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世界会議
しおりを挟むその後、アインは、前から言っていたように、元の大陸に帰る準備をし始めた。
「アイン様、それでは、こちらの大陸での仕事も後1つですね。」
「そうだね。」
アインに残っている仕事とは、この大陸をどうやって分けるのかだった。
元々、属国だった場所には何もしないが、支配下においている国を解放するわけにも行かなく、アインはこちらの大陸に、何回も来れる訳ではないので、この大陸の支配下においた国をいくつかに分けて、自分の部下に国を作らせ、治めようとしていた。
「まぁ、僕の国の貴族だって言う、言い方も出来るけど、貴族にしては、領土が大きすぎるし、国で良いでしょ。」
そしてアインは、本国から、内政が得意な部下と、その2倍の数の力のある兵を呼んだ。
「これはどうやって分けるのですか?」
「この大陸の、支配下に置いた場所を、さっき呼んだ、内政関係が得意な人の数で割るんだよ。」
「なるほど、しかし、さっき呼んだ人数では、1つ1つの国が大きくなりませんか?」
「確かに大きいね。まぁ、それでも、僕たちの本国の方の大陸の国よりは多くなると思うよ。」
「まぁ、属国だけでも、元の大陸の国よりは多いですから。」
アインが、今回呼んだ内政関係が得意な部下は20人。そして、1人で、国を1つ相手に出来る兵は40人呼んでいるので、大陸の余っている土地は20分割されることになった。
最初に目をつけた大陸は、今は100個の国で出来て居る。そのため、単純計算で、属国を除いても、最初に目をつけた国々の4倍くらいの国土があるのだった。
「まぁ、得意じゃない人に任せて、国をおかしくされても困りますしね。」
「そういうこと、それじゃあ、今から分けようか。」
そしてアインは、ちゃんと、その土地にある資源の量もできるだけ一緒になるように考えて、何とか20分割できた。
「よし、後はこれをあいつらに渡して、どの土地にしたいか聞くだけだ。」
「そうですね。それでは早速聞いてきましょう。」
そして、アインは部下の意思を聞いて、ちゃんと皆が納得できるまで話し合って、国を決めることが出来た。
「よし、それじゃあ、僕は帰るけど、がんばってね。」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「はい!全てはアイン様のために!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
こういわれて、アインは、本国に帰ってきた。
「ふ~。やっと帰ってこれた。」
「確かに、今回は長かったですね。」
「まぁ、こんなに疲れたのはセノヴァのせいだろうけど…」
「確かに、今までの中では一番強かったですね。」
「まぁ、1つの世界に1人居るか居ないか位だけどね。」
「確かに。」
「それよりも、今回は長いこと学校を休んじゃったな…」
「アイン様に聞きたいのですが、行く必要ってありますか?」
「何で?」
「アイン様は、もうあの国の国民ではないですし、それに、あの学校で学んだことと全然違い内政の仕方をしていますよね?だったら、あの学校で学ぶことは無いんじゃないのかと…」
「た、確かに…今から、変えようかな…」
「変えるとは?」
「ああ、冒険科にだけ行こうかなって。」
「まぁ、それはアイン様が決めてください。しかし、こっから先も忙しいですよ?」
「あれ?何があるっけ?」
「世界会議があります。まぁ、絶対に出る必要も無いのですけど。」
「どんな会議だったっけ?」
「この世界の、トップ20国が会合して会議する場です。」
「ああ、有ったね。そんなの。」
「アイン様は条件を満たしていますから。」
「何位なの?」
「それは、教えてもらえません。会議で、上位のものが下位のものに無理をさせないために。」
「それじゃあ、そこの開催者だけが知っているんだ…」
「ええ、あの人は、お金があって、会場を貸してくれるだけで、どの国にも属していませんから。」
「それなら安心だね。」
そして、アインの次の舞台が決まった。
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