灰色のエッセイ

日本刀界隈の面倒な連中の話

　タイトルを見て「なんじゃコリャ」と思われた方もいるでしょうが、ＸなどのＳＮＳにて日本刀について語り合っていたり、巻き藁の試し切りや居合の動画を投稿してる人たちのことです。実を言うと、この人たちは本当に面倒なんですよね……なお勘違いされては困りますが、日本刀の愛好家や居合を嗜む人すべてがこうだと言うわけではありません。が、一部にこういう人が存在しているのも確かです。

　少し前の話ですが、とある作家さんがＸにてボロクソに言われているのをみました。理由はというと、日本刀界隈の人たちに「それは違うのではないか」と、刀の使い方や戦法について感想を述べたのが原因です。
　すると、とんでもないことになっていました。「日本刀も持ってない奴が何をぬかす」「全くわかっていない」「素人は黙っていろ」というようなコメントが、あちこちからこの作家さんに飛んで来ていたのです。まあ、ちょっとしたプチ炎上でしたね。件の日本刀界隈の人の取り巻きが、ガンガン誹謗中傷のようなコメントをしていくのですよ。作家さんは、相手にしきれないと判断したらしく無視していました。



　なぜこんなことになるのかといいますと……日本刀界隈の人たちは、プライドが異様に高いのですよね。
　まず、日本刀というのは高いです。おいそれと手に入るものではありません。つまり、日本刀を持っている時点で、彼らは選民思想のごときプライドを抱いてしまう人がいるわけなんですよ。「日本刀を持っている俺は、お前ら下民とは違うのだよ」とでもいいたげなポストをしてる人は、意外といたりします。
　さらに、その日本刀で巻き藁を切ったりしていると……選民思想は、ますます強くなります。「俺、片手で巻き藁切っちゃったよ。凄くね？」みたいな状態に陥ってしまう人もいるのですよ。
　そんな人たちに、素人の率直な感想や疑問をぶつけたとしましょう。彼らは、たちまち怒り出します。「日本刀も持ってない奴が、俺の意見に逆らうのか」とやるわけなんですよ。さんざん相手をバカにした挙げ句、こちらが何か言い返すと「ゴールポストをずらしてる」などと言い出します。
　さらに言うと、こういう界隈の人たちは戦いません。素手の武術や格闘技なら「そこまで言うなら、リングで闘おうや」「では、実際に立ち合いましょう」となりますが、剣術系だとそうはいきません。実際に日本刀で斬りあったら、確実に逮捕されますからね。したがって、剣術だ武術だと偉そうなことを言っていながら、実質は論争のみの戦いしかしていないのですよね。
　言うまでもないことですが、こういう界隈の人たちは、他人と斬りあったことはありません。それどころか、人を実際に斬ったことすらありません。巻き藁のような、動かず反撃もしてこないものを切るだけです。
　ちなみに、この手の人たちの中には素手で人を殴ったことがない者もいます。そんな人が、したり顔で「実際に人を斬ったなら……」などと語っているのですよ。そういう世界なのです。




　そんなわけでして……今回、私の言いたいことはひとつです。こういう日本刀界隈の人たちとほ、かかわらないでください。