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長引く戦闘
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そしてアインは、壁の中から魔法を打ち続けていた。
しかし…
「ふん!確かにこの変なものが飛んでくる方向が分からないのは脅威だが、この変なの遅くて弱いな。これだったら、どこから飛んでくるか分からなくても、分かってしまうぞ?」
アインの魔法は、シオドーラに当たる前に叩き潰されてしまっていた。
(やっぱり、総合ステータスでは僕のほうが勝っているんだろうけど、それでも全体的に高くなっているから、一個に全てをつぎ込んでいるアマゾネスには、現在の僕の魔法は効かないか…これでも一般の人からすると、結構強い魔法なんだけどな~)
アインは、自分の攻撃が効かないことに困っていたが、それでも、自分も攻撃を食らわないって事で、安心していた。
「そこだ!」
突如、シオドーラがアインに向かって殴りかかった。
しかし、実際には、アインの姿が映っただけの壁で、殴りかかった直後に、真横から魔法が飛んできた。
「くっ!この壁に映っているところにいるわけじゃないのか…」
この魔法では、アインは自分の姿を常に壁に映し続けるが、実際にはそこにいないので、攻撃は食らわないのだった。
(このままじゃ、勝負が長引く。そうなったら、魔法を使っている僕のほうが不利か…)
アインは、常に魔法を使っている状態だから、魔力を常に消耗していた。
シオドーラも、動き続けているから、体力的な面で疲れが出てくるのではないかと思うかもしれないが、アマゾネスの体力は一族を通して、異常に高い。
10時間くらい動き続けても、疲れなかった戦士すらいたのだった。
(短期決着のために、がんばってみるか…)
そして、アインは、シオドーラへの攻撃をやめた。
シオドーラも、どこにいるか分からないアインに対して無差別攻撃をして、体力を減らすようなバカはしなかった。
(やっぱり、この一族は戦闘面では頭が回るな…)
アインは、そんな特徴に苦しめられていたが、それでも、勝たなきゃいけなかったので、ずっととある魔法を途中まで構築していた。
そして、その魔法が30個くらい出来かけたところで、アインは一気に全ての魔法を完成させ、とある魔法の効果が30個分発動した。
とある魔法とは…強化魔法。
自身を強化する、上級者パーティーなら、戦闘中は大抵発動している魔法。
確かに強いが、アインとシオドーラの物理攻撃面の差は強化魔法では埋まることは無かった。
しかし…
(数を重ねればいけるだろう…)
アインは自身に30個の強化魔法を重ねがけした。
そして、その魔法が発動した瞬間に、シオドーラの周りにあった白い壁は無くなっていった。
「ん?何だ?壁が消えた?」
「シオドーラ。あのままでは決着がつきそうに無かったのでな。直接決着をつけさせてもらう。」
「良いね。それに、アマゾネスの俺が肉弾戦で負けるわけ無いねぇだろ?行かせてもらうぜ!」
そのまま、シオドーラは自分の爪でアインの心臓を刺そうとしたが、アインはそれを剣で楽そうに受け止めた。
「量産聖剣ライン。斬れ」
そして、シオドーラの爪は量産聖剣に負けてしまって、斬れてしまった。
「は?アマゾネスの爪はそこらへんの金属よりよっぽど硬いんだぞ!何でそんな剣に負けるんだ!」
「確かにこのラインは特異性に力を入れていて、聖剣の中でも、強度や切れ味はあまりよくない…それでも、聖剣は聖剣。そこらの金属の何倍も硬いに決まっているだろう?」
そんなこと言われたところで、今まで聖剣を見たことが無かったシオドーラはなにもいえなかった。
しかし、シオドーラはうかつに突っ込んで斬られたら終わりだということを確認して、いったん距離をとった。
そして両者は動かなくなった。
しかし…
「ふん!確かにこの変なものが飛んでくる方向が分からないのは脅威だが、この変なの遅くて弱いな。これだったら、どこから飛んでくるか分からなくても、分かってしまうぞ?」
アインの魔法は、シオドーラに当たる前に叩き潰されてしまっていた。
(やっぱり、総合ステータスでは僕のほうが勝っているんだろうけど、それでも全体的に高くなっているから、一個に全てをつぎ込んでいるアマゾネスには、現在の僕の魔法は効かないか…これでも一般の人からすると、結構強い魔法なんだけどな~)
アインは、自分の攻撃が効かないことに困っていたが、それでも、自分も攻撃を食らわないって事で、安心していた。
「そこだ!」
突如、シオドーラがアインに向かって殴りかかった。
しかし、実際には、アインの姿が映っただけの壁で、殴りかかった直後に、真横から魔法が飛んできた。
「くっ!この壁に映っているところにいるわけじゃないのか…」
この魔法では、アインは自分の姿を常に壁に映し続けるが、実際にはそこにいないので、攻撃は食らわないのだった。
(このままじゃ、勝負が長引く。そうなったら、魔法を使っている僕のほうが不利か…)
アインは、常に魔法を使っている状態だから、魔力を常に消耗していた。
シオドーラも、動き続けているから、体力的な面で疲れが出てくるのではないかと思うかもしれないが、アマゾネスの体力は一族を通して、異常に高い。
10時間くらい動き続けても、疲れなかった戦士すらいたのだった。
(短期決着のために、がんばってみるか…)
そして、アインは、シオドーラへの攻撃をやめた。
シオドーラも、どこにいるか分からないアインに対して無差別攻撃をして、体力を減らすようなバカはしなかった。
(やっぱり、この一族は戦闘面では頭が回るな…)
アインは、そんな特徴に苦しめられていたが、それでも、勝たなきゃいけなかったので、ずっととある魔法を途中まで構築していた。
そして、その魔法が30個くらい出来かけたところで、アインは一気に全ての魔法を完成させ、とある魔法の効果が30個分発動した。
とある魔法とは…強化魔法。
自身を強化する、上級者パーティーなら、戦闘中は大抵発動している魔法。
確かに強いが、アインとシオドーラの物理攻撃面の差は強化魔法では埋まることは無かった。
しかし…
(数を重ねればいけるだろう…)
アインは自身に30個の強化魔法を重ねがけした。
そして、その魔法が発動した瞬間に、シオドーラの周りにあった白い壁は無くなっていった。
「ん?何だ?壁が消えた?」
「シオドーラ。あのままでは決着がつきそうに無かったのでな。直接決着をつけさせてもらう。」
「良いね。それに、アマゾネスの俺が肉弾戦で負けるわけ無いねぇだろ?行かせてもらうぜ!」
そのまま、シオドーラは自分の爪でアインの心臓を刺そうとしたが、アインはそれを剣で楽そうに受け止めた。
「量産聖剣ライン。斬れ」
そして、シオドーラの爪は量産聖剣に負けてしまって、斬れてしまった。
「は?アマゾネスの爪はそこらへんの金属よりよっぽど硬いんだぞ!何でそんな剣に負けるんだ!」
「確かにこのラインは特異性に力を入れていて、聖剣の中でも、強度や切れ味はあまりよくない…それでも、聖剣は聖剣。そこらの金属の何倍も硬いに決まっているだろう?」
そんなこと言われたところで、今まで聖剣を見たことが無かったシオドーラはなにもいえなかった。
しかし、シオドーラはうかつに突っ込んで斬られたら終わりだということを確認して、いったん距離をとった。
そして両者は動かなくなった。
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