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使用者の意見
しおりを挟む中には…大きな機械があった。
「これって…何?」
「確かにこんなの見たことないけど、これがなんかすごいものなの?」
何も知らない2人にとっては大きな箱があると思っているだけだった。
しかし、この箱にはバルバロット帝国の本国、分国、属国、傀儡国がとてもお世話になっているのだった。
「前に、スマートフォンを渡したの覚えている?」
「うん。」
「私たち、家で暇なときに結構動画見ているんだよ。」
アインが国内に○tuberという、職業も、あることを紹介したので、アインの国内には○tuberとして、生計を立てている人もいるし、他にも、自分の好きなゲームなんかを配信するだけで、基本的には趣味の人なんかもいる。
まだ、国内でそんなに数はいないが、それでも結構な人が利用しているのだった。
そして、この世界にゲームが出来ているのかという疑問もあるかもしれないが、今のところ、国しか作れないので、民間企業は無いが、国営の企業で、ゲームの企画を立て、アインに持っていって、その内容のゲームを作ってもらうということは出来ている。
しかし、このシステムにも、まだ、問題があった。
このシステムでは、アインと開発者側の考えが微妙に違った場合、違うゲームが出来てしまう。
それでも、一回一回、作ったゲームは企画側がテストプレイをしているので、しっかりと完成されたものが発売されるが、それでも結構な時間がかかってしまうのだった。
「そうだったんだ。それじゃあ、ゲームの存在とかも知っている?」
「うん。だけど、バルバロット帝国の中でも、少ないから、なかなか買えないんだ…」
「そうなの。まぁ、高いって事は私たちにとってはそこまで問題じゃないんだけど、それでも、数量が少ないのはね…
だから、リリスのところで遊んでいるの。」
このゲームはアインが作っているので、最初に作った数がなくなってしまえば、それ以降、在庫が増やされることはめったに無かった。
それでも、ゲーム機本体や、人気作品に関しては、結構増やしているのだが、需要のほうが圧倒的に上回っているのだった。
「そうだったんだ。それじゃあ、言ってくれればよかったのに。」
「でも、アイン君って最近いなかったから、それを相談することも出来なくてね。」
「確かに、城にはいないけど、この城にいるエリという秘書に話しかければ、僕を呼べるよ?
だから、これから困ったことがあったらすぐに呼んで良いから。」
アインはそういいながら、空間魔法から、2台ゲーム機を取り出した。
「はい。あげるよ。
欲しいゲームがあったら教えて?」
「本当にもらって良いの?」
「そもそも、これに関しては僕が作ったものだからね。
僕に全権があるんだよ。」
そんな理由で何とかして押し通そうとした。
「でも、もらって良いならもらっておくね。
とても欲しかったし。」
「そんなことないよ。僕のほうも参考になったことはあったし。
今までは、一気に技術を成長させてはパニックが起こるかもしれないと思って、結構な財力を持っている人しか変えないようにしていたけど、そんな人たちの中でも数量不足になっているとは知らなかったからね。」
アインもこれを気に、生産数を増やしていこうと考えた。
「だからこそ、普通の使用者の意見はとても貴重で、大事だったんだ。
だから、今回のそれはお礼ってことで、なんか欲しいゲームある?」
そして3人はどんなものが欲しいか話し合っていくのだった。
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