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開拓編
44.稲刈りまでの間の過ごし方①
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後半は狩りの獲物の解体シーンが含まれます。苦手な方は読み飛ばしてください。
◇◇◇
里の稲が色づき始めた。このペースでいけば、明後日には稲刈りになるだろう。
どうやら天気も持ちそうだ。
刈り取った稲を乾燥させるためのホダ掛けは最初から諦めている。唐箕を使って乾燥させるしかないだろう。
ヤギたちは別に暴れたりすることもなく、囲いの中を闊歩している。
元の世界でのヤギのイメージは“アルプスの少女”ぐらいで、夕日を背に岩の上で佇たたずんでいる姿だったが、やはり高いところが好きなようだ。特に雄ヤギは小屋の天井に上っていることが多い。
妊娠しているらしい2頭の雌ヤギのお腹が昨日より大きくなっているような気がする。
飼い葉桶へのススキの補充や小屋の掃除は紅に任せた。
子犬たちは2匹とも元気になった。足の力も取り戻し、納屋の中を歩き回っている。
ちなみに1匹は雄で、もう1匹は雌だった。
鶏や蚕の世話、雑穀の管理がある小夜に代わって、白が子犬の面倒を見ている。
稲刈りと次の田植えまでの隙を使って、黒が子供達の服を作ることにしたらしい。
やはり下着もない麻の貫頭衣でいつまでも過ごさせるわけにはいかないし、何より俺達との服装の違いがそのまま立場の違いに直結するようではまずい。
とはいえ、母親の二人はまだ柚子と八重に乳を与えているし、幼児に下着を履かせるのも無理がある。
結局、桜と梅には前開きの木綿のシャツをセレクトしたようだ。柚子や八重が掴むと困るとの理由で、襟やポケットがないシンプルなデザイン。
椿は小夜と一緒に行動することが多いから、趣味も近くなった様子。ワンピースに鹿革のポシェットをチョイスしていた。
年中組やチビ達はTシャツに短パンの動きやすい服。
乳幼児達用に大量のオムツを木綿で作り、使い方を桜・梅・椿に教えている。
里に来た直後に比べ、子供達はだいぶ文化的な生活を送るようになっていた。
朝起きれば顔を洗い、朝食を済ませ、歯を磨く。
天気が良ければ布団を干し、昨日の服や下着を洗濯し、軒下に干す。
家に帰ってきたあとは、手洗いとうがいをし、夕方には風呂に入る。
黒は時には叱り時には諭し、根気よく子供達を指導している。
洗濯は青の指導で水のみで行なっている。青の作り出す純粋な水の洗浄力はかなりのものだが、環境負荷の少ない石鹸がそろそろ必要かもしれない。
紅と俺は2日おきに狩りに出るようになった。
里の人口が増え、肉の消費量が上がっているし、オオカミたちも増えた。
里の周囲の山は良い狩場だったが、さすがに資源を圧迫しそうなので、尾根の向こう側に足を延ばすことも多くなった。だいたい里を中心に直径10㎞程度が狩場だが、まあ門を使うので距離の負担はない。
昨日はヤギを捕獲しに行っていたので、今日は狩りに出る日だ。紅と2人で早朝に出発する。
紅はカーキ色のパーカーのフードをかぶり、赤い膝丈の短パンにベルトを締め、小太刀を腰に履いている。足元は黒お手製の帆布のジャングルブーツ。松脂で固めた藁製の靴底は、グリップ力も静粛性も優れている。短弓と矢筒を背負い槍を持てば、いつもの狩りのスタイルだ。
俺はカーキ色のミリタリージャケットに同系色の軍パン。元の世界から持ち込んだ黒いジャングルブーツ。
ベルトから狩猟刀を下げ、リュックサックには水筒と3回分の食料、解体用のガットナイフや鋸のこぎり。手には猟銃を持ち、腰回りのポーチには猟銃の弾薬とサバイバルキット。
今日は天気もいい。いつもの里の東側の山ではなく、西側の川向こうに拡がる山に向かう。
周囲1kmに3Dスキャンを掛け、人の活動範囲を避けながら進む。余計なトラブルはごめんだ。
2時間ほど歩いただろう。小高い丘の上で振り返ると、直線距離で4kmほど東に里のある竹山が見える。
この丘から更に精度をあげ、3Dスキャンを行う。
300mほど先に反応があった。サイズからして大きなイノシシのようだ。
草むらや木の陰を伝って、静かに目視できる距離まで近づく。野生動物は思う以上に敏感だ。
獲物からおよそ50mの距離で、イノシシを目視できた。体長1m強の大きなイノシシだ。
春が過ぎて単独行動をしているところを見ると、恐らく雄だろう。こちらに左側面を見せ、のんびりと草の根を掘り返している。近くには小川があるようで、せせらぎの音が聞こえる。
斜め後ろにいる紅を振り返り、ハンドシグナルで指示をする。イノシシの後方に回り込み、万が一狙撃に失敗したときは矢で足を射抜いてもらおう。
草むらに伏せ、銃口をイノシシに向け、静かに機会を伺う。狙いはイノシシのこめかみだ。心臓や肺などのバイタルポイントを狙ってもいいのだが、胸腔内に血が溜まり、肉の味が落ちてしまう。眉間は斜め上方から撃ち込まないと弾かれる可能性がある。伏射なら尚のことだ。
その時がきた。盛んに鼻先で地面を掘っていたイノシシが、顔を正面に向け動きを止める。
一瞬流れる静寂。その瞬間、引き金を絞る。
乾いた銃声が響くのと同時に、イノシシはその場に崩れ落ちた。
紅がイノシシの後方から近寄り、俺に合図をする。半矢だった場合、身体能力に優れる紅のほうが即応できるからだ。
俺も古武術の覚えはあるが、さすがに体重100Kg超のイノシシが車並みのスピードで突進してきたら、止める自信はない。
イノシシに近づき、早速血抜きの作業に入る。
イノシシの後ろ足に荒縄をかけ、近くの木の枝に吊るし上げる。紅と二人がかりで、ようやく吊るすことができた。俺と紅の体重を合わせるとだいたい130Kg。それと釣り合うということは、今回の獲物は130Kg近いということだろう。
木に吊るした状態で頸動脈を切り、放血させる。
出血がなくなったところで、木から下ろし、仰向けに地面に寝かせる。
紅にイノシシの体を支えてもらい、ガットナイフで腹の皮を縦に裂く。
首の付け根から刃を入れ、食道と気管を切断し、胸から腹までを開く。
内臓に傷をつけないよう注意しながら腹部を開き、肛門辺りを外側から丸く刃を入れる。
これで心臓や肺を含めた内臓一式が獲物から切り離された。
膀胱や腸が破裂しないように、また胃の内容物が逆流しないよう気をつけて、内臓を体から取り出す。
そのまま小川に運び、腹腔と胸腔を洗い、水に沈めて獲物を冷やす。
冷やしている間に胃や腸、心臓といった器官を切り分けながら洗う。特に腸は裏返して徹底的に洗浄する。膀胱や精巣は特に食べる必然性はないので、土を掘って廃棄する。
血を流した地面も浅く掘り返し、血の跡を消す。
内臓の処理が終わるころには、日は中天を過ぎていた。
大型の獲物の解体には、慣れていても半日はかかってしまう。
持ってきていた干し肉と握り飯で遅い昼食にする。
紅が干し肉を噛みながら矢をつがえ、傍らの草むらに向け放つ。
草むらが大きく揺れ、茶色い塊が転がり出てきた。ノウサギだ。
「まだ獲るのか?」
そう言うと、紅は顔の横で手を振りながら答える。
「いや、白への土産だ。子犬たちも柔らかい肉ばっかりじゃ育たないだろ?」
確かにそうだ。いくら肉食のオオカミとはいえ、実際に食べているのは動物の内臓などであって、その実態は雑食に近い。草食動物の内臓を食べることで、間接的に食物繊維や各種ビタミンを摂取しているのだ。
獲れたノウサギは解体せず、そのまま収納することにする。
冷やしていたイノシシも水から引き揚げ、収納する。
今日はこの一頭で十分だ。黒の門を開き、里に帰還する。帰還しても皮剥ぎや切り分けなどの仕事が残っている。
里に帰ると、杉・桃・楓の3人が白に弓を教わってた。10mぐらい先に置いた木の的に、短弓で矢を射っている。短弓といっても身長1m程度の杉達には十分大きい。
的への命中率は5割といったところか。まあまだまだこれからだ。
青と黒、白を呼び、イノシシの解体を行う。
足首にぐるりと切れ込みを入れ、四肢の中心線に沿って皮を切り、全身の皮を剥いでいく。
極力皮下脂肪は肉に残す。そうすれば後の皮の処理が楽になるからだ。
皮を剥いだあとは鋸で首を落とし、胸骨と背骨を鋸で縦に裂き、半身にする。
あとは全身の筋肉に沿って切り分けていくだけだ。
日が傾く頃には、解体が完了した。
今夜は新鮮な内臓でモツ鍋にしよう。最近狩りに行った日の定番メニューになりつつある。
◇◇◇
里の稲が色づき始めた。このペースでいけば、明後日には稲刈りになるだろう。
どうやら天気も持ちそうだ。
刈り取った稲を乾燥させるためのホダ掛けは最初から諦めている。唐箕を使って乾燥させるしかないだろう。
ヤギたちは別に暴れたりすることもなく、囲いの中を闊歩している。
元の世界でのヤギのイメージは“アルプスの少女”ぐらいで、夕日を背に岩の上で佇たたずんでいる姿だったが、やはり高いところが好きなようだ。特に雄ヤギは小屋の天井に上っていることが多い。
妊娠しているらしい2頭の雌ヤギのお腹が昨日より大きくなっているような気がする。
飼い葉桶へのススキの補充や小屋の掃除は紅に任せた。
子犬たちは2匹とも元気になった。足の力も取り戻し、納屋の中を歩き回っている。
ちなみに1匹は雄で、もう1匹は雌だった。
鶏や蚕の世話、雑穀の管理がある小夜に代わって、白が子犬の面倒を見ている。
稲刈りと次の田植えまでの隙を使って、黒が子供達の服を作ることにしたらしい。
やはり下着もない麻の貫頭衣でいつまでも過ごさせるわけにはいかないし、何より俺達との服装の違いがそのまま立場の違いに直結するようではまずい。
とはいえ、母親の二人はまだ柚子と八重に乳を与えているし、幼児に下着を履かせるのも無理がある。
結局、桜と梅には前開きの木綿のシャツをセレクトしたようだ。柚子や八重が掴むと困るとの理由で、襟やポケットがないシンプルなデザイン。
椿は小夜と一緒に行動することが多いから、趣味も近くなった様子。ワンピースに鹿革のポシェットをチョイスしていた。
年中組やチビ達はTシャツに短パンの動きやすい服。
乳幼児達用に大量のオムツを木綿で作り、使い方を桜・梅・椿に教えている。
里に来た直後に比べ、子供達はだいぶ文化的な生活を送るようになっていた。
朝起きれば顔を洗い、朝食を済ませ、歯を磨く。
天気が良ければ布団を干し、昨日の服や下着を洗濯し、軒下に干す。
家に帰ってきたあとは、手洗いとうがいをし、夕方には風呂に入る。
黒は時には叱り時には諭し、根気よく子供達を指導している。
洗濯は青の指導で水のみで行なっている。青の作り出す純粋な水の洗浄力はかなりのものだが、環境負荷の少ない石鹸がそろそろ必要かもしれない。
紅と俺は2日おきに狩りに出るようになった。
里の人口が増え、肉の消費量が上がっているし、オオカミたちも増えた。
里の周囲の山は良い狩場だったが、さすがに資源を圧迫しそうなので、尾根の向こう側に足を延ばすことも多くなった。だいたい里を中心に直径10㎞程度が狩場だが、まあ門を使うので距離の負担はない。
昨日はヤギを捕獲しに行っていたので、今日は狩りに出る日だ。紅と2人で早朝に出発する。
紅はカーキ色のパーカーのフードをかぶり、赤い膝丈の短パンにベルトを締め、小太刀を腰に履いている。足元は黒お手製の帆布のジャングルブーツ。松脂で固めた藁製の靴底は、グリップ力も静粛性も優れている。短弓と矢筒を背負い槍を持てば、いつもの狩りのスタイルだ。
俺はカーキ色のミリタリージャケットに同系色の軍パン。元の世界から持ち込んだ黒いジャングルブーツ。
ベルトから狩猟刀を下げ、リュックサックには水筒と3回分の食料、解体用のガットナイフや鋸のこぎり。手には猟銃を持ち、腰回りのポーチには猟銃の弾薬とサバイバルキット。
今日は天気もいい。いつもの里の東側の山ではなく、西側の川向こうに拡がる山に向かう。
周囲1kmに3Dスキャンを掛け、人の活動範囲を避けながら進む。余計なトラブルはごめんだ。
2時間ほど歩いただろう。小高い丘の上で振り返ると、直線距離で4kmほど東に里のある竹山が見える。
この丘から更に精度をあげ、3Dスキャンを行う。
300mほど先に反応があった。サイズからして大きなイノシシのようだ。
草むらや木の陰を伝って、静かに目視できる距離まで近づく。野生動物は思う以上に敏感だ。
獲物からおよそ50mの距離で、イノシシを目視できた。体長1m強の大きなイノシシだ。
春が過ぎて単独行動をしているところを見ると、恐らく雄だろう。こちらに左側面を見せ、のんびりと草の根を掘り返している。近くには小川があるようで、せせらぎの音が聞こえる。
斜め後ろにいる紅を振り返り、ハンドシグナルで指示をする。イノシシの後方に回り込み、万が一狙撃に失敗したときは矢で足を射抜いてもらおう。
草むらに伏せ、銃口をイノシシに向け、静かに機会を伺う。狙いはイノシシのこめかみだ。心臓や肺などのバイタルポイントを狙ってもいいのだが、胸腔内に血が溜まり、肉の味が落ちてしまう。眉間は斜め上方から撃ち込まないと弾かれる可能性がある。伏射なら尚のことだ。
その時がきた。盛んに鼻先で地面を掘っていたイノシシが、顔を正面に向け動きを止める。
一瞬流れる静寂。その瞬間、引き金を絞る。
乾いた銃声が響くのと同時に、イノシシはその場に崩れ落ちた。
紅がイノシシの後方から近寄り、俺に合図をする。半矢だった場合、身体能力に優れる紅のほうが即応できるからだ。
俺も古武術の覚えはあるが、さすがに体重100Kg超のイノシシが車並みのスピードで突進してきたら、止める自信はない。
イノシシに近づき、早速血抜きの作業に入る。
イノシシの後ろ足に荒縄をかけ、近くの木の枝に吊るし上げる。紅と二人がかりで、ようやく吊るすことができた。俺と紅の体重を合わせるとだいたい130Kg。それと釣り合うということは、今回の獲物は130Kg近いということだろう。
木に吊るした状態で頸動脈を切り、放血させる。
出血がなくなったところで、木から下ろし、仰向けに地面に寝かせる。
紅にイノシシの体を支えてもらい、ガットナイフで腹の皮を縦に裂く。
首の付け根から刃を入れ、食道と気管を切断し、胸から腹までを開く。
内臓に傷をつけないよう注意しながら腹部を開き、肛門辺りを外側から丸く刃を入れる。
これで心臓や肺を含めた内臓一式が獲物から切り離された。
膀胱や腸が破裂しないように、また胃の内容物が逆流しないよう気をつけて、内臓を体から取り出す。
そのまま小川に運び、腹腔と胸腔を洗い、水に沈めて獲物を冷やす。
冷やしている間に胃や腸、心臓といった器官を切り分けながら洗う。特に腸は裏返して徹底的に洗浄する。膀胱や精巣は特に食べる必然性はないので、土を掘って廃棄する。
血を流した地面も浅く掘り返し、血の跡を消す。
内臓の処理が終わるころには、日は中天を過ぎていた。
大型の獲物の解体には、慣れていても半日はかかってしまう。
持ってきていた干し肉と握り飯で遅い昼食にする。
紅が干し肉を噛みながら矢をつがえ、傍らの草むらに向け放つ。
草むらが大きく揺れ、茶色い塊が転がり出てきた。ノウサギだ。
「まだ獲るのか?」
そう言うと、紅は顔の横で手を振りながら答える。
「いや、白への土産だ。子犬たちも柔らかい肉ばっかりじゃ育たないだろ?」
確かにそうだ。いくら肉食のオオカミとはいえ、実際に食べているのは動物の内臓などであって、その実態は雑食に近い。草食動物の内臓を食べることで、間接的に食物繊維や各種ビタミンを摂取しているのだ。
獲れたノウサギは解体せず、そのまま収納することにする。
冷やしていたイノシシも水から引き揚げ、収納する。
今日はこの一頭で十分だ。黒の門を開き、里に帰還する。帰還しても皮剥ぎや切り分けなどの仕事が残っている。
里に帰ると、杉・桃・楓の3人が白に弓を教わってた。10mぐらい先に置いた木の的に、短弓で矢を射っている。短弓といっても身長1m程度の杉達には十分大きい。
的への命中率は5割といったところか。まあまだまだこれからだ。
青と黒、白を呼び、イノシシの解体を行う。
足首にぐるりと切れ込みを入れ、四肢の中心線に沿って皮を切り、全身の皮を剥いでいく。
極力皮下脂肪は肉に残す。そうすれば後の皮の処理が楽になるからだ。
皮を剥いだあとは鋸で首を落とし、胸骨と背骨を鋸で縦に裂き、半身にする。
あとは全身の筋肉に沿って切り分けていくだけだ。
日が傾く頃には、解体が完了した。
今夜は新鮮な内臓でモツ鍋にしよう。最近狩りに行った日の定番メニューになりつつある。
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