456 / 554
援護するもの
しおりを挟むこうして、何とか帝国兵が、謎の男を倒そうとしている中、アインがその異常性に気が付いた。
「これは…」
そういった後、戦いに介入するかを考えて、そして、介入することにした。
もともとアインがこの戦争には手を出さないと言っていたのに、その言葉を払しょくしてまで、手を出したのには理由があった。
ドォーン!!!
アインは空中から、城の王室まで空から降ってくるような形で現れた。
その衝撃で、城は結構壊れてしまったが、後で王国側に多額の復興支援金と一緒に、城代を送っておこうと考えた。
「アイン様!なぜ、ここへ?」
「アイン様は、戦わないのでは?」
兵にも戦わないことを伝えていたので、そのような心配をされてしまった。
「ちょっとだけ僕が出てこないといけないことがあったからね。」
アインがこういうと、謎の男は
「なんだ?君が彼らの大将か?
随分と幼いものだな。」
言葉の話しぶりから、アインが対象であることは理解しているが、どうにもそれを信用しきれていないようだ。
「まぁね。
それにしても君はすごいね。その装備に関しては、わが帝国内でも作れるものはなかなかいないよ。」
「何言ってんだよ。
作れるものはいないが本当だろ?
まったく、帝国の何をやっている一皮知らないが、自国のことくらいしっかりと理解しておいたほうがいいぞ?」
「君こそ、自身の力が所詮は人間の範囲内ということを知ったほうがいいよ?」
こんな風にいお互いをあおりあいながらも、時間は過ぎていった。
「さて、そろそろ動いていいのかな?」
「いいんじゃないかな?それに、君の強さに関してはすでに元が分かっている。」
「何を言っているんだ。僕の強さなんて、圧倒的な装備に決まって…」
「血」
アインがそういうと、謎の男は、驚いたようにアインを見た。
「血って何かな?」
「そんなあからさまな反応していて、白を切るのは無理なんじゃないかな?」
「はぁ~。何で知ってんだ?
それに、僕に関してはそんなそぶりは出していない気がするんだけどね。」
「吸血鬼なことを隠す気なかったじゃないか。主に装備が。」
「そうだね。僕の剣に関しては相手の血を吸収して強くなっていく。
つまりは、吸血鬼と似たところがあるからね。
それにしたって、なんで急に出てきたの?いるんだったら早めに出てきていてもよかったんじゃないの?」
実際、もっと早く出ていれば、ここまで苦戦することはなかっただろう。
「まぁ、今回は戦いに参加するつもりはなかったからね。
それでもさすがに見過ごせないことがあった。」
「何のことかな?人間世界ではやっぱり吸血鬼が希少なのかな?」
吸血鬼は最後までそういっていたが、アインからしてみれば、懐かしい雰囲気を感じて、ここまでやってきたのだ。
「写真から力を借りているんだからって、そんなに驕るなよ?
所詮は封印されている神の力なんだ。
それに邪神に関しては、あえて少しだけ封印を解いているだけだし。」
実際、世界のコントロールのために、あえて邪神の力を封印していないのだ。
「それは…どういうことかな?」
ここで初めて、吸血鬼が起こったような声音になった。
「さぁ、なんだろうな。
まぁ、すぐにみせてあげるよ。」
こうして、邪神の力を受けし吸血鬼と主神の戦いが始まるのだった。
10
お気に入りに追加
4,496
あなたにおすすめの小説
チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない
兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる