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            アインは、新しく支配した国で後処理をしていき、市民から喜ばれたりすることもあったが、それだけでは終わらなかった。

「やっぱりいるよね。元の戻すためにがんばる人。」

アインが言っているのは、各国の少しの貴族やある国の多くの貴族は元の国王を取り戻そうと、兵を集めて、王都に向かおうとしているのだった。

「アイン様、その人たちはどうするのですか?」

「ああ、ちゃんと迎え撃つよ。しかも、戦闘の様子を少しだけ映像にして。」

「何故?」

「今回の戦争には、派遣した兵を使うのだが、あの兵たちは結構多くいる。そして、貴族たちの兵よりも多くなるだろう。だから、あえて映像を流すことによって、貴族たちには我々を落とすことが出来ないことを知ってもらいたいんだ。」

「そういうことですか…」

アインは、一回圧倒的な力で貴族の兵を返り討ちにして、その映像をあえていろんな街に見せることによって、「俺たちに、新しい王は倒せない。」という、考えを出させたかったのだった。

「分かりました。それでは、兵たちには数日後に貴族の兵と戦うことを言ってきます。」

「ああ、作戦のこともあるから、最初の人たちだけは本気で戦ってね。」

「ええ、分かっています。」

そして、エリは兵たちに数日後にまた戦うが、今度は貴族の兵たちであって、前よりも人数が少ないことを言った。

「それでは、前よりも少人数で良いのですか?」

「いや、だめだ。アイン様にはとある考えが合って、次に攻めてきた人たちは全力で応戦して欲しい。」

「何故?」

「ああ、それは、次に攻めてくるところをボコボコにしたら、他のところが攻めてこないんじゃないのか?という、アイン様の考えだ。」

おおー。そんな声が兵たちの中から聞こえてきた。

「まぁ、そんな理由があるから、次の戦いは全力でやってくれ。」

「「「「「「了解!」」」」」」

そして、エリはアインの元に返っていった。

「伝えてきました。」

「ありがとう。それじゃあ、後は僕たちもがんばらないとね。」

「どういうことですか?戦いは兵にやらせるのではないですか?」

「そうだよ?でも、兵の力を使わないで倒した国々もあるでしょ?」

最初の1国目はもう、貴族の話は片付いているので良いのだが、2、3番目に落とした国は貴族の問題は解決していないし、大量の兵で倒した訳でもないから、自分たちでどうにかしなくてはいけなかったのだった。

「確かにそうですね。それではまた彼女たちの力を借りますか?」

「ああ、お願いするよ。僕は戦いについてはいけないけどね。」

「その言い方だと、アイン様が弱いみたいな感じになっていますよ?」

「そうかな?まぁ、本当は自分1人で落とした国があるからなんだけど…」

アインも1人で一国を落としているので、その国の貴族が王都に攻めてきた場合は、アイン本人がどうにかしなくてはいけなかったのだった。

「それにしても、王都の兵を使ってはいけなかったのですか?」

「だめだよ。だって、彼らにとっては貴族の兵は救世主だから、すぐに裏切ると思うし、それに仮にちゃんと戦ってくれても弱いし。」

今回、アインが落として言った国は世界の中でもトップクラスに強い国々、なので、攻め込む敵も少なく、攻めて来ても国境線にいる貴族の兵にやられることが多いので、国の中心に位置するほど弱くなっているのだった。

「なるほど。それでは結局我々が戦わなくてはなりませんね。」

「だから、もう準備するんだ。」

そういいながら、アインは自分が担当する国に飛んで行った。
        
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