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急章の壱 The Innovator's Dilemma
50ターン目/冬将軍
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セントラルタワーの最上階会議室。
円卓を囲うように十二人の役員たちがそれぞれの席に座していた。
総務保全部。
公共事業部。
経済管理部。
技術開発部。
文化管理部。
環境保全部。
企画推進部。
国際事業部。
軍事事業部。
魔法管理部。
魔界開拓部。
総合監査部。
世界を統括する巨大企業体/株式会社ダークネス。その頂点に立つ者たち。
無論、皆超一流の政治手腕を持つ者ばかりであり、同時に一癖も二癖もある曲者揃いでもあった。
「待たせたな、諸君」
その議場に今、この“世界の王”が降臨する。
「それでは始めてくれたまえ」
株式会社ダークネスCEO/異世界転生者ブラックが席に座す。
彼等が今もっとも注目する議題こそ、経済による平和における旧世代の火種。
すなわち、【同盟軍】であった。
「【同盟軍】は、主に“創世の女神”エリザベス=ペンドラゴン率いる【解放戦線】。
そして、“人類の仇敵”にして“魔界の帝王”イスカリオテ率いる【魔王軍】。
この二大組織を中心に多様な組織が結集した巨大犯罪組織になります。
エリア・神州大和にて起きた“勇者強奪事件”。
ならびにエリア・ウパニシャッドを中心に発生した“龍王事変”。
これらを機に、“勇者信仰”は基より各宗教組織が相次いで【同盟軍】へと合流を行い、その運動が本格的に表層化。
その流れが貧困層をはじめ、現体制に異論を唱える反乱分子たちにも影響を及ぼしつつあり、たいへん厄介な組織へと急速になりつつあります」
軍事事業部最高役員/キエフ=レニングラード。
エリア・イヴァン出身。元北極軍事大国イヴァンの軍人であり、かつては連合軍にも参加していた将校でもある。
経済による平和移行後、株式会社ダークネスが主導した王政ならびに貴族階級の撤廃に反発した王侯貴族たちの殲滅作戦にて、現場指揮官を務める。
当時最も難攻不落と謳われたエリア・イヴァンの内乱を迅速に沈静化させたその手腕を買われ、以後諸国を転々としては反乱分子一掃のプロフェッショナルとして各国の【強制解決】にて指揮を執る。
それらの功績を讃えられ、現在の役職へと就任。
その冷徹さと出身地から、“冬将軍”の二つ名で呼ばれている。
「組織の結成は確か貴様の祖国だったな、レニングラード」
ブラックCEOが皮肉たっぷりに尋ねる。
「面目ございません」
口調こそ謝辞を述べるものの、キエフ=レニングラードは動揺することもなく、その態度はあくまで機械的だ。
「当時発足間もない【解放戦線】は潜在的脅威こそあれ、小さな地下組織に過ぎませんでした。
しかし皆様ご存知のとおり、その代表はかのエリザベス=ペンドラゴン。
かつては“救国の聖女”と謳われ、パクス=エコノミカでは“創世の女神”と呼ばれる今世の傑物。
私も連合軍時代、エリザベス殿のもとで仕えておりましたが、彼女には万物を懐柔するだけの人たらしの器量が備わっており、その人脈は当時から隅々にまで行き届いておりました。
人種。身分。国籍。性別。家柄。思想。容姿。
それらに囚われることなく、多様な立場の人々から愛される御方。
故に、脅威である。
私はそう判断し、早々より【解放戦線】の撲滅に着手。
元勇者パーティーの如月飛鳥。ならびに劉八戒が指揮を取る【死腐喰獣】を投入。
【解放戦線】の要であるエリザベス嬢を追跡しておりました」
「しかし、思わぬ邪魔が入った」
ブラックCEOの言葉に、キエフ軍事事業部最高責任者は同意する。
「魔王イスカリオテ。
真偽は定かではありませんが、そう名乗る人間の出現により作戦は妨害されました。
これらはまったく想定外の出来事です。
当時我々の諜報機関はもとより、魔界開拓部も旧魔王軍の各残党勢力すべての動向を把握しておりましたが、イスカリオテはそれらとは異なる新たな魔族勢力を水面下で創設したものと考えております。
この新魔族勢力と【解放戦線】が結束したことにより、現在の【同盟軍】へと合併。
さらには旧魔王軍各残党勢力を吸収。
そして【同盟軍】の主戦力は、エリア・神州大和へと向かいます。
エリア・神州大和。その首都/東都にて、【同盟軍】は我々とその傘下組織“如月総合サービス”と会戦。
この戦いの最中、【同盟軍】は封印されていた“勇者の奪還”に成功します」
キエフ=レニングラードは話を続ける。
「続いて【同盟軍】はその戦力拡大のため、エリア・ウパニシャットにある龍王教の聖地/龍王寺を突如急襲。
魔族の間には弱肉強食の文化が人間より根強く、単純な腕っぷしにより互いの序列を決めるという風習が未だ機能しているため、これらに則って龍王姫シャロンを従えたものと推測できます」
無論、読者諸君が知るとおり事実はまったく違うのだが、【株式会社ダークネス】はエリア・ウパニシャットでの一件をそういう見解で捉えていた。
「龍王姫シャロンが【同盟軍】への参加を表明したことで、龍王教内からは続々と【同盟軍】を支持する動きが活発化していきました。
中には過激な連中もおり、我々はこれらの鎮圧および取り締まりを強化。
しかし結果的にこれらの行いが裏目に出ており、龍王教だけでなく、他の宗教組織の離反を招いております」
キエフ=レニングラードは話を続ける。
「また、この“龍王事変”と同時期。
魔法監獄が【同盟軍】により襲撃されました。
収監されていた大半の囚人たちが脱走。そのほとんどの人員が【同盟軍】の傘下に入る結果となりました。
これには囚人内で最も影響力を持っていた“禁忌のモルガナ”の意向が反映されたものと推測されます。
モルガナは、いわゆる“魔王信仰”の過激な信者でありますので、魔王イスカリオテとの合流は必然かと」
キエフ=レニングラードは話を続ける。
「【同盟軍】の要は、やはりエリザベス=ペンドラゴン。彼女を中心に回っているのは自明の理。
その周りを固めるように、魔王イスカリオテ。禁忌のモルガナ。龍王姫シャロン。そして勇者タロー。
旧世代の主要人物たちが一同に集結しておりますな。
我々の諜報部隊が入手した情報によりますと、近々その主要戦力を投入し、彼等はここセントラルシティ内にて大規模なテロ活動を行おうと画策している可能性があるとのことです」
会議室内がざわつく。
当然だ。セントラルシティでテロ行為など、もってのほか。
否。正直、そもそも想像ができないというのが正しいだろう。
それはまるで我々の世界で、“9.11”を予見できなかったように。
世界規模の中枢に喧嘩を売るなど、正気の沙汰ではない。
「奴等はやるだろうな」
ブラックCEOは断言する。
「奴等は正気じゃない。
世界を動かす人間が、時代を風靡した人間が、正気な筈がない。
常人に理解し難い狂気。
それこそが英傑と呼ばれる人種たちの真髄だ」
そして、ブラックCEOは会議に参加している“ある人物たち”に目を向ける。
「貴様たちもそう思うだろう? この世界の生ける伝説の英傑たちよ??」
周囲の視線が一同に集約する。
そこにはビジネススーツに身を包んだ男が二人。
魔法管理部 最高顧問 “灰色のホグワーツ”。
魔界開拓部 最高顧問 “冒険王ミフネ”。
彼等はこれ以上ない貫禄で、黙ってブラックCEOを見据えていた。
円卓を囲うように十二人の役員たちがそれぞれの席に座していた。
総務保全部。
公共事業部。
経済管理部。
技術開発部。
文化管理部。
環境保全部。
企画推進部。
国際事業部。
軍事事業部。
魔法管理部。
魔界開拓部。
総合監査部。
世界を統括する巨大企業体/株式会社ダークネス。その頂点に立つ者たち。
無論、皆超一流の政治手腕を持つ者ばかりであり、同時に一癖も二癖もある曲者揃いでもあった。
「待たせたな、諸君」
その議場に今、この“世界の王”が降臨する。
「それでは始めてくれたまえ」
株式会社ダークネスCEO/異世界転生者ブラックが席に座す。
彼等が今もっとも注目する議題こそ、経済による平和における旧世代の火種。
すなわち、【同盟軍】であった。
「【同盟軍】は、主に“創世の女神”エリザベス=ペンドラゴン率いる【解放戦線】。
そして、“人類の仇敵”にして“魔界の帝王”イスカリオテ率いる【魔王軍】。
この二大組織を中心に多様な組織が結集した巨大犯罪組織になります。
エリア・神州大和にて起きた“勇者強奪事件”。
ならびにエリア・ウパニシャッドを中心に発生した“龍王事変”。
これらを機に、“勇者信仰”は基より各宗教組織が相次いで【同盟軍】へと合流を行い、その運動が本格的に表層化。
その流れが貧困層をはじめ、現体制に異論を唱える反乱分子たちにも影響を及ぼしつつあり、たいへん厄介な組織へと急速になりつつあります」
軍事事業部最高役員/キエフ=レニングラード。
エリア・イヴァン出身。元北極軍事大国イヴァンの軍人であり、かつては連合軍にも参加していた将校でもある。
経済による平和移行後、株式会社ダークネスが主導した王政ならびに貴族階級の撤廃に反発した王侯貴族たちの殲滅作戦にて、現場指揮官を務める。
当時最も難攻不落と謳われたエリア・イヴァンの内乱を迅速に沈静化させたその手腕を買われ、以後諸国を転々としては反乱分子一掃のプロフェッショナルとして各国の【強制解決】にて指揮を執る。
それらの功績を讃えられ、現在の役職へと就任。
その冷徹さと出身地から、“冬将軍”の二つ名で呼ばれている。
「組織の結成は確か貴様の祖国だったな、レニングラード」
ブラックCEOが皮肉たっぷりに尋ねる。
「面目ございません」
口調こそ謝辞を述べるものの、キエフ=レニングラードは動揺することもなく、その態度はあくまで機械的だ。
「当時発足間もない【解放戦線】は潜在的脅威こそあれ、小さな地下組織に過ぎませんでした。
しかし皆様ご存知のとおり、その代表はかのエリザベス=ペンドラゴン。
かつては“救国の聖女”と謳われ、パクス=エコノミカでは“創世の女神”と呼ばれる今世の傑物。
私も連合軍時代、エリザベス殿のもとで仕えておりましたが、彼女には万物を懐柔するだけの人たらしの器量が備わっており、その人脈は当時から隅々にまで行き届いておりました。
人種。身分。国籍。性別。家柄。思想。容姿。
それらに囚われることなく、多様な立場の人々から愛される御方。
故に、脅威である。
私はそう判断し、早々より【解放戦線】の撲滅に着手。
元勇者パーティーの如月飛鳥。ならびに劉八戒が指揮を取る【死腐喰獣】を投入。
【解放戦線】の要であるエリザベス嬢を追跡しておりました」
「しかし、思わぬ邪魔が入った」
ブラックCEOの言葉に、キエフ軍事事業部最高責任者は同意する。
「魔王イスカリオテ。
真偽は定かではありませんが、そう名乗る人間の出現により作戦は妨害されました。
これらはまったく想定外の出来事です。
当時我々の諜報機関はもとより、魔界開拓部も旧魔王軍の各残党勢力すべての動向を把握しておりましたが、イスカリオテはそれらとは異なる新たな魔族勢力を水面下で創設したものと考えております。
この新魔族勢力と【解放戦線】が結束したことにより、現在の【同盟軍】へと合併。
さらには旧魔王軍各残党勢力を吸収。
そして【同盟軍】の主戦力は、エリア・神州大和へと向かいます。
エリア・神州大和。その首都/東都にて、【同盟軍】は我々とその傘下組織“如月総合サービス”と会戦。
この戦いの最中、【同盟軍】は封印されていた“勇者の奪還”に成功します」
キエフ=レニングラードは話を続ける。
「続いて【同盟軍】はその戦力拡大のため、エリア・ウパニシャットにある龍王教の聖地/龍王寺を突如急襲。
魔族の間には弱肉強食の文化が人間より根強く、単純な腕っぷしにより互いの序列を決めるという風習が未だ機能しているため、これらに則って龍王姫シャロンを従えたものと推測できます」
無論、読者諸君が知るとおり事実はまったく違うのだが、【株式会社ダークネス】はエリア・ウパニシャットでの一件をそういう見解で捉えていた。
「龍王姫シャロンが【同盟軍】への参加を表明したことで、龍王教内からは続々と【同盟軍】を支持する動きが活発化していきました。
中には過激な連中もおり、我々はこれらの鎮圧および取り締まりを強化。
しかし結果的にこれらの行いが裏目に出ており、龍王教だけでなく、他の宗教組織の離反を招いております」
キエフ=レニングラードは話を続ける。
「また、この“龍王事変”と同時期。
魔法監獄が【同盟軍】により襲撃されました。
収監されていた大半の囚人たちが脱走。そのほとんどの人員が【同盟軍】の傘下に入る結果となりました。
これには囚人内で最も影響力を持っていた“禁忌のモルガナ”の意向が反映されたものと推測されます。
モルガナは、いわゆる“魔王信仰”の過激な信者でありますので、魔王イスカリオテとの合流は必然かと」
キエフ=レニングラードは話を続ける。
「【同盟軍】の要は、やはりエリザベス=ペンドラゴン。彼女を中心に回っているのは自明の理。
その周りを固めるように、魔王イスカリオテ。禁忌のモルガナ。龍王姫シャロン。そして勇者タロー。
旧世代の主要人物たちが一同に集結しておりますな。
我々の諜報部隊が入手した情報によりますと、近々その主要戦力を投入し、彼等はここセントラルシティ内にて大規模なテロ活動を行おうと画策している可能性があるとのことです」
会議室内がざわつく。
当然だ。セントラルシティでテロ行為など、もってのほか。
否。正直、そもそも想像ができないというのが正しいだろう。
それはまるで我々の世界で、“9.11”を予見できなかったように。
世界規模の中枢に喧嘩を売るなど、正気の沙汰ではない。
「奴等はやるだろうな」
ブラックCEOは断言する。
「奴等は正気じゃない。
世界を動かす人間が、時代を風靡した人間が、正気な筈がない。
常人に理解し難い狂気。
それこそが英傑と呼ばれる人種たちの真髄だ」
そして、ブラックCEOは会議に参加している“ある人物たち”に目を向ける。
「貴様たちもそう思うだろう? この世界の生ける伝説の英傑たちよ??」
周囲の視線が一同に集約する。
そこにはビジネススーツに身を包んだ男が二人。
魔法管理部 最高顧問 “灰色のホグワーツ”。
魔界開拓部 最高顧問 “冒険王ミフネ”。
彼等はこれ以上ない貫禄で、黙ってブラックCEOを見据えていた。
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