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敵対する者には裁きを
しおりを挟む前回の話から、数人は、城内に入ってしまった。
「ふ~。やっと城内に入れたぜ。あいつら大丈夫かな?」
「大丈夫だろ?いくらこの国の兵が強いと言われていても、所詮は2人だし。」
「確かにな。それに対して、俺らの兵の数は90人。大丈夫だろ。」
「まぁ、先に入れた。10人でできることだけやって行こう。」
「了解。」
そして、10人の兵はどんどんと城内に入っていった。
途中で兵や作業員などの人物に一度も会わないと言う、おかしなことがおきていたが、潜入調査をしていて、究極の緊張状態になっていた彼らは、そのことに気づけなかった。
「皆来てくれ。」
「何だ?」
「見ろこの扉、今まで見てきた扉とは強度も大きさも違う。」
そこには大きな扉があり、いくら攻撃を与えても壊せそうに無い扉があった。
「この扉の先が、玉座の間か?」
「十中八九な。」
「どうする?先に突入するか?」
「どちらでも良いだろう。待っていれば、見つかる可能性があるし、待っていなかったら、負ける可能性がある。どちらにしろ、危険性は半々だ。」
「そうだな。それじゃあ、先に入るか。さっきからこの城内を歩いていて、なにも兵たちが動かないのを見ると、この国の武力は兵の人数で無理やり押し切るタイプだったんじゃないか?」
「そうだな。その可能性が高いし、入るか。」
そして、兵たち10人は扉を皆で協力して、開けようとした。
しかし、扉はおもいのほか軽く、すぐに開いた。
「おめでとう。ここまで来た人たちは初めてだ。」
そこには、アインとエリ、そして魔王しかいなかった。
「誰がアイン王だ?」
「私だな。この国の王をやらせてもらっている。そちらこそ誰だ?どんな理由でここにやってきた。」
「私はとある王国の近衛隊の隊長、ジードルだ。王国の名前はいえない。私たちがもし負けてしまったときに本国に攻められては困るからな。」
「なるほどな。リュウゼンヒルド王国のジードルか。何の目的でここにやってきた?」
「待て!何故私の所属している国が分かるんだ?」
ジードルは一回も国の名前を言っていないし、ジードルが有名な訳でもない。
「何を言っている?この国に不正に入ってきた者の国くらい、先に調べておくだろう。」
アインは、90人と王が入ってきたことはとっくに知っていたのだ。しかし、あえて入国させて、真の狙いを探っていたのだ。
「我が国の王都には録音機がある。これでは市民がかわいそうかと思うが、これは、不正入国者にしか効かない。なぜなら、入国時にしっかりとした手続きがあればこの録音機に引っかからなくなる魔法をかけてもらえるからだ。」
「そ、そんな物があったのか。しかし、分かっていたならなんで流したんだ!?」
「だから言ったじゃないか。真の狙いを見つけるためだと。たまに居るんだ、人間に迫害されて、里を攻撃された種族が集団でこの街にやってくることが。その場合は助けてやっているがな。しかし、君たちはこの国の武力の証明、もしくは街の内部から攻めて、武力を減らすことだったな。」
「くっ、ばれているならしょうがない。皆行け!兵は2人だけだ。」
この国の兵たちはあまりアインのことを調べていなかったので、アイン自信がすごく戦闘が強いことを知らなかったのだ。
「『止まれ』話しくらい最後まで聞こうか。」
アインが止まれと言うと兵10人は一斉に止まってしまった。
「それで、聞いたことあるかもしれないけど、僕は敵対するものには容赦しない。今回は国の上層部だけの単独行動だったから、国は攻めないけどね。ちょっと実験させてもらうよ。『変われ 魔族』」
次の瞬間、兵たちの体が変わっていき、魔族独特の角や魔力などになって行った。
「それじゃあ、『支配者の情報を私に』」
この瞬間、この10人にとって仕えなければいけない相手はアインに代わった。
同じ話を2回投稿してしまったお詫びです。
このようなミスがこれから先あるかもしれませんが、これからも転生貴族のハーレムチート生活をよろしくお願いします。
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