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正面衝突
しおりを挟む~勇者~
「それじゃあ、行くか。」
そして不良グループは東側の連合軍がいるところにむかい始めた。
数時間後…
「ここか。」
「確かに多くの兵がいますね。」
「そうだな。しかし、紺だけ人数差があったとしても俺にはかなわない。」
「兄貴、それではどうやって始めますか?」
「そんなの簡単だろう。こっちのほうが強いんだ、正面から行くぞ。」
「分かりました。」
そして勇者たちは連合軍の前に正面から表れて行ったのだ。
~連合軍~
「隊長様~。ただいまこっちに向かってものすごい勢いで近づいてくる集団があります。」
「報告ありがとう。おそらく勇者だろう。それでは勇者たちを迎え撃つのだが、今回の連合国の発案者であるほかの国の王様が勇者のステータスを調べておいてくれたようだ。」
「それでいくつぐらいなのでしょうか?」
「簡単に言うとみんなの十倍は強い。これはこっちが十人でかかれば勝てるとかではなく、攻撃があまり通じないので、もっと勇者一人に対して人数が必要だろう。1人に1000人使ったら安定して勝てるだろう。」
「1000人ですか?1人に対してそんなに兵を使ってもよろしいのでしょうか?」
「ああ、それについては問題ない。今、ここには七万の兵がいる、勇者を直接相手にしない魔術師や用具係を除いても6万人はいるだろう。そして今回こっちに向かってきている勇者は8人だ。正直8000人でも勝てたかもしれないが、さっき言った1人に1000人というのはこっちも莫大な被害を受ける前提だ。せっかく数はこっちが圧倒的に多いのだから余裕を持っていくぞ」
「そうなのですか。しかし、こっちにこんなに人数を裂いてしまって良いのでしょうか?」
「大丈夫だ。今回は4箇所からこの王国を攻めて行っているが、その4箇所ともほとんど同じ人数になっている。それに、勇者も大体同じ数が3方向に分かれたらしいからな。」
「そうでしたか。それではどこも安心ですね。」
「ああ、それに俺が今受け持っているこのこの7万の兵の中にはあの大陸の英雄たちと同じハイヒューマンも混ざっているらしい。連合国の王様たちに誰かは教えてもらえなかったがな。」
「ハイヒューマンですか!?あの、人間にはできないはずだった竜を倒したり、ダンジョンをどんどんと攻略をしていったり、過去の勇者と戦って倒したハイヒューマンですか!?」
「お前詳しいな。」
「はい、憧れていましたから。」
「まぁ、憧れについてとやかく言うつもりはないがそっちに気を取られるなよ。おそらくだがその方たちの戦いは別次元になるだろうからな。」
「分かりました、気を取られないように気をつけます。」
「まぁ、もしもその戦いが始まったら俺たちの立ち入る隙なんか起きないのだろうがな。」
「そうですね。あ、隊長。反応によると勇者たちはこのまま突っ込んでくるそうです。」
「そうか、総員!気を引き締めてかかれ。こちらは人数が多いのだ。少しでも怪我をしたら他の兵と交代して控えている魔術師たちに回復してもらえ。」
「「「「ハッ!」」」」
そして戦争が始まるのだが、ハイヒューマン無双にならないか心配である…
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