には三善の爺さんのようにその術に長けた者もいる。敵方に、蒙古軍や高麗軍にそういった超自然的な力を行使する者がいることは、当然想定されるべきことだ。
だが、正直言って舐めていた。宇都宮軍との御牧郡攻防戦の折、宇都宮軍配下の陰陽師は俺達に対して手も足も出なかった。“蒙古軍に仮に異能や超自然的な力を行使する者がいたとしても、俺達の敵ではない”そう高を括っていたのは事実だ。
「それで、進水した船は今どこで何をしている?」
「5隻が午前中に馬や兵士を積み込んでいた。現在は対馬の西方20㎞の海上を東進中。単なる訓練かもしれないけど……」
「もしかしたら対馬に上陸する偵察部隊かもしれない」
「そのとおり。可能性は五分五分」
そうか……このタイミングでの完全武装での出航と対馬への接近。五分五分というよりも強行偵察だと見たほうが良いだろう。
「タケル。どうする?行くか?」
「ああ。杞憂に終わればそれもよし。ただ上陸して引き返すのならそれもいいだろう。だが無辜の民の血を流すようなら殲滅する。一兵も逃すな」
「了解。出撃するのは?」
「俺と黒、白、紅、梅、佐助、清彦の7人だ。馬はいらない。あの島は馬が走り回るほど開けてはいない。佐助と清彦は紅に任せる。黒、白、梅は俺と一緒に行動する。何か質問は?」
「武装と服装は?」
「お前達は自由。何ならあの鬼面を着けてもいいぞ。梅、佐助、清彦の3名は現地の人々と同じような服を着ておいてくれ。状況によっては人々の誘導をやってもらうかもしれん」
「了解!5分後に広場で!」
3分後には完全武装の6名と俺の7名が広場に集合した。
佐助と清彦、梅の3人は一見すると山伏というか修験道探究者のような服装をしている。白い鈴懸に茶色の袴、脚絆に草鞋履き。佐助と清彦は槍と太刀を履き、矢筒と弓を背負っている。梅は槍の代わりに矢筒を余計に携えている。そして鬼面の色は青一色。
紅や黒、白、それに俺の服は、濃いモスグリーンのつなぎになった。一世代前の自衛隊の作業服のようにも見えるが、梅雨時期の濃い緑と切り立った断崖の多い島では、周囲の環境に溶け込むだろう。
ちなみに紅が赤鬼、黒は黒鬼、白は白鬼の鬼面を着けている。俺か?俺は相変わらずの茶色だ。
「準備はいいな?俺達の目的は対馬の偵察と状況により敵の殲滅だ。間違ってもこちらから手は出すなよ。では出発だ。黒、門を頼む」
「了解!」
◇◇◇
黒の門を通って降り立ったのは、上対馬の北端付近、元の世界では鰐浦と呼ばれる場所の高台だ。複雑に入り組んだ海岸線の少し奥まった場所に集落がある。
遠く北北西には朝鮮半島の先端が微かに見え、海上には豆粒ほどの船が浮かんでいる。
「なあ、奴らこのまま直進してくると思うか?」
「わからない。だが、このまま直進しても小舟ぐらいしか岸には近づけないはずだ。黒、奴らの船に上陸用の小型の船は乗っているか?」
「ある。一隻につき小舟2艘。小舟と言っても恐らく兵士20人余りは乗れると思われる」
「奴らの船には何人乗ってんだ?」
「数えた限りでは一隻当たり50人の兵士と50人の水夫、4頭の馬だった。服の感じから恐らく蒙古軍ではなく高麗軍と思われる」
「黒姉さん。それってつまり5隻の船には500人の敵兵が乗っているということっすか?」
「佐助。計算が速くなった。私は嬉しい」
「そんな淡々と褒められてもなあ。でもやるしかねえか」
「お前ら。まだやると決まったわけじゃないだろう。このまま島をぐるっと一周して帰るかもしれないんだしな」
紅がともすれば好戦的になる佐助や清彦を窘めている。
だがそんな紅の願いも虚しく、高麗軍の船は上対馬の北端を時計回りに回り込み、北東側から侵入してきた。そこには小さいながらも砂浜が広がっている。三宇田みうだ浜だ。
浜の南側、低い山を一つ越えた場所には、小さいながらも人里がある。
俺達も門を使って北東側に移動し、権現山山頂付近に陣取る。浜辺までは直線距離で400mほど。白や紅の狙撃はもちろん、射線さえ通れば俺の持つ猟銃でも十分必中範囲だ。
「あちゃあ……やっぱり小舟を下ろしたな。ありゃ上陸する。間違いなく上陸するぜ」
「白、三善の爺さんに連絡を。紅達は浜の北側に展開。俺と黒、梅は南側に待機する。白は連絡が終わり次第俺達に追いつけ」
『了解!』
◇◇◇
浜の南側に広がる松林に潜み、敵軍の動向を監視する。
合計10艘の小舟がゆっくりと近づいてくる。まだ馬が乗っていない。第一陣は歩兵のみ、第二陣で馬と指揮官を運ぶ算段なのだろう。
「タケル兄さん!伝達終わり!だよ!」
背後から白が合流した。
「お疲れ。どうだった?」
「んとねえ、“何だ白龍の嬢ちゃんか”だって」
白のことをそう呼ぶなら、三善の爺さんで間違いない。だが俺が聞きたいのはそれじゃない。
「あと、“対馬に500名規模の敵軍が侵攻中。これより殲滅に入る”って伝えた。援軍はいるかって聞かれたから、“んなもん間に合うか!”って答えといた」
えっと……
「白に紅姉が乗り移った?」
「え?そう??だってあのお爺さん好きじゃないし~」
まあいいか。今度からは自分で連絡しよう。
「タケル。近づいてきたよ。どうする?」
梅の声で現実に立ち返る。
高麗軍の小舟は、俺達の前方約50mの地点を通り過ぎ、西に開けた砂浜に上陸しようとしている。
敵兵の武装は槍と刀剣、弩、大盾、それに鉄か青銅で出来ているらしい金属の筒。
茶色っぽい革鎧に身を包み、頭も同系色の尖った頭巾を被っている。
「黒。船上にはどれぐらいの人数が残っているかわかるか?」
「下船したのは兵士ばかりだった。恐らく水夫はそのまま残っている」
「わかった。上陸部隊を攻撃するだけでは、残った船は逃げ帰ってしまう。指揮官達の上陸を待って、先に船上から始末しよう。紅、聞こえているか?」
「おうよ。作戦了解。俺と白、黒で船上に突撃するか?」
「いや、船の制圧は白と黒に任せる。紅は中央部に移動して俺と共に奴らの頭を押さえてくれ。佐助と清彦は浜の北側、奴らの右後方から、梅は浜の南側、奴らの左後方から騎乗した者を狙撃。敵の位置をマーキングする。各自確認してくれ」
「こちら佐助!目標を確認」
「こちらでも確認!いつでもいけるよ!」
「了解だ。白、黒。気を付けろよ」
「紅姉。タケルのこと任せた」
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