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第二章〜学園〜
第二章 第三十三話 謁見〜王とグランと〜
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「グラン!ちょっと放課後空いてる?」
「もし空いていたら一緒に来て欲しいところがあるんです」
浪華と恵梨香と日本から戻ってきた翌日シャミアとサリーネに誘われていた。
ちなみに日本であったことは今後も各自調査を進め、後日神様たちにも聞いてみることになった。
グランは今日は部屋でゆっくりしようかと考えていた程度だったので二人の誘いを快く承諾した。
「じゃあまた放課後に!」
そう言って別れるとグランは次の選択授業の教室へと向かった。
~放課後~
「グラン!こっちこっち~」
言われるがままに馬車に乗せられ着いたのは王城であった。
グランは何かやらかしてないか若干ヒヤヒヤしながら王城の門を潜った。
その後一度二人は離席し、メイドに連れられ謁見の間へと案内された。
「あの……謁見の作法とかって教えてもらえますか?」
「グラン様は謁見は初めてでございましたか。作法といっても陛下が入ってきたらお許しが出るまで頭を下げ続け、あとはご無礼がないように普通にお話しすれば大丈夫かと」
「なるほどありがとうございます」
「あっ!あと謁見の間に入っていくとカーペットが敷かれてあります。そのカーペットの端でお止まりください」
謁見の作法について確認してすぐ謁見の間に着いた。
(王様に会うようなことなんて何もやってないと思うんだけど……)
不安しか感じない中、王がやってきて謁見が始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「面をあげよ」
言われた通りに顔を上げると王と王妃、そしてシャミアとサリーネが並んで座っていた。
王はいかにも仕事ができそうなイケオジ、王妃はシャミアやサリーネなどの美少女とはまた違い、大人の雰囲気を持った美女といった感じであった。
「グランよ。其方は先日娘のシャミアとサリーネを暴漢に襲われているところを救ってくれたそうじゃな。王としてではなく、一人の父親として礼を言わせてもらおう。本当にありがとう」
そう言って王はグランに対して頭を下げた。
「へ、陛下!?頭を上げてください!」
「しかしなグラン。娘の命を助けられて頭を下げない父親がどこにいる」
「……ありがたきお言葉」
しかしその後王から語られた言葉は衝撃的なものだった。
「ではここからは王として言わせてもらおう。グラン・レア・ベルセリア。其方を褒賞として男爵と叙する。また白金貨10枚も与える」
「!?」
二人を救ったことで下級とはいえ準ではない貴族になるとは思ってもいなかった。
するとそんなグランの心情を読み取ったのか
「聞けば其方はとても優秀らしいの。わしとしては子爵にしてもいいくらいなんじゃが……」
「!ありがたく受けさせていただきます」
これ以上面倒なことになる前にとグランは叙爵を受け入れた。
「其方に受け入れてもらえてわしも嬉しいわい。これからよろしく頼むぞ!詳しいことは後で説明するからの」
そう言って王が退出し、最後にグランが退出すると先ほどのメイドがまた案内してくれた。
「もし空いていたら一緒に来て欲しいところがあるんです」
浪華と恵梨香と日本から戻ってきた翌日シャミアとサリーネに誘われていた。
ちなみに日本であったことは今後も各自調査を進め、後日神様たちにも聞いてみることになった。
グランは今日は部屋でゆっくりしようかと考えていた程度だったので二人の誘いを快く承諾した。
「じゃあまた放課後に!」
そう言って別れるとグランは次の選択授業の教室へと向かった。
~放課後~
「グラン!こっちこっち~」
言われるがままに馬車に乗せられ着いたのは王城であった。
グランは何かやらかしてないか若干ヒヤヒヤしながら王城の門を潜った。
その後一度二人は離席し、メイドに連れられ謁見の間へと案内された。
「あの……謁見の作法とかって教えてもらえますか?」
「グラン様は謁見は初めてでございましたか。作法といっても陛下が入ってきたらお許しが出るまで頭を下げ続け、あとはご無礼がないように普通にお話しすれば大丈夫かと」
「なるほどありがとうございます」
「あっ!あと謁見の間に入っていくとカーペットが敷かれてあります。そのカーペットの端でお止まりください」
謁見の作法について確認してすぐ謁見の間に着いた。
(王様に会うようなことなんて何もやってないと思うんだけど……)
不安しか感じない中、王がやってきて謁見が始まった。
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「面をあげよ」
言われた通りに顔を上げると王と王妃、そしてシャミアとサリーネが並んで座っていた。
王はいかにも仕事ができそうなイケオジ、王妃はシャミアやサリーネなどの美少女とはまた違い、大人の雰囲気を持った美女といった感じであった。
「グランよ。其方は先日娘のシャミアとサリーネを暴漢に襲われているところを救ってくれたそうじゃな。王としてではなく、一人の父親として礼を言わせてもらおう。本当にありがとう」
そう言って王はグランに対して頭を下げた。
「へ、陛下!?頭を上げてください!」
「しかしなグラン。娘の命を助けられて頭を下げない父親がどこにいる」
「……ありがたきお言葉」
しかしその後王から語られた言葉は衝撃的なものだった。
「ではここからは王として言わせてもらおう。グラン・レア・ベルセリア。其方を褒賞として男爵と叙する。また白金貨10枚も与える」
「!?」
二人を救ったことで下級とはいえ準ではない貴族になるとは思ってもいなかった。
するとそんなグランの心情を読み取ったのか
「聞けば其方はとても優秀らしいの。わしとしては子爵にしてもいいくらいなんじゃが……」
「!ありがたく受けさせていただきます」
これ以上面倒なことになる前にとグランは叙爵を受け入れた。
「其方に受け入れてもらえてわしも嬉しいわい。これからよろしく頼むぞ!詳しいことは後で説明するからの」
そう言って王が退出し、最後にグランが退出すると先ほどのメイドがまた案内してくれた。
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