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延長世界会議の始まり

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            アインの嫁問題について会議が行われていた次の日、アインはとある場所に行っていた。

「数週間ぶりに来たな。まぁ、前のようには行かないだろうが…」

そして、アインはその場所の一室に入った。

「アイン君。こんにちは。」

「ああ、こんにちは。」

「君、宣言通りに6国潰したんだってね。」

「ええ、宣言通りにやらないとそこを衝かれますから。」

そう、ここは世界会議の会場。そして話しかけてきているのは前回もアインに最初に話しかけてきた王だった。

「そうだね。まぁ、君の国力は今回の事で新しい参加国意外は納得するんじゃないかな?」

「それはありがたい。それにしても、あなたはいつも早いですね。」

「そうだね。君も分かると思うが、この部屋に入る一瞬だけ魔法がかかっていない各国の王の顔が見えるんだけど、その表情を見るのが結構楽しくてね。」

「そうなんですか?」

「そうだよ。まぁ、分かりやすい例を挙げると、アイン君が来るまで1位だった国の王には怒りと焦りが見えていたね。まぁ、世界最強として今まで君臨していたのに、世界最強じゃなくなって、今まで通りの傲慢な態度が出来ないからね。」

「そうでしたか。」

そんな話をしていると、他の王たちも入ってき始めたので、話をやめた。

そして、全ての席に人が座った。

「みんな~。こんにちは~。今回もこの時間がやってきたよ~。延長世界会議の開催だ~。」

また、例の主催者の軽い挨拶によって、世界会議は始まった。

「今までは僕は特に会議に参加していなかったんだけど、今回は最初に言っておくことがあるんだ。」

今まで、この主催者が会議が始まってから、自分から発言することは少なかったらしく、昔からいた各国の王からは動揺が見られた。

「そんなにかしこまらなくて良いよ。特に新人…新国?の人たちも。今回言いたいことは会議に関係はするけど、テーマじゃないから。まぁ、言いたいことって言うのは、メンバー変更に関してだね。昨年に比べて12国も変わっているからさすがに僕のほうから話しておかないと…」

「話すって言っても何を話すんだよ。」

そんな質問が出た。

「君?今は主催者である僕がしゃべっているんだ。新人である君は口を慎んだらどうだ?」

どうやらその王はアインが新たに滅ぼした6国枠で入ってきた国らしく、主催者の発言に被した瞬間、そんなきつい言葉が主催者から飛んできた。

「おっと。こんなこと話している場合じゃなかった。まぁ、僕が言いたいことはこの会議の昨年の参加者が半数以上いなくなってしまった。誰かさんのせいで。」

「安心して欲しい。生きてはいる。どこで何をしているのかは知らんがな。」

「まぁ、各国の王は生きているらしいが、どっかの誰かさん…今自供したからもう良いか。アイン君によって半数以上の国が滅ぼされたのデース。なので、あまりアイン君と戦争しないでくだサーイ。新しい国を招待するのが面倒くさいデース。」

また、主催者がふざけた口調で皆にお願いをしていたが、戦争をしないでもらいたいことは本当らしい。

「まぁ、良いが、あのアイン以外なら戦争しても良いんだろ?」

「正直、下位のほうはいくら消えても足すのが簡単なんだが、上位はさすがに無理。この会議のランクがどんどん落ちていってしまうのだ~。だから特に上位陣同士で争うのをやめて欲しいのだ~。」

そしてアインはこう宣言した。

「まぁ、攻めてきたり、嫌がらせをしてきたりしなかったら、何もしませんよ。そもそも今まで滅ぼした国の中で大きい国はほとんど向こうから何かやってきていますし…」

「オオー。アリガターイ。それじゃあ、会議に戻って良いよー。」

こんな始まり方で、延長会議は始まった。
        
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