1 / 239
0.プロローグ
しおりを挟む
俺の名前は伊藤和也。
どこにでもいる、しがない中年サラリーマンだ。
最近俺の身に起きている不思議な現象について記録するために、この文を書いている。
日記というか備忘録というか、まあそういった類のもの。
あれはゴールデンウィーク初日、4月28日土曜日の夜だった。
今年のゴールデンウィークは土日を含めて9連休。
いつも通っているサバイバルゲームフィールドの何周年だかのイベントゲームに参加して、近くの銭湯で風呂に入り飯まで食って帰ってきたところ、家の近くで濃霧に包まれた。
この地域は早春の明け方には濃霧が出ることは多々あるが、もうすっかり気温も上がったこの時期の、しかも夜間に霧が出るのは珍しい。見通し50mも無いほどの濃霧など久しぶりで、ものすごい違和感があった。
自宅は数年前に購入した中古物件。
会社の上司には「結婚もしていないのに持ち家?」という顔をされたが、単に賃貸物件契約の補助金が打ち切られる年齢になったからだ。
バブル期にちょっと流行った鉄筋コンクリート造りの平屋根二階建てをリフォームした。外壁と屋根は金属サイディングで仕上げ、ついでに屋根にはソーラーパネルを設置。
リフォームを手掛けてくれたのは、仕事でも付き合いのある某建設会社だ。この地域では有名どころだが、全国的には無名の会社だ。
これでオール電化はもちろん、多少は売電もできている。もっとも浮いたガス代と電気代で元が取れる頃にはパネルの更新時期になりそうではあるが。
リフォーム時に貯水槽を床下に設置している。ポンプ付きポリエチレン製300ℓタンクを4基で合計1200ℓ。家族4人で1週間分相当との触れ込みだったが、一人暮らしの身の上では貯水としては十分だろう。
水道管に逆止弁を経由して直結しているから、日常のメンテナンスや水管理は必要ない。
自宅の周囲は住宅化の波が途中で止まったかのように田畑が広がっていた。物件の隣の畑も併せて買い取り、家庭菜園の真似事なんぞも始めた。
それで雨水の貯水タンクも外壁の外に設置した。
畑の片隅には井戸があり、昔ながらの手押しポンプが設置してあったが、残念ながら飲用には適さないとの事だった。ヒ素の含有量が飲料水基準を僅かに外れている。
趣味は春と秋はサバイバルゲーム、夏はキャンプをしながらの釣り、冬はスノーボード。
自宅一階の一室は、趣味の道具とメンテナンススペースに占拠されている。
独身で特に彼女もおらず、酒もギャンブルもしないともなれば、それなりに趣味に打ち込む金と時間は作れるものだ。
愛用のエアガンは、野外フィールドではG36VかG36C、インドアフィールドではMP5A2かMP5K、砂漠フィールドや狙撃可能なフィールドではPSG-1、バックアップウェポンとしてUSPを装備することが多いが、それ以外にもベレッタM93Rやリボルバータイプのハンドガンも所持している。
慎重な運転の末に自宅に辿り着いた俺は、ガンラックにエアガンを立て掛け、BDUを洗濯機に放り込み、ニーパッドや各種装備品を風呂の洗い場に入れたところで力尽きてベッドに倒れこんだ。
さて、異変に気づいたのはゴールデンウィーク2日目、4月29日の日曜日の朝である。
結局平日と同じ時間に目が覚める。20年近く同じサイクルの生活をしていると、休日でもサイクルから抜け出すのは難しい。
休日とは言え、異常に静かな朝だった。いつもこの時期に聞こえるコジュケイやキジの鳴き声もない。
その日は特に予定もなく、とりあえず昨日風呂場に放り込んでいたニーパッドやブーツなど装備品の泥を落とし、洗濯機を回した。
洗い終わった洗濯物をベランダに干すために階段を上る。
2階には3部屋あるが、まずは南側のベランダに面した窓を開ける。
……なんだこれは……
ベランダから見える範囲が百メートルほど先まで草地になっている。家の南側を通っていたはずの舗装道路もなくなり、道路の向こう側にあった田んぼを1面残して全てが草地になっていた。
田んぼには近所の農家が田植えした稲の苗が風に揺れていた。
慌てて他の部屋の窓からも周囲を確認する。
東の窓からは、少し離れた場所にある製鉄所の煙突群が見えていたはずだ。
風向きによっては細かい煤塵がこの辺りにも降り注ぐから、外で洗濯物を干すのは不可とまで言われた原因の工場だ。
だがそんな煙突群は一切見えなかった。
代わりに家庭菜園を営んでいた畑の直近まで、イネっぽい草で覆われた草地になっている。
春先に植えつけたジャガイモやサツマイモ、トウモロコシはそのまま植わっている。
その先に見えるのは松林だろうか。
北の窓は腰の高さからしか開かないが、ここから見える風景も変わっていた。
以前は少し先にアパートが建っていたはずだが、いまではただの森になっている。
北の森は東の松林から始まり、ぐるっと北を抜けて西に続いているようだ。
つまり、俺の家は森に囲まれた野原の一軒家になってしまっていた。
「なんじゃこりゃあああああ!」
2階から叫んでみたが、声は虚しく響き渡るだけだった。いや、某俳優ばりに一度叫んでみたかっただけかもしれない。
慌てて玄関から外に出る。
少なくとも地に足は付く。夢ではないようだ。
庭の鉄製の門から出た俺は、自宅の敷地境界の高さ1メートルほどの白い柵に沿って、ぐるっと一周する。
建物の外観には特に異常はない。例えば壁に亀裂が入ったり、傾いたりしている気配はない。
鉄筋コンクリートのガレージと、ガレージ内の車も異常なしだ。シャッターの開閉も普通にできる。
自宅前のアスファルト舗装された道路は跡形もなく、背丈の短い草が地面を覆っている。
畑に植えていたジャガイモなどにも異常は見られない。
畑の土と畑の外の土を少し掘り返してみる。
明らかに土の質が違う。畑の土は黒っぽく砂混じりだが、畑の外の土はいわゆる赤土だ。粘土質で……
しゃがみ込んで確認をしていると、背後に異様な気配を感じた。
振り返ると、10メートルほど先に異形の物が立っていた。
どこにでもいる、しがない中年サラリーマンだ。
最近俺の身に起きている不思議な現象について記録するために、この文を書いている。
日記というか備忘録というか、まあそういった類のもの。
あれはゴールデンウィーク初日、4月28日土曜日の夜だった。
今年のゴールデンウィークは土日を含めて9連休。
いつも通っているサバイバルゲームフィールドの何周年だかのイベントゲームに参加して、近くの銭湯で風呂に入り飯まで食って帰ってきたところ、家の近くで濃霧に包まれた。
この地域は早春の明け方には濃霧が出ることは多々あるが、もうすっかり気温も上がったこの時期の、しかも夜間に霧が出るのは珍しい。見通し50mも無いほどの濃霧など久しぶりで、ものすごい違和感があった。
自宅は数年前に購入した中古物件。
会社の上司には「結婚もしていないのに持ち家?」という顔をされたが、単に賃貸物件契約の補助金が打ち切られる年齢になったからだ。
バブル期にちょっと流行った鉄筋コンクリート造りの平屋根二階建てをリフォームした。外壁と屋根は金属サイディングで仕上げ、ついでに屋根にはソーラーパネルを設置。
リフォームを手掛けてくれたのは、仕事でも付き合いのある某建設会社だ。この地域では有名どころだが、全国的には無名の会社だ。
これでオール電化はもちろん、多少は売電もできている。もっとも浮いたガス代と電気代で元が取れる頃にはパネルの更新時期になりそうではあるが。
リフォーム時に貯水槽を床下に設置している。ポンプ付きポリエチレン製300ℓタンクを4基で合計1200ℓ。家族4人で1週間分相当との触れ込みだったが、一人暮らしの身の上では貯水としては十分だろう。
水道管に逆止弁を経由して直結しているから、日常のメンテナンスや水管理は必要ない。
自宅の周囲は住宅化の波が途中で止まったかのように田畑が広がっていた。物件の隣の畑も併せて買い取り、家庭菜園の真似事なんぞも始めた。
それで雨水の貯水タンクも外壁の外に設置した。
畑の片隅には井戸があり、昔ながらの手押しポンプが設置してあったが、残念ながら飲用には適さないとの事だった。ヒ素の含有量が飲料水基準を僅かに外れている。
趣味は春と秋はサバイバルゲーム、夏はキャンプをしながらの釣り、冬はスノーボード。
自宅一階の一室は、趣味の道具とメンテナンススペースに占拠されている。
独身で特に彼女もおらず、酒もギャンブルもしないともなれば、それなりに趣味に打ち込む金と時間は作れるものだ。
愛用のエアガンは、野外フィールドではG36VかG36C、インドアフィールドではMP5A2かMP5K、砂漠フィールドや狙撃可能なフィールドではPSG-1、バックアップウェポンとしてUSPを装備することが多いが、それ以外にもベレッタM93Rやリボルバータイプのハンドガンも所持している。
慎重な運転の末に自宅に辿り着いた俺は、ガンラックにエアガンを立て掛け、BDUを洗濯機に放り込み、ニーパッドや各種装備品を風呂の洗い場に入れたところで力尽きてベッドに倒れこんだ。
さて、異変に気づいたのはゴールデンウィーク2日目、4月29日の日曜日の朝である。
結局平日と同じ時間に目が覚める。20年近く同じサイクルの生活をしていると、休日でもサイクルから抜け出すのは難しい。
休日とは言え、異常に静かな朝だった。いつもこの時期に聞こえるコジュケイやキジの鳴き声もない。
その日は特に予定もなく、とりあえず昨日風呂場に放り込んでいたニーパッドやブーツなど装備品の泥を落とし、洗濯機を回した。
洗い終わった洗濯物をベランダに干すために階段を上る。
2階には3部屋あるが、まずは南側のベランダに面した窓を開ける。
……なんだこれは……
ベランダから見える範囲が百メートルほど先まで草地になっている。家の南側を通っていたはずの舗装道路もなくなり、道路の向こう側にあった田んぼを1面残して全てが草地になっていた。
田んぼには近所の農家が田植えした稲の苗が風に揺れていた。
慌てて他の部屋の窓からも周囲を確認する。
東の窓からは、少し離れた場所にある製鉄所の煙突群が見えていたはずだ。
風向きによっては細かい煤塵がこの辺りにも降り注ぐから、外で洗濯物を干すのは不可とまで言われた原因の工場だ。
だがそんな煙突群は一切見えなかった。
代わりに家庭菜園を営んでいた畑の直近まで、イネっぽい草で覆われた草地になっている。
春先に植えつけたジャガイモやサツマイモ、トウモロコシはそのまま植わっている。
その先に見えるのは松林だろうか。
北の窓は腰の高さからしか開かないが、ここから見える風景も変わっていた。
以前は少し先にアパートが建っていたはずだが、いまではただの森になっている。
北の森は東の松林から始まり、ぐるっと北を抜けて西に続いているようだ。
つまり、俺の家は森に囲まれた野原の一軒家になってしまっていた。
「なんじゃこりゃあああああ!」
2階から叫んでみたが、声は虚しく響き渡るだけだった。いや、某俳優ばりに一度叫んでみたかっただけかもしれない。
慌てて玄関から外に出る。
少なくとも地に足は付く。夢ではないようだ。
庭の鉄製の門から出た俺は、自宅の敷地境界の高さ1メートルほどの白い柵に沿って、ぐるっと一周する。
建物の外観には特に異常はない。例えば壁に亀裂が入ったり、傾いたりしている気配はない。
鉄筋コンクリートのガレージと、ガレージ内の車も異常なしだ。シャッターの開閉も普通にできる。
自宅前のアスファルト舗装された道路は跡形もなく、背丈の短い草が地面を覆っている。
畑に植えていたジャガイモなどにも異常は見られない。
畑の土と畑の外の土を少し掘り返してみる。
明らかに土の質が違う。畑の土は黒っぽく砂混じりだが、畑の外の土はいわゆる赤土だ。粘土質で……
しゃがみ込んで確認をしていると、背後に異様な気配を感じた。
振り返ると、10メートルほど先に異形の物が立っていた。
53
お気に入りに追加
1,713
あなたにおすすめの小説
スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる