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宴、開始

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            そして、次の日になった。

「もうそろそろだね。」

「はい。今回の宴は12時集合ですから。」

お昼を食べていって欲しいとの要望から、今回の宴は12時スタートになっていた。

「それじゃあ、それまではサイゴンの準備をしていようか。」

「はい。」

そして、最終確認をして、12時の少し前に参加する前には玉座のまで待っていてくれと、先日報告して有ったので、参加する国の玉座の間に居た人たちを全て転移魔法で運んできた。

「おお~。これがあの転移魔法ですか…」

「意外と浮遊感がありますね。」

そういいながらも、転移魔法で来た王たちは内心は、初めての転移魔法に驚いていた。

「それでは、開始までは我が城の中にある部屋で待っていてください。」

そして、アインは全国王と、その国王に使える人たちを部屋に入れていった。

「ふ~。もう少しで始まるのか。」

「そうですね。今回の宴にはアイン様のことを直接見たこと無い方もいるでしょうし、警戒して置いてくださいね。」

「分かっているよ。ただ、こんな場でそんな騒ぎを起こす人なんかいるのかな?」

「いるのではないでしょうか?なんせ、アイン様は今となってはこの大陸で一番強い国です。そのため、このような宴で油断しているところを狙おうとしてくる連中はいると思います。」

「まぁ、そんな方法じゃないと倒せないだろうしね。」

「はい。それに、国王にアイン様を攻める意思がなくても、兵士が勝手に行動する可能性もありますから。」

「それもそうだね。それじゃあ、警戒しておくよ。」

「はい。よろしくお願いします。それと、そろそろ宴会用の服に着替えてください。」

「宴会用の服?」

「はい。今回の宴会はただの宴会とは違って多くの国王が来るのですから、アイン様だって、今回は豪華な服装のほうが良いでしょう。」

「そうかな?」

「はい。現にさっき来た国王のほとんどが豪華な服だったじゃないですか。」

「確かにそうだね。それじゃあ、着替えてくるよ。」

そして、アインは部屋から出て、着替えてから帰ってきた。

「似合ってる?」

「はい。似合っています。それでは、そろそろ始まりますので、開式の言葉をお願いしますね。」

「了解。」

そして、12時がやってきた。

「アイン様。それでは皆様を呼んできますね。」

「うん。よろしく。」

そして、数分後、エリは各国の王たちを会場の中に入れた。

「えー。本日はこのバルバロット帝国にお集まりいただき、まことにありがとうございます。本日はこの国の名前が決まった記念として、すでに親しくさせていただいている国を招待させていただきました。この宴では皆様に楽しんでもらうことを目的にしていますので、どうか、お楽しみください。」

この、アインの言葉によって、今回の宴は始まったのであった。
        
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