91 / 176
黒さんのニコニコ化学実験!編
91.火薬を製造する①(硝石の製造)
しおりを挟む
では早速火薬の製造をやってみよう。
黒は記録を取る気満々で実験ノートを準備している。
とりあえず講義スタイルで始める。
火薬には大きく分けて2種類ある。
恐らく元も使用するであろう黒色火薬と、もっと後代で製造されるようになった無煙火薬だ。無煙火薬は猟銃の弾薬にも使用されている。
黒色火薬の原料は硝石・硫黄・木炭の粉の3つ。
硫黄は火山の火口周囲などでは採取できるだろう。
木炭は普通に里でも生産している。
問題は硝石だ。
硝石の化学名は硝酸カリウム。
水溶性のため、乾燥地帯では自然生成した鉱石が採取されるが、温暖湿潤なこの地域での採取は不可能だ。
とすれば人為的に生産するか合成するしかない。
「質問。猟銃の弾薬とはタケルがガンパウダーと呼んでいるものだろう。あれも十分黒いと思う」
「黒色火薬と無煙火薬の最大の違いは、黒色火薬を使用すると大量の黒煙が出るところだ。原料に炭を使うからどうしても煤が出るからな。黒は俺が猟銃を撃つところを見たことがあるはずだが、銃口から黒煙が出ていたか?」
「いや、白っぽい煙が出ていたが、黒くはなかった」
「それが黒色火薬と無煙火薬の違いだ。無煙と言っても物質が燃焼している以上は、何らかの排ガスは生じる。黒色火薬では排ガス中に大量の煤を含むから黒く見えるが、無煙火薬ではほとんど煤を含まないから白っぽくなる」
講義を続ける。
人為的な硝酸カリウムの生産方法は確立している。
まずは古土法だ。
築20年以上経過した家の土間や床下の土を採取し、桶に入れて水で硝酸カルシウムを抽出する。
抽出液を濃縮し、アクの強いヨモギなどを焼いた灰を加え、硝酸カルシウムを硝酸カリウムにする。
あとはろ過して静置すれば、硝酸カリウムの結晶が得られる。
ただし、この方法では古い民家が必要だし、そもそも労力の割りに得られる収量が少ない。
この方法は里では生産できないだろう。
ヨーロッパで普及した硝石丘法というものもある。
人糞や小便、麦藁などを積み上げ腐らせる過程でアンモニアを生じさせる。
このアンモニアから硝化細菌によって生成されるのが亜硝酸だ。
亜硝酸は土中のカルシウムイオンと結合し、硝酸カルシウムとなる。
硝酸カルシウムから硝酸カリウムへの転換は古土法と同じだ。
しかしこの方法では糞尿を使用する。さすがに子供達の前で、あるいは子供達自身に、この作業をやらせたくはない。
というか俺も嫌だ。
残るは培養法だ。
元の世界では加賀藩のみが編み出したとされる秘法だが、有効利用させてもらう。
培養法の特徴は、アンモニアの供給源として蚕の糞を使用したことだ。
まずは屋内の地面に穴を掘り、乾燥させた蚕の糞と、同じく乾燥させた籾殻や蕎麦殻、ヨモギと乾いた土を交互に積み重ねながら埋め戻す。
あとは春と秋に切り返しながら5年ほどかけてじっくりと熟成させ、硝酸カルシウムを含んだ土を得る。
穴を掘る場所は囲炉裏の周りなどで、冬季でも発酵熱で室内は温かかったらしい。
この方法なら臭気もなく、しかも全ての材料が里で手に入る。
蚕の糞は毎日大量に小夜と椿達が回収しているし、籾殻や蕎麦殻もストックがある。
専用の小屋は適度に乾燥した、例えば炭焼きに使っている崖の近くなどに作ればいい。
だが、いかんせん時間が掛かる。さすがに5年も待っていられない。
ここは精霊の力を借りて実験してみよう。
まずは里の西側の崖下に小屋を建てる。だいたい二畳分ぐらいの小さな小屋だ。
その間に小夜と子供達に協力してもらい、蚕の糞と桑畑の表土、籾殻と蕎麦殻、ヨモギを集めてもらう。
「ねえねえ小夜姉ちゃん!蚕の糞を集めるようにって、タケル兄ちゃんは何やってるの?」
「まさか食べるんじゃ……タケル兄ちゃんお腹すいたの??」
「ん~~食べるわけじゃないと思うなあ~まあタケルさんのことだから、またすごい物を作るんじゃないかなあ?」
最近小夜と一緒にいることが多い、〝ちよ″と〝かさね″が元気に手伝ってくれた。
二人は大隈からの合流組だが、すっかり顔色も良くなり、元気に遊んだり働いたりしてくれている。
さて、材料も揃ってきたところだし、早速実験に取り掛かろう。
小屋の中に一辺1m、深さ1mの穴を掘り、子供達が集めてくれた材料を乾燥させながら交互に埋め戻どす。
乾燥の具合がよくわからなかったが、まあヨモギが乾いていればいいだろう。
埋め戻しが終われば、時間の指標として近くに麦を撒き、培養穴と麦を同じように促成する。
目の前で麦が発芽し、生長し、穂を付け、黄金色になる。ここで培養穴を掘り戻し、空気と混ぜながら埋め戻す。この作業を10回繰り返せば、およそ5年が経過したことになるはずだ。
こうして「硝酸カルシウムが入ってるであろう土」を1立方メートル、およそ1.2tを得た。
この土を底に栓を付けた大きな桶に3つに分けて均等に移す。3つに分けたのは、この先で加える灰の種類で収量がどれだけ変わるか試すためだ。
それぞれの桶に水を張り、一晩放置する。
翌日、桶の底の栓を抜き、ゆっくり出てくる水を回収する。
この水に硝酸カルシウムが溶けているはずだ。
土が沈殿し、ちょうどろ過したようになっているから、ゆっくりとしか水が出てこない。
回収が終わるまで、一晩待つ。
回収した水を大鍋で煮立たせ、だいたい1/3に濃縮する。
煮立った液にそれぞれ樫灰、藁灰、ヨモギ灰を溶いて、布で濾過した水を加え、しばらく掻き混ぜる。
植物を燃やした灰には炭酸カリウムが含まれる。灰の成分で水溶性の物は炭酸カリウムぐらいだから、灰を混ぜた水を濾過した濾液には炭酸カリウムが含まれている。
硝酸カルシウムと炭酸カリウムは直ちに置換反応し、硝酸カリウムと炭酸カルシウムになる。
白い沈殿物が出始めたら静置し、沈殿物と溶液を分離させる。
この白い沈殿物が炭酸カルシウムだ。
まだ温かいうちに溶液を布で濾過し、濾液を放冷しながら一晩静置する。
翌日桶を覗くと、水晶のようにきらきらした結晶ができていた。
気付くと黒も結晶に負けずと劣らないキラキラした目で結晶を見ている。
「タケル。これが硝石か?ただの煮出した液から、こんな物が出てくるのか?」
「ああ。だいたいの水に溶ける物質は、ある程度温度が高いほうが溶けやすい。もちろん限界はある。この限界を飽和濃度、100gの水に溶けられる溶質の量を溶解度という。硝酸カリウムの溶解度は100℃でだいたい200g弱。これを30℃まで冷やせば、30℃での溶解度はだいたい40g。この差は水に溶けられず、結晶として取り出せる」
つまり結晶化だ。
「ん?ということは、この上澄み液にもまだまだ硝酸カリウムが含まれている?」
「ああ。だから上澄み液や結晶を洗った水、濾過残渣を濯いだ水を回収して濃縮し、再度結晶化すれば、もう一度結晶が得られるはずだ。ちなみに硝酸カリウムの溶解度は10℃なら20gぐらいまで下がるから、チャレンジするなら冷やしたほうがいいだろう」
「わかった。だいたいやり方はわかったから、あとはやってみてもいい?」
「ああ。黒に任せる。硝酸カリウムは激しく燃えるから、保管場所には気を付けてな」
「了解。タケルには硫黄と木炭の確保を任せた」
黒は硝石の生産に没頭した。
最終的な硝石の収量は、培養土1.2tから硝石30Kgであった。
その間に俺は木炭を焼き、阿蘇山の火口から硫黄を採集してきた。
まあ黒の門を使えば一瞬で火口まで行けたから、特筆することはない。
草千里は草千里であったとだけ言っておこう。
こうして黒色火薬の原料である、硝石・硫黄・木炭を確保した。
次は実際に黒色火薬を製造する。
黒は記録を取る気満々で実験ノートを準備している。
とりあえず講義スタイルで始める。
火薬には大きく分けて2種類ある。
恐らく元も使用するであろう黒色火薬と、もっと後代で製造されるようになった無煙火薬だ。無煙火薬は猟銃の弾薬にも使用されている。
黒色火薬の原料は硝石・硫黄・木炭の粉の3つ。
硫黄は火山の火口周囲などでは採取できるだろう。
木炭は普通に里でも生産している。
問題は硝石だ。
硝石の化学名は硝酸カリウム。
水溶性のため、乾燥地帯では自然生成した鉱石が採取されるが、温暖湿潤なこの地域での採取は不可能だ。
とすれば人為的に生産するか合成するしかない。
「質問。猟銃の弾薬とはタケルがガンパウダーと呼んでいるものだろう。あれも十分黒いと思う」
「黒色火薬と無煙火薬の最大の違いは、黒色火薬を使用すると大量の黒煙が出るところだ。原料に炭を使うからどうしても煤が出るからな。黒は俺が猟銃を撃つところを見たことがあるはずだが、銃口から黒煙が出ていたか?」
「いや、白っぽい煙が出ていたが、黒くはなかった」
「それが黒色火薬と無煙火薬の違いだ。無煙と言っても物質が燃焼している以上は、何らかの排ガスは生じる。黒色火薬では排ガス中に大量の煤を含むから黒く見えるが、無煙火薬ではほとんど煤を含まないから白っぽくなる」
講義を続ける。
人為的な硝酸カリウムの生産方法は確立している。
まずは古土法だ。
築20年以上経過した家の土間や床下の土を採取し、桶に入れて水で硝酸カルシウムを抽出する。
抽出液を濃縮し、アクの強いヨモギなどを焼いた灰を加え、硝酸カルシウムを硝酸カリウムにする。
あとはろ過して静置すれば、硝酸カリウムの結晶が得られる。
ただし、この方法では古い民家が必要だし、そもそも労力の割りに得られる収量が少ない。
この方法は里では生産できないだろう。
ヨーロッパで普及した硝石丘法というものもある。
人糞や小便、麦藁などを積み上げ腐らせる過程でアンモニアを生じさせる。
このアンモニアから硝化細菌によって生成されるのが亜硝酸だ。
亜硝酸は土中のカルシウムイオンと結合し、硝酸カルシウムとなる。
硝酸カルシウムから硝酸カリウムへの転換は古土法と同じだ。
しかしこの方法では糞尿を使用する。さすがに子供達の前で、あるいは子供達自身に、この作業をやらせたくはない。
というか俺も嫌だ。
残るは培養法だ。
元の世界では加賀藩のみが編み出したとされる秘法だが、有効利用させてもらう。
培養法の特徴は、アンモニアの供給源として蚕の糞を使用したことだ。
まずは屋内の地面に穴を掘り、乾燥させた蚕の糞と、同じく乾燥させた籾殻や蕎麦殻、ヨモギと乾いた土を交互に積み重ねながら埋め戻す。
あとは春と秋に切り返しながら5年ほどかけてじっくりと熟成させ、硝酸カルシウムを含んだ土を得る。
穴を掘る場所は囲炉裏の周りなどで、冬季でも発酵熱で室内は温かかったらしい。
この方法なら臭気もなく、しかも全ての材料が里で手に入る。
蚕の糞は毎日大量に小夜と椿達が回収しているし、籾殻や蕎麦殻もストックがある。
専用の小屋は適度に乾燥した、例えば炭焼きに使っている崖の近くなどに作ればいい。
だが、いかんせん時間が掛かる。さすがに5年も待っていられない。
ここは精霊の力を借りて実験してみよう。
まずは里の西側の崖下に小屋を建てる。だいたい二畳分ぐらいの小さな小屋だ。
その間に小夜と子供達に協力してもらい、蚕の糞と桑畑の表土、籾殻と蕎麦殻、ヨモギを集めてもらう。
「ねえねえ小夜姉ちゃん!蚕の糞を集めるようにって、タケル兄ちゃんは何やってるの?」
「まさか食べるんじゃ……タケル兄ちゃんお腹すいたの??」
「ん~~食べるわけじゃないと思うなあ~まあタケルさんのことだから、またすごい物を作るんじゃないかなあ?」
最近小夜と一緒にいることが多い、〝ちよ″と〝かさね″が元気に手伝ってくれた。
二人は大隈からの合流組だが、すっかり顔色も良くなり、元気に遊んだり働いたりしてくれている。
さて、材料も揃ってきたところだし、早速実験に取り掛かろう。
小屋の中に一辺1m、深さ1mの穴を掘り、子供達が集めてくれた材料を乾燥させながら交互に埋め戻どす。
乾燥の具合がよくわからなかったが、まあヨモギが乾いていればいいだろう。
埋め戻しが終われば、時間の指標として近くに麦を撒き、培養穴と麦を同じように促成する。
目の前で麦が発芽し、生長し、穂を付け、黄金色になる。ここで培養穴を掘り戻し、空気と混ぜながら埋め戻す。この作業を10回繰り返せば、およそ5年が経過したことになるはずだ。
こうして「硝酸カルシウムが入ってるであろう土」を1立方メートル、およそ1.2tを得た。
この土を底に栓を付けた大きな桶に3つに分けて均等に移す。3つに分けたのは、この先で加える灰の種類で収量がどれだけ変わるか試すためだ。
それぞれの桶に水を張り、一晩放置する。
翌日、桶の底の栓を抜き、ゆっくり出てくる水を回収する。
この水に硝酸カルシウムが溶けているはずだ。
土が沈殿し、ちょうどろ過したようになっているから、ゆっくりとしか水が出てこない。
回収が終わるまで、一晩待つ。
回収した水を大鍋で煮立たせ、だいたい1/3に濃縮する。
煮立った液にそれぞれ樫灰、藁灰、ヨモギ灰を溶いて、布で濾過した水を加え、しばらく掻き混ぜる。
植物を燃やした灰には炭酸カリウムが含まれる。灰の成分で水溶性の物は炭酸カリウムぐらいだから、灰を混ぜた水を濾過した濾液には炭酸カリウムが含まれている。
硝酸カルシウムと炭酸カリウムは直ちに置換反応し、硝酸カリウムと炭酸カルシウムになる。
白い沈殿物が出始めたら静置し、沈殿物と溶液を分離させる。
この白い沈殿物が炭酸カルシウムだ。
まだ温かいうちに溶液を布で濾過し、濾液を放冷しながら一晩静置する。
翌日桶を覗くと、水晶のようにきらきらした結晶ができていた。
気付くと黒も結晶に負けずと劣らないキラキラした目で結晶を見ている。
「タケル。これが硝石か?ただの煮出した液から、こんな物が出てくるのか?」
「ああ。だいたいの水に溶ける物質は、ある程度温度が高いほうが溶けやすい。もちろん限界はある。この限界を飽和濃度、100gの水に溶けられる溶質の量を溶解度という。硝酸カリウムの溶解度は100℃でだいたい200g弱。これを30℃まで冷やせば、30℃での溶解度はだいたい40g。この差は水に溶けられず、結晶として取り出せる」
つまり結晶化だ。
「ん?ということは、この上澄み液にもまだまだ硝酸カリウムが含まれている?」
「ああ。だから上澄み液や結晶を洗った水、濾過残渣を濯いだ水を回収して濃縮し、再度結晶化すれば、もう一度結晶が得られるはずだ。ちなみに硝酸カリウムの溶解度は10℃なら20gぐらいまで下がるから、チャレンジするなら冷やしたほうがいいだろう」
「わかった。だいたいやり方はわかったから、あとはやってみてもいい?」
「ああ。黒に任せる。硝酸カリウムは激しく燃えるから、保管場所には気を付けてな」
「了解。タケルには硫黄と木炭の確保を任せた」
黒は硝石の生産に没頭した。
最終的な硝石の収量は、培養土1.2tから硝石30Kgであった。
その間に俺は木炭を焼き、阿蘇山の火口から硫黄を採集してきた。
まあ黒の門を使えば一瞬で火口まで行けたから、特筆することはない。
草千里は草千里であったとだけ言っておこう。
こうして黒色火薬の原料である、硝石・硫黄・木炭を確保した。
次は実際に黒色火薬を製造する。
1
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる
竜頭蛇
ファンタジー
伊藤淳は都内の某所にあるダンジョン配信者事務所のマネージャーをしており、かつて人気配信者を目指していた時の憧憬を抱えつつも、忙しない日々を送っていた。
ある時、ワーカーホリックになりかねていた淳を心配した社長から休暇を取らせられることになり、特に休日に何もすることがなく、暇になった淳は半年先にあるS級ダンジョン『破滅の扉』の配信プロジェクトの下見をすることで時間を潰すことにする.
モンスターの攻撃を利用していたウォータースライダーを息抜きで満喫していると、日本発のS級ダンジョン配信という箔に目が眩んだ事務所のNO.1配信者最上ヒカリとそのマネージャーの大口大火と鉢合わせする.
その配信で姿を晒すことになった淳は、さまざまな実力者から一目を置かれる様になり、世界に名を轟かす配信者となる.
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる