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支配下と属国

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            そして、アインが兵に出撃命令を出してから、1日が経過した。

「アイン様、兵のほうから、昨日の時点でどこの国までいけたか兵のほうから報告がありました。」

「そうか…それで、どうだったの?」

「どうやら、この国から、三つ先の国までは攻め落とせたようです。」

「数で言うと、どのくらい?」

「11個です。」

「もう、そんな多くの国を落としたの!?」

「はい。アイン様には報告をし忘れていたかもしれませんが、この大陸には1万人以上の兵を持つ国がありません。ですので、簡単に攻め落とせるのです。」

「そうだったんだ。あ!属国の数と完全な支配下になった国の数も教えてくれない?」

「はい。支配下になったのが、3カ国。属国になったのが7カ国。最後まで反乱をしたので、完全に全滅させた国が1つです。」

「へ~。最後まで抵抗をしていた国もあるんだ。」

「はい。まぁ、それでも、結局はその土地は我々のものですけど…」

「それじゃあ、各国の王の元に行こうかな。」

「兵には進軍をやめさせますか?」

「いや、続けてもらってかまわないよ。王のところに行くのも、待っているだけでは退屈だって言うことで行くだけだから。」

「分かりました。」

そしてアインは、自分の支配下においた国の王の元に向かった。

「こんにちは。」

「!誰だ。貴様は!」

「何を言っているのです?この方はアイン様ですよ?」

「な、何!?」

「私から言わせれば、何でそんな態度なんでしょうか?殺されたいのですか?」

エリがそう言うと、その王は土下座をした。

「すまなかった。許してくれ。」

「大丈夫ですよ。あと、今日は挨拶だけですので、これで終わりますね。さようなら。」

そしてアインは、次の国に向かって行った。

「次はどんな国?」

「この大陸の中でも、結構資源を持っている国なんですが、それを利用できる技術が無い国です。」

「ふ~ん。それで、支配下なの?属国なの?」

「次の場所は属国ですね。早めに降伏したところは、基本的に属国にしてあります。」

「そうなんだ。それじゃあ、行こうか。」

そして、アインは属国に付いた。

「こんにちは。」

「はて?あなたは誰でしょうか?」

「僕の名前はアインって言うんだ。よろしくね。」

「おお、名乗ってもらってすまん。私はツードラというのだ。」

「そうなんだ。」

そして、ツードラはエリを見つけた。

「お、おおう。何故エリ様がこんな場所へ?」

「何ってアイン王の護衛だ。」

「アイン王…まさか。あ、あなた様はバルバロット帝国の皇帝でありますか?」

「そうだよ。」

「これは、大変な無礼を許していただきたい。」

「大丈夫ですよ。あなたは普段からそこまで失礼な方ではない気がしますし。」

「おお、皇帝様にそう言ってもらえて、光栄です。」

「今回はこの国の上の国になるということで、報告に来ただけだからなにも出さなくて良いよ。」

「分かりました。それでは、これからはよろしくお願いします。」

「うん。僕の国の属国になったことを後悔しないようにするくらい、良い環境を用意してあげるから。」

「あ、私たち王宮のものより、市民を優先して…」

「大丈夫ですよ。同時進行ですので。それでは、いったん帰りますね。」

そして、アインは他の国に向かって行ったが、他の国でも同じような会話をしたのだった。
        
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