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家庭訪問
しおりを挟むそして、アインたちは久しぶりに授業を受けた後、昼休みになったので、昼食を食べることにした。
「あれ?アイン君。その弁当って誰が作ったの?」
「この弁当?これはエリが作ってくれたものだよ。」
「エリ?だれそれ?」
一瞬、3人の目が怖くなったので、アインはすぐにエリの正体についてを語った。
「エリは僕のメイドだよ。だから弁当の制作とかも任せているんだ。」
「そうなんだ。良かった。アイン君が新しい女を捕まえて、弁当を作らせているのかと思ったよ。」
「僕がそんな人に見える?」
「ありえると思うわ。もしくは向こうからアイン君のメイドになりたいって志願してくるかも。」
「それはありえないよ。そのこと初めて会った場所は外国の奴隷商だったし…」
「それなら安心ね。」
「それよりも早くご飯を食べようよ。」
そしてアインたちは昼食をたべ、その後、午後の授業も終わったため、下校することになった。
「アイン君。私たちってそろそろアイン君の国に行きたいんだけど良いかな?」
「分からない。みんなのお父さんが良いよって言ったら連れて行くことはできるんだけど…」
「そうなんだ。アイン君の暮らしている城も早めになれておきたいし。」
「何で?」
「何でって当たり前じゃない。将来は私たちが暮らす場所よ。早めに慣れておきたいに決まっているじゃない。」
「それもそうだね。それじゃあ、今日皆が帰った後にお父さんを説得してみれば?」
「そうするわ。」
「私のところもがんばってみる。」
「何とかして、言わせる。」
3人ともがんばる気満々だったので、今日は解散して、3人は自分の父の交渉に専念することにした。
「いや~。久しぶりの学校だったけど、3人がいつも通り接してきてくれてうれしかったな。」
アインは3人がこの夏休み中に何かしら変わってしまうのではないかを心配していたが、そんなことはまったく無かったので、安堵の気持ちでいっぱいだった。
「よし、それじゃあ、帰るか。」
そしてアインは帰宅し、ご飯を食べ、少し訓練をし、魔王とエリとユキに明日婚約者が来るかもしれないと言って、早めに寝た。
そして次の日…
「おはよう。」
「おはようございます。アイン様。」
「それじゃあ、行ってくるね。」
「アイン様、できれば良いのですが、今日何人来るのかをできるだけ早く教えてもらえませんか?」
「ああ、準備も必要だからね。」
「はい。アイン様から人数を教えてもらったら、急ピッチで料理を作りますので。」
「分かったよ。それじゃあ、できるだけ早く聞いておくね。」
そしてアインは学校に着き、3人に話を聞こうとしたが、若干場の空気が暗いことに気がついた。
「おはよう。」
「あ、おはようアイン君。」
「どうしてそんなに暗いの?」
「昨日アイン君の家に行って良いか交渉してくるって言ったじゃない?」
「うん。」
「それで皆同じ答えが返ってきたんだよ。」
「なんて返ってきたの?」
「『私同伴なら良い。』って言ってきたんだ。」
「あー。なるほどね。だから皆暗かったんだ。」
「そうよ。」
「でも、お父様方を連れてきても良いよ。」
「本当!?」
「ただ、お父様だけが来るの?」
「うん。みんなお忍びで行きたいみたい。」
「分かったよ。それじゃあ、6人ね。」
(エリ?)
(何でしょうか?)
(今日の人数は6人だ。)
(分かりました。私も学校が終わったら、すぐに準備に取り掛かります。)
(できるだけ時間稼ぎするよ。)
(よろしくお願いします。)
「それじゃあ、今日もがんばろうか。」
そして、3人とも父親同伴で来ることになったのだ
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