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決心

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            すぐに、連合国の正規軍は動き始めた。

「目撃情報が最後にあったのは、この街であっているのか?」

「はい。この街によって、そっからの消息が無いそうです。」

「そうか…つまり、十中八九ここだと…まぁ、捜索してみるか。」

そして、正規兵たちはその町のことをある程度、捜索をして、日が落ち始めたので、いったん捜査が終わった。

「いったん引き上げるぞ!」

そのまま、正規軍は帰っていった。

その後…

「ふ~。危なかった。」

「ああ、もう少しで見つかるところだったぜ。」

そう、この街には本当に支配国兵が隠れていたのだった。

「本国からの応援はまだなのか?」

「ああ、まだ来ていないな。」

そんな事を話していると、街の一角が光り始めた。

「諸君。アイン様から貴様たちを手伝うように言われてきた本国の兵だ!敵はどこにいる?」

本国の兵たちは、来て早々的の場所を聞いたが、すでに帰っていることを伝えると、少し悔しがっていた。

「クソ!もう終わっていたのか。」

そして、明日もう一回来るであろうということを伝えると…

「分かった。それでは明日は早朝に来ることにする。私たちはいったん帰るから、気をつけるように。」

そんな事を言い残し、転移魔法で本国に帰ってしまった。

「あ~あ。転移魔法って良いな~。」

「そんな贅沢言うなよ。あの魔法は本国の魔法士しか使えないくらい難しいんだからよ。」

「まぁ、確かにな。それに今の俺たちはそんなことに嘆いている場合じゃないな。」

「ああ、そんなことよりも明日のために早く休んでおかなくちゃ。」

そう、本国の応援が来たということは、明日からは隠れるだけではなく、戦わなくてはならない。

つまり、体力を使うので、早めに休んでおかなくてはいけなかったのだった。

そんなこともあり、この日は全員早めに睡眠を取ることになった。

翌日…

転移魔法でまた街の一角が光っていた。

「諸君。どうだ?敵は来たか?」

「いえ、まだ来ておりません!」

「いや、来ているな?」

本国の兵がそんな事を言った後、耳を澄ましてみれば、鎧独特の音が聞こえてきた。

「諸君に伝えておく、この街からは出るな!我々は広範囲攻撃を行う。出てきたら自分たちも対象になってしまうと思っておけ。」

そんな事を良いながら、本国の兵たちは街の外に出て行った。

本国の兵が戦うことは少ない。よって、本国の兵たちが戦う姿を見たい人は多く居た。

そういう人たちがどうやって、見ようとしたかと言うと…

「皆!城壁の上からなら、街から出ないで、あの人たちの戦闘が見れるぞ~!」

そう、城壁の上だった。

そして、彼らがそこで見たのは地獄絵図だった。

剣を一振りすれば数十人が飛び、魔法を打てば地面がえぐれている。投擲などは、隊の一番後ろの人まで届いていた。

そして、決着はあっという間についた。

「諸君。まぁ、君たちがこちらを見ていたことは知っている!これが本国の兵の力だ!本国の兵を志願するならこれくらいの力を見につけて来い!」

何故、本国の兵がこんなことを言うかというと、支配国兵の中には、自分は強いから本国の兵にしろって言う人たちもいた。その人たちに、本当に必要な力を教えるためだった。

そして、これは心を折るために行われたのだった。

しかし…

「分かりました!いつかその領域までいけるようにがんばります!」

ここにいるのは、素直な支配国兵だらけだった。よって、本気で本国を目指す人が余計に増えてしまったのだった。

そして、これが支配国兵たちの成長の大きなきっかけとなった。
        
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