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最短で滅ぼされる国
しおりを挟むそして、会議から数日後…
「よし。そろそろ行こうか。」
「それはアイン様が決めるものです。」
「だったら行こう。」
そして、アインは、軍を率いて新大陸に向かった。
何故、アインが新大陸にある国の場所が分かるのかというと、人工衛星の力で、新大陸だけを見ていたのだった。
「ここが、彼の国か…」
そこには、まだ、アインの国よりはずいぶんと劣っているが、それでも、他の国に比べると大きな城壁があった。
「アイン様、何故、兵たちを出さないのですか?」
アインは今、転移魔法陣の上に大量の兵を置いた状態で、その大量の兵たちを転移させてはいなかった。
「ああ、それはね。」
そして、アインは、王都の中に入っていった。
アインとエリの2人では、特に怪しくも無いので、簡単に入ることが出来た。
「こういうこと。」
今、この国の王都は戦争用に大量の兵がおかれている。それも、今日はアインが攻め込むと宣言した日なので、いつもよりも多くいるのだった。
「最初から、正面突破でもいいんだけど、僕はこれから、今日ではないけど、後6国落とさなくちゃいけない。だから、出来るだけ最小限で終わらせたいんだ。」
「分かりました。」
アインはそのまま王城の前までやってきた。
「おい、貴様!何のようだ!今日は王城の近くに来ることは禁止だぞ!速く帰れ。」
今日、この国では王城の近くに来ることを禁じられていた。それは、潜入兵の危険もあるし、それよりも市民にある声を聞いて欲しくなかったからだ。
しかし…
「そうだね。それじゃあ、僕はこれ以上近づかないよ。」
そして、アインは、地面に手をつけると、一瞬で魔方陣が出てきた。
「皆、正面に全軍前進。」
アインの魔方陣からは大量の兵が飛び出してきた。
そして、王城近くでそんな事をやったので、民間人も見に来ようとしていたが、何人かの兵はアインの周りに残って、民間人にある程度距離をとらせるようにしていた。
中に入っていった兵に、アインは直接頭の中で…
(君たち、おそらく王は玉座の間にはいない。多分医療室にいるだろうから、そこを狙うんだ。)
アインは、とある根拠により、王は医療室にいるんじゃないのか?と考えていた。
そして、この国の兵の多くが城壁周りにいたので、中には少数の兵しかいなかった。
もう、1分、そして1万人の兵が登場しているが、まだアインの召喚は止まらない。
1万の兵を何とか数人倒しても、止めを刺す瞬間に消え、後ろから新たな兵が来る。
アインは、あらかじめ、今回はあまり戦争慣れしていない兵を中心に軍を組んだ。十中八九殺される彼らのために、殺されそうになった瞬間に、元の場所に戻るように魔法がかけられていた。
なので、アインは兵を1人も減らすことなく、無限に兵を召喚しているのだった。
そんなアイン軍によって、城はすぐに占拠された。
そして…
「隊長!おそらく…」
「ああ、この部屋以外は全て占拠した。後はこの医療室だ。」
そして隊長は医療室の扉を開けた。そして中にいたのは…
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!」
腹を抱えて叫んである王だった。
「こ、これは…」
(大丈夫。その国では一番強い者が王になるらしいから、僕が先に動けないようにしていただけだよ。)
そう。これはアインがあの時、手を貫通させたことによって生じている痛みだったのだった。
(後は彼でおしまい。今回は良くやった!出来るだけ生かして、軍部を強化したかったから。)
アインが今回、城壁の周りにいた兵と直接戦わなかったのは、支配後、彼らも軍部に取り入れるためだった。
この戦争の時間…わずか約10分
そして、この結果から、アインは新大陸でも、土地を持ち、ここからいろんな国を簡単に攻められるようになってしまった。
ちなみに、王都を落とした後、各地の貴族が文句を言ってきたが、今までより税金を減らすといったら、文句を言うものがほとんどいなくなり、最後まで反対派だった貴族は、寝返った貴族によって消されていった。
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