前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~

櫻木零

文字の大きさ
上 下
14 / 91
第一章〜幼少期〜

第一章 第九話 繋属~通信魔法を作ろう!~

しおりを挟む
 夕食を食べ終えたグランは自室のベットの上でステータスをいじっていた。

「創造魔法で通信魔法をもう一回作ろう!二人とも連絡を取りたいし、神様達とも連絡を取れるかもしれない!」

『創造魔法』

「あれ!?今まではタッチパネルみたいだったのに今回は本が出てきた!?まあでも本の方が使いやすくていいかな?」

 本にはやっぱり検索画面のような欄があった。
 
「本とこれはミスマッチすぎるだろ!これはどういう原理で変わっているんだろう?」
 グランは本を消すともう一度『創造魔法』と唱えてみた。
 すると今度はタッチパネルが出てきた。

「これって魔力量の違いなのかな?だとしたら便利だ!」
 疑問を解決したグランは早速創造魔法で通信魔法の再製作を始めた。

(やはり着信音は必須だな。まあそれは追い追い考えるとして……。とりあえずできたな)

「とりあえず神様にかけてみよう!"通信魔法"!」
 通信魔法は相手の魔力反応をとらえて音声を送るものだ。
 これなら神様達にも繋がるはずだ。

「もしもしタパス様ですか?」

『うお!なんじゃ。グランか。わかっていても驚くのう……』

「うん?わかったいたのですか?」

『当然じゃ。こちらの世界からそちらは見ておるんじゃよ。だがのわかっていてもやはり驚くんじゃ。一刻も早く何か対策を頼むぞ』

「わかりました。今二人にかけようと思っているんですが何かほかに改善点とかないですかね?」

『そうじゃな。魔力が不安定だからの。もっと魔力量を増やした方がクリアーに聞こえるぞい。あと二人の魔力反応はどうするんじゃ?』

「その点は時空魔法の過去視で確認してきたので大丈夫です」

『なるほどな。じゃああとは早急に通信魔法がかかってきたときにわかるようにしてくれると完璧じゃな』

「わかりました。教会に行けないときはこの方法で連絡を取り合おうと思ってます」

『了解じゃ。ではまたの』

「はい!また今度」
 タパスとのタパスとの通話を切ったグランは早速着信音について考え始めた。

「やっぱり魔法のみでの着信音は難しいな……。やっぱりスマホから作るしかないか。"創造魔法"」
 創造魔法を開いたグランは物質創造の魔法と回路の魔法を作り出した。

「じゃあ早速!"物質創造"!」
 頭の中でスマホのガワをイメージしそれを自分の魔力から創造した物質を使って作り上げた。

「そしてお次に"回路"!」
 回路は非生命体の物体に魔力の回路を与えるものだ。
 まあイメージとしては電気回路のようなものだろうか。

「この回路の使い方ひとつでいろいろなものが作れるのは面白いな。っとできたできた。よしじゃあ使ってみ……」
 グランはそういうと同時に倒れこんでしまった。

(あれ?なんだか急に眠気がきたな。魔力の使いすぎか?)

―――――――――――――――――――――――――――――――

「あれ!?ここ何処だ?なんだか懐かしいな・・・ってここ日本の俺の家か」
 夢か?と思ったグランは自分の頬をつねってみたりしたが全くもって痛くなかったので夢だと認識できた。

「これが明晰夢めいせきむってやつなのか。こんな体験は初めてだな。せっかくだし楽しんでから起きようかな?」
 グランいや陽翔は懐かしの我が家の自分の家で起きた後1階のリビングへと向かった。
 そこには家族が揃っていた。

「おお。陽翔おはよう」

「あら。陽翔おはよう」

「はる兄おはよー!」

「おはよう♪はる兄さん」

「おはよう。父さん母さんそれに陽葵ひな茉奈まな

「はる兄はお寝坊さんだね。もう9:00だよ?いくら休みの日だったとしてももう少し早く起きたらいいのに」

「わかってないな~陽葵は。休みの日に9:00ぐらいまで寝ているからいいんだよ?それ以上寝るとせっかくの休みがもったいないけど」

「でもやっぱりもう少し早く起きるべきです!せめて8:00位に……」

「茉奈も一回9:00ぐらいまで寝てみればわかるよ。その素晴らしさがね!」

「そんなことより早く朝ごはんを食べちゃって頂戴!もう陽翔以外は食べ終わってるんだから」

「わかったよ。母さん」
 久しぶりの家族との会話に懐かしさを覚えていると少し不思議な点が出てきた。

「父さん。今日って何月何日何曜日?」

「今日は7月31日水曜日だ。夏休み中だからみんな家にいるんだろう?」

「そ、そうだったね。まだ寝ぼけてたみたい」

「ちょっと大丈夫なの?はる兄。もう一回顔洗ってきたら?」

「そうすることにするよ」
 そう言って一度部屋を出た陽翔は洗面所に向かっていた。

「やっぱり家族と話せるのはいいね。でも目が覚めたら終わってしまうと思うと寂しいなぁ。あ!でもまた夢で会えるかもしれない!待てよ・・・。今スキルは使えるのかな?」
 気になった陽翔はステータスを開いた。

「おっ!使えるみたいだ!使えるスキルは・・・っとあれ?消えたぞ?"状態確認ステータス"・・・あれ?使えなくなったな。残ってた魔力で偶然開けたのか?」

「はる兄さんまだ~?」


「ごめん!今行く!」
 茉奈に呼ばれた俺はリビングへと向かうのだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 ***************************** ***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。*** ***************************** マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~

はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。 俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。 ある日の昼休み……高校で事は起こった。 俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。 しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。 ……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

異世界転生漫遊記

しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は 体を壊し亡くなってしまった。 それを哀れんだ神の手によって 主人公は異世界に転生することに 前世の失敗を繰り返さないように 今度は自由に楽しく生きていこうと 決める 主人公が転生した世界は 魔物が闊歩する世界! それを知った主人公は幼い頃から 努力し続け、剣と魔法を習得する! 初めての作品です! よろしくお願いします! 感想よろしくお願いします!

異世界から帰ってきた勇者は既に擦り切れている。

暁月ライト
ファンタジー
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。 しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双するお話です。

処理中です...