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痛みだけの手

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            そして、反対派の人たちは、数秒後にやっとしゃべり始めた。

「な、何言ってんだよ…」

「うん?だって、君たちって、誰も直接僕に文句言ってないよね?」

それは事実だった。1位と聞いた瞬間に、反対派の人の中には、無意識にも恐怖ができ、それによって、アインには誰も何も言ってなかったのだ。

「そ、それはそうだけど…」

「君たちが文句があるのは、僕だよね?そんなにこの会議に参加させたくないんだったら、自分の力を使って、僕を排除すればいいじゃん。」

それもそうだ。この会議は主催者の男がトップ20を集めて、会議をしていいよというだけで、別にメンバー間で戦争をやってはいけないなどということも無い。

そして、アインは今年1年で、メンバーを6国潰している。

そして、それは少なくとも、新しく入った、5国以上に戦力があるのは明白であり、新メンバーは1年で、トップ20を6国潰した奴に目をつけられたくないので、しゃべれなくなってしまった。

しかし、元から居たメンバーの中には、本当に排除したい人もいた。

「戦争だと?何故そんな面倒くさいことをやらなくてはいけないんだ?お前が抜ければ良いだろう。」

そういうのは、アインのよりがたいががっちりしている王だった。

「そんなことする訳ないじゃないか。それに、君にはこの会議から人を追放させるほどの権力があるのかい?」

そういうと、向こうの人は怒ったらしく。

「何だとガキ?調子に乗ってんじゃねぇぞ?」

「何で分かったのかな?まぁ、いいや。論点以外のことについて話し始めるのは、相手に言葉の攻防で負けたと認めたようなものだからね?まぁ、大人にもなって、15の僕に起こっている時点で少し恥ずかしいけど。」

そして、その王は、15という言葉を聞いて、勝ち筋を見出した。

「お前、15歳なのか?」

「ええ、そうですが何か?別に王に年齢制限なんて無いでしょう?」

「そうだな。まぁ、強者が王となるわが国の理論でいくと、貴国は認められないがな。」

「何でですか?僕以外にも、別に王が強くない所なんていっぱいいるでしょうに。」

「それでも、15って…街歩いて人と当たるだけでおこるんじゃねぇの?」

そんな風に挑発をずっとしてくるので、アインは直接なんでかを聞くことにした。

「それで、何が言いたいの?」

「俺と戦え。今すぐ。」

「…分かった。」

そして、アインは返事をしてから、ノーモーションで、その王に近づき、手で腹を貫通させた。

「は?」

「何?今すぐって言われたから攻撃しただけだけど。あと、今は急すぎて痛みが無いけど、気をつけてね。」

アインが手を抜くとそこには傷は無かった。しかし、確実に手は貫通してあったし、今なんで穴が開いていないのかもわからなかった。

「それじゃあ、戦うよ。君も戦いたいって言っていたし…主催者さん。来年のメンバーは速めに決められるんじゃない?」

そして、アインは数枚の紙を取り出して…

「僕に最後まで反対をしていた全ての国に対して、宣戦布告をします。順番はランダム。最後のほうになるといいですね。」

そうアインが言って、今日の雰囲気じゃ、もう会議が出来ないということで、後日また開催されることになった。



さて、次は何人参加できるのであろうか……
        
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