上 下
224 / 554

敵対する者には裁きを

しおりを挟む

            前回の話から、数人は、城内に入ってしまった。

「ふ~。やっと城内に入れたぜ。あいつら大丈夫かな?」

「大丈夫だろ?いくらこの国の兵が強いと言われていても、所詮は2人だし。」

「確かにな。それに対して、俺らの兵の数は90人。大丈夫だろ。」

「まぁ、先に入れた。10人でできることだけやって行こう。」

「了解。」

そして、10人の兵はどんどんと城内に入っていった。

途中で兵や作業員などの人物に一度も会わないと言う、おかしなことがおきていたが、潜入調査をしていて、究極の緊張状態になっていた彼らは、そのことに気づけなかった。

「皆来てくれ。」

「何だ?」

「見ろこの扉、今まで見てきた扉とは強度も大きさも違う。」

そこには大きな扉があり、いくら攻撃を与えても壊せそうに無い扉があった。

「この扉の先が、玉座の間か?」

「十中八九な。」

「どうする?先に突入するか?」

「どちらでも良いだろう。待っていれば、見つかる可能性があるし、待っていなかったら、負ける可能性がある。どちらにしろ、危険性は半々だ。」

「そうだな。それじゃあ、先に入るか。さっきからこの城内を歩いていて、なにも兵たちが動かないのを見ると、この国の武力は兵の人数で無理やり押し切るタイプだったんじゃないか?」

「そうだな。その可能性が高いし、入るか。」

そして、兵たち10人は扉を皆で協力して、開けようとした。

しかし、扉はおもいのほか軽く、すぐに開いた。

「おめでとう。ここまで来た人たちは初めてだ。」

そこには、アインとエリ、そして魔王しかいなかった。

「誰がアイン王だ?」

「私だな。この国の王をやらせてもらっている。そちらこそ誰だ?どんな理由でここにやってきた。」

「私はとある王国の近衛隊の隊長、ジードルだ。王国の名前はいえない。私たちがもし負けてしまったときに本国に攻められては困るからな。」

「なるほどな。リュウゼンヒルド王国のジードルか。何の目的でここにやってきた?」

「待て!何故私の所属している国が分かるんだ?」

ジードルは一回も国の名前を言っていないし、ジードルが有名な訳でもない。

「何を言っている?この国に不正に入ってきた者の国くらい、先に調べておくだろう。」

アインは、90人と王が入ってきたことはとっくに知っていたのだ。しかし、あえて入国させて、真の狙いを探っていたのだ。

「我が国の王都には録音機がある。これでは市民がかわいそうかと思うが、これは、不正入国者にしか効かない。なぜなら、入国時にしっかりとした手続きがあればこの録音機に引っかからなくなる魔法をかけてもらえるからだ。」

「そ、そんな物があったのか。しかし、分かっていたならなんで流したんだ!?」

「だから言ったじゃないか。真の狙いを見つけるためだと。たまに居るんだ、人間に迫害されて、里を攻撃された種族が集団でこの街にやってくることが。その場合は助けてやっているがな。しかし、君たちはこの国の武力の証明、もしくは街の内部から攻めて、武力を減らすことだったな。」

「くっ、ばれているならしょうがない。皆行け!兵は2人だけだ。」

この国の兵たちはあまりアインのことを調べていなかったので、アイン自信がすごく戦闘が強いことを知らなかったのだ。

「『止まれ』話しくらい最後まで聞こうか。」

アインが止まれと言うと兵10人は一斉に止まってしまった。

「それで、聞いたことあるかもしれないけど、僕は敵対するものには容赦しない。今回は国の上層部だけの単独行動だったから、国は攻めないけどね。ちょっと実験させてもらうよ。『変われ 魔族』」

次の瞬間、兵たちの体が変わっていき、魔族独特の角や魔力などになって行った。

「それじゃあ、『支配者の情報を私に』」

この瞬間、この10人にとって仕えなければいけない相手はアインに代わった。







同じ話を2回投稿してしまったお詫びです。
このようなミスがこれから先あるかもしれませんが、これからも転生貴族のハーレムチート生活をよろしくお願いします。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。 使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

称号は神を土下座させた男。

春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」 「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」 「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」 これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。 主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。 ※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。 ※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。 ※無断転載は厳に禁じます

ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない

兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“  瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  だが、死亡する原因には不可解な点が…  数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、 神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!

七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」 その天使の言葉は善意からなのか? 異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか? そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。 ただし、その扱いが難しいものだった。 転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。 基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。 ○○○「これは私とのラブストーリーなの!」 主人公「いや、それは違うな」

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった! でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、 他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう! 主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!? はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!? いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。 色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。 *** 作品について *** この作品は、真面目なチート物ではありません。 コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております 重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、 この作品をスルーして下さい。 *カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

処理中です...