灰色のエッセイ

板倉恭司

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全裸で唄っていた男の話

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 これは、中学生の時の話です。
 夜中にすることもないので、エッチな番組でも放送してないかとテレビのチャンネルをあちこちザッピングしてました。すると、衝撃的な映像が目に入りました。なんと全裸の男がマイク片手に家の中で唄っている場面が映ったのです(股間にモザイクはかかってます)。私は衝撃を受け目が釘付けになりました。ちなみに、唄っていたのはアニメ『ドロロンえん魔くん』のエンディングテーマ『妖怪にご用心』です。
 そんな歌を全裸で唄っていた男こそ、電気グルーヴの石野卓球さんだったのです。あの放送を偶然に見ていなかったら、たぶん電気グルーヴの存在すら知らないままだったのだろうな……と思うと、運命というものをちょっとだけ意識してしまいますね(笑)。  
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