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急章の壱 The Innovator's Dilemma
49ターン目/僕たちはテロリスト
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セントラルタワー破壊作戦。
文字通り、セントラルシティ内に聳えるこの世界の中枢にして、実質の王として君臨する【異世界転生者/ブラック】が居住するセントラルタワーを破壊する作戦である。
無論、この作戦には【異世界転生者/
ブラック】の殺害も折り込み済みだ。
「晴れて僕たちはテロリストってワケだ」
タローがポツリとつぶやく。
作戦を決行すれば、当然市街戦は免れないだろう。一般市民への被害も甚大になることが容易に想像できる。
「フン、今さらだな。元々我々はテロリストだろうに」
魔王は、そんな勇者を窘める。
「国家転覆の画策。いわば既得権益の破壊。
いつの時代も盛者必衰。
諸行無常の理の中、世界は流転してきた。
この浮き世は勝てば官軍。負ければ賊軍。
至ってシンプルだ。
同盟軍とは、ハッキリ言って旧世代の賊軍の集まり。どのような綺麗事を列べたところで、その事実こそ覆るものではない。
自覚が足りないのではないか、勇者よ?」
その言葉にタローは無言のまま、魔王を睥睨する。
「そう邪険にするな。貴様と我輩は所詮、宿敵同士。しかし今の言葉は貴様が憎くて述べたわけではない。
そのままでは困るから釘を刺したのだ。
戦場での迷いは命取り。
これまで貴様が生き残れたのは、決して勇者だからではない。
一切の迷いがなかったからだ。
だが次の戦場ではそうはいくまい。
次の相手はまごうことなき、この世界そのもの。
その前線に立つのは罪のない者たちだ」
そう云って、魔王はいつにもなかった真剣な表情で勇者を睨み返す。
「やれることはやった。無垢な民を巻き込まぬよう全員作戦を振り絞った。
特に貴様が提案した同盟軍と株式会社ダークネス双方の代表者による5vs5の決闘。
このうえなく我輩好みだ。コスパも圧倒的に良く、戦力としても腹立たしいことに株式会社ダークネスの方が有利。
効率主義のブラックCEOが好みそうな話だった。
しかしエルザ姫ならびに龍王姫シャロンが持つ株式会社ダークネス内の協力者たちと協議した結果、ブラックCEOの性格を鑑みるにその決闘の場に強制解決の総力を注いでくるだろうとの見解だ。
故に作戦は却下され、結果的に一番暴力的な破壊活動が既決された」
「ああ、わかってる………」
「いや、貴様はまだわかっていない……」
答えを未だ見出だせていない勇者を、魔王は決して逃しはしなかった。
「問おう、勇者よ。貴様は民草をその手に掛けることができるのか?」
いつになく真剣な表情の魔王。
それと相対する砂浜に埋められた勇者。
しばらくの間、二人の間に重苦しい空気がのし掛かる。
やがて、
「………やってやるさ」
タローは真摯に回答する。
「エルザ姫がその道を選んだんだ」
波打ち際で戯れるお姫様に視線を送る。
皆に気を使い無邪気を装っているものの、その胸中は複雑であろう。
「僕は、あの人にとっての剣。たとえ誰が相手でも、僕はただその道を切り拓くだけだ」
力強く、そう答える。まるで自分に言い聞かせるように。
「………その言葉が嘘でないことを祈るばかりだ」
魔王はそんな彼を傍目に、再度ストローを咥えた。
◆◆◆
「御初に御目にかかります、勇者様」
リゾートホテルのロビーにて、魔王が一人の男を紹介する。
禁忌のモルガナ。
世紀の大天才にして、狂気の魔法使い。
魔法至上主義者であり、人間の優劣は魔力量と魔法をどれだけ習得しているかで決まると提唱する。
その思想に感化された魔法使いたちの派閥を率いて、過去に魔法国ヴィヴィデバビデの乗っ取りを画策。
謀反を決起するも、大賢者のひとり/【灰色のホグワーツ】に敗れ、魔法監獄に投獄されていた。
しかし、勇者と魔王がエルザ姫奪還のために龍王姫と戦っていた頃、同盟軍は魔法監獄を襲撃。
囚人たちを解放し、傘下に取り込むことに成功する。
無論、一癖も二癖もあるような連中が素直に同盟軍に参加したのには理由がある。
魔王信仰。
魔法至上主義の彼らにとって、謂わば魔界は聖地であり、そこに住まう魔物は聖獣。魔族たちは天使のようなものだ。
そして、その頂点に立つ魔王イスカリオテこそ、まさに神そのもの。
「魔王様の命により、このモルガナ。僭越ながらご助力させていただきます」
敬意を持って、丁重に頭を垂れる。
モルガナは、緑色の長髪をした中性的な美形の青年。
右目の周囲にはひび割れのようなメイクが描かれており、ボディラインを強調した黒い装飾を身に纏う。
魔王信仰こそ掲げる彼では在るものの、その思想基盤は魔法至上主義のため、先天的に何かと優位性を兼ね備えた勇者もまた尊敬するに値する。
一見、矛盾しているかのような思考回路ではあるものの、モルガナの尺度では折り合いが着いており、現状利用価値があるために周囲もまたその点に関しては突っ込まずにいる。
「なんでもこのモルガナは、貴様等人類が現在運用している魔法体系を築くその過程で失った古代魔法を体得しているらしい。
先刻の戦いから察するに、貴様は魔法が不得手なのであろう?
そしてそれらの要因は、“現代の魔法”が貴様の規格と合致していないからにある」
魔王の指摘。それらはかつて勇者パーティーの医療魔法師/グリフィンの言葉と同一のものであった。
「………なんでわかんだよ」
図星すぎてタローはむしろ開き直る。
「我輩がそうだったからだ」
魔王は真剣な表情で述べる。
「尤も貴様とはまるで真逆だったがな。使用する魔法の規格に対して、この人間の肉体から出力できるだけの魔力がまるで足らなんだ」
魔力総量は先天的には“魂”によって定まり、
後天的には“精神”によってその向上が促される。
魂とは、肉体に宿る先天的“精神の器”。
そして精神とは、即ち後天的“自我”である。
つまり、魔力総量は【魂+精神】によって成り立つ。
だがこれら魔力総量がいくら高いからとはいえ、それらを出力できるかどうかはまた別の話である。
魔王の場合、幾度の転生によってその魔力総量こそ莫大なものと化しているものの、新たな肉体へ受肉する度にその出力量は初期値へと戻ってしまう。
「まったく、出力を上げるのには苦労したものだ」
魔王は苦笑する。
「不本意ではあるが、異世界転生者ブラックを倒すためには我輩は勿論、貴様の戦力増強も必要となる。短期間ではあるが古代魔法を習得できるだけ習得しておけ」
勇者はめんどくさそうな表情を浮かべ、モルガナに視線を向ける。
「よろしくお願いいたします」
彼はニチャア、と笑みを浮かべた。
文字通り、セントラルシティ内に聳えるこの世界の中枢にして、実質の王として君臨する【異世界転生者/ブラック】が居住するセントラルタワーを破壊する作戦である。
無論、この作戦には【異世界転生者/
ブラック】の殺害も折り込み済みだ。
「晴れて僕たちはテロリストってワケだ」
タローがポツリとつぶやく。
作戦を決行すれば、当然市街戦は免れないだろう。一般市民への被害も甚大になることが容易に想像できる。
「フン、今さらだな。元々我々はテロリストだろうに」
魔王は、そんな勇者を窘める。
「国家転覆の画策。いわば既得権益の破壊。
いつの時代も盛者必衰。
諸行無常の理の中、世界は流転してきた。
この浮き世は勝てば官軍。負ければ賊軍。
至ってシンプルだ。
同盟軍とは、ハッキリ言って旧世代の賊軍の集まり。どのような綺麗事を列べたところで、その事実こそ覆るものではない。
自覚が足りないのではないか、勇者よ?」
その言葉にタローは無言のまま、魔王を睥睨する。
「そう邪険にするな。貴様と我輩は所詮、宿敵同士。しかし今の言葉は貴様が憎くて述べたわけではない。
そのままでは困るから釘を刺したのだ。
戦場での迷いは命取り。
これまで貴様が生き残れたのは、決して勇者だからではない。
一切の迷いがなかったからだ。
だが次の戦場ではそうはいくまい。
次の相手はまごうことなき、この世界そのもの。
その前線に立つのは罪のない者たちだ」
そう云って、魔王はいつにもなかった真剣な表情で勇者を睨み返す。
「やれることはやった。無垢な民を巻き込まぬよう全員作戦を振り絞った。
特に貴様が提案した同盟軍と株式会社ダークネス双方の代表者による5vs5の決闘。
このうえなく我輩好みだ。コスパも圧倒的に良く、戦力としても腹立たしいことに株式会社ダークネスの方が有利。
効率主義のブラックCEOが好みそうな話だった。
しかしエルザ姫ならびに龍王姫シャロンが持つ株式会社ダークネス内の協力者たちと協議した結果、ブラックCEOの性格を鑑みるにその決闘の場に強制解決の総力を注いでくるだろうとの見解だ。
故に作戦は却下され、結果的に一番暴力的な破壊活動が既決された」
「ああ、わかってる………」
「いや、貴様はまだわかっていない……」
答えを未だ見出だせていない勇者を、魔王は決して逃しはしなかった。
「問おう、勇者よ。貴様は民草をその手に掛けることができるのか?」
いつになく真剣な表情の魔王。
それと相対する砂浜に埋められた勇者。
しばらくの間、二人の間に重苦しい空気がのし掛かる。
やがて、
「………やってやるさ」
タローは真摯に回答する。
「エルザ姫がその道を選んだんだ」
波打ち際で戯れるお姫様に視線を送る。
皆に気を使い無邪気を装っているものの、その胸中は複雑であろう。
「僕は、あの人にとっての剣。たとえ誰が相手でも、僕はただその道を切り拓くだけだ」
力強く、そう答える。まるで自分に言い聞かせるように。
「………その言葉が嘘でないことを祈るばかりだ」
魔王はそんな彼を傍目に、再度ストローを咥えた。
◆◆◆
「御初に御目にかかります、勇者様」
リゾートホテルのロビーにて、魔王が一人の男を紹介する。
禁忌のモルガナ。
世紀の大天才にして、狂気の魔法使い。
魔法至上主義者であり、人間の優劣は魔力量と魔法をどれだけ習得しているかで決まると提唱する。
その思想に感化された魔法使いたちの派閥を率いて、過去に魔法国ヴィヴィデバビデの乗っ取りを画策。
謀反を決起するも、大賢者のひとり/【灰色のホグワーツ】に敗れ、魔法監獄に投獄されていた。
しかし、勇者と魔王がエルザ姫奪還のために龍王姫と戦っていた頃、同盟軍は魔法監獄を襲撃。
囚人たちを解放し、傘下に取り込むことに成功する。
無論、一癖も二癖もあるような連中が素直に同盟軍に参加したのには理由がある。
魔王信仰。
魔法至上主義の彼らにとって、謂わば魔界は聖地であり、そこに住まう魔物は聖獣。魔族たちは天使のようなものだ。
そして、その頂点に立つ魔王イスカリオテこそ、まさに神そのもの。
「魔王様の命により、このモルガナ。僭越ながらご助力させていただきます」
敬意を持って、丁重に頭を垂れる。
モルガナは、緑色の長髪をした中性的な美形の青年。
右目の周囲にはひび割れのようなメイクが描かれており、ボディラインを強調した黒い装飾を身に纏う。
魔王信仰こそ掲げる彼では在るものの、その思想基盤は魔法至上主義のため、先天的に何かと優位性を兼ね備えた勇者もまた尊敬するに値する。
一見、矛盾しているかのような思考回路ではあるものの、モルガナの尺度では折り合いが着いており、現状利用価値があるために周囲もまたその点に関しては突っ込まずにいる。
「なんでもこのモルガナは、貴様等人類が現在運用している魔法体系を築くその過程で失った古代魔法を体得しているらしい。
先刻の戦いから察するに、貴様は魔法が不得手なのであろう?
そしてそれらの要因は、“現代の魔法”が貴様の規格と合致していないからにある」
魔王の指摘。それらはかつて勇者パーティーの医療魔法師/グリフィンの言葉と同一のものであった。
「………なんでわかんだよ」
図星すぎてタローはむしろ開き直る。
「我輩がそうだったからだ」
魔王は真剣な表情で述べる。
「尤も貴様とはまるで真逆だったがな。使用する魔法の規格に対して、この人間の肉体から出力できるだけの魔力がまるで足らなんだ」
魔力総量は先天的には“魂”によって定まり、
後天的には“精神”によってその向上が促される。
魂とは、肉体に宿る先天的“精神の器”。
そして精神とは、即ち後天的“自我”である。
つまり、魔力総量は【魂+精神】によって成り立つ。
だがこれら魔力総量がいくら高いからとはいえ、それらを出力できるかどうかはまた別の話である。
魔王の場合、幾度の転生によってその魔力総量こそ莫大なものと化しているものの、新たな肉体へ受肉する度にその出力量は初期値へと戻ってしまう。
「まったく、出力を上げるのには苦労したものだ」
魔王は苦笑する。
「不本意ではあるが、異世界転生者ブラックを倒すためには我輩は勿論、貴様の戦力増強も必要となる。短期間ではあるが古代魔法を習得できるだけ習得しておけ」
勇者はめんどくさそうな表情を浮かべ、モルガナに視線を向ける。
「よろしくお願いいたします」
彼はニチャア、と笑みを浮かべた。
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