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破章の壱 How to Stop Worrying and Start Living
24ターン目/雪森の戦い
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「伏せてっ!」
エルザ姫が、強引にグリフィンに飛び掛かり、地に伏せさせる。
●【氷属性】✕【防御】✕【味方複数】
※【場内属性:氷】発動! 魔法威力に乗算!
▼解放戦線隊員は 呪文を唱えた!【成功】
【アイスブロック】発動!
そんな二人の前に、解放戦線隊員が素早く駆け寄り、氷による防護壁を展開する。
環状になった複数の銃口を並べた砲身が高速回転し、火を吹く。バッグパック内のモーターを中心に連動し、駆動音を鳴らす各部位と砲身。弾帯は乱暴に引っ張り回され、給弾・装填・発射・排莢を繰り返す。
連射される銃弾の嵐。それらは木々や雪、そして氷の防護壁を破砕させながら、横薙ぎに振るわれる。
やがて、回転式多銃身機関砲は1分も経たない内に弾切れを起こし、停止。
駆動時の熱量が、周囲の冷気に一気に解かされ、煙のような白い湯気を沸かす。
辺り一面は破壊の跡。
そして、暗殺者の魔の手に殺られた解放戦線隊員諸共、一目散に彼に駆け寄った隊員もまた、蜂の巣となって紅の海に沈む。
「姫様っ、危ない!」
グリフィンが咄嗟に杖を振るう。
杖の先端が、飛んできた矢を叩き落とす。
先程の暗殺者によるものだ。
暗殺者は木から木に跳び移り、再び姿を眩ます。
仕えるべき主の危機を察知し、元騎士団長はエルザ姫たちの元へ向かおうとするが、その行く手を遮るように狼人間が立ち塞がる。
その手には弾切れとなった回転式多銃身機関砲。
バッグパックとの連結を外し、さしずめ打撃武器として使用する魂胆なのであろう。
近くにいた解放戦線隊員2名が、すぐさま元騎士団長の援護に回る。
●【炎属性】✕【打撃】✕【敵単体】
▼敵魔法使いは 呪文を唱えた!【大成功】
【ファイアーボール】発動!
刹那、エルザ姫たち目掛けて火の玉が飛んでくる。それも複数。魔法が大成功《クリティカル》したことにより、本来単体攻撃であるファイアーボールが全体攻撃に昇華した結果だった。
「うおおおおおおおおっ!!!!」
そんな彼等の前に、解放戦線隊員が単身飛び出す。
彼は我が身を省みず、エルザ姫やグリフィン。そして氷の防護壁を張った同志を守るため、自らの肉体を擲ち、盾とする。
炸裂するファイアーボールの数々。
盾となった隊員はなんとかそれらを堪えきるも、硝煙を漂わせながら膝をつく。
「野郎ッ!くたばりやがれッッ!!」
氷の防護壁を張っていた解放戦線隊員が、手斧を投げつける。
それは見事に敵魔法使いの脳天をかち割り、有無を言わさず戦闘不能にさせる。
その隙を、間髪入れずに再び矢が飛んでくる。
「同じ手を何度も!」
またしても矢を叩き落とすグリフィン。
刹那、彼の懐に驚くべき速さで暗殺者が飛び込んでくる。手には曲刀。
グリフィン目掛けて、その凶刃を振り上げる。
ガキィィン!!鳴り響く金属の衝突音。
手斧を投げ終えた解放戦線隊員の剣が、暗殺者の曲刀を抑える。
エルザ姫が懐から小型単発銃を取り出し、発砲。
暗殺者の胸部に銃弾が撃ち込まれ、血飛沫が舞う。
よろめく暗殺者。
そんな眼前の敵を容赦なく、解放戦線隊員は斬り伏せた。
「大丈夫ですか!?すぐに回復魔法を!」
グリフィンが、ファイアーボールに晒された解放戦線隊員に駆け寄る。
●【光属性】✕【回復】✕【味方単体】
▼グリフィンは 呪文を唱えた!【成功】
【ヒール】発動!
解放戦線隊員の火傷がみるみる修復され、癒えてゆく。
「すみません。助かりました」
解放戦線隊員が礼を言う。とはいえ、その呼吸はまだ苦しそうだ。
回復魔法は外傷こそ癒すものの、その喪失した体力を戻すことはない。
「それはこちらの台詞です。貴方がファイアーボールを庇ってくれなければ、戦局は変わっていた」
グリフィンはそう言って、胸を撫で下ろした。
エルザ姫が、強引にグリフィンに飛び掛かり、地に伏せさせる。
●【氷属性】✕【防御】✕【味方複数】
※【場内属性:氷】発動! 魔法威力に乗算!
▼解放戦線隊員は 呪文を唱えた!【成功】
【アイスブロック】発動!
そんな二人の前に、解放戦線隊員が素早く駆け寄り、氷による防護壁を展開する。
環状になった複数の銃口を並べた砲身が高速回転し、火を吹く。バッグパック内のモーターを中心に連動し、駆動音を鳴らす各部位と砲身。弾帯は乱暴に引っ張り回され、給弾・装填・発射・排莢を繰り返す。
連射される銃弾の嵐。それらは木々や雪、そして氷の防護壁を破砕させながら、横薙ぎに振るわれる。
やがて、回転式多銃身機関砲は1分も経たない内に弾切れを起こし、停止。
駆動時の熱量が、周囲の冷気に一気に解かされ、煙のような白い湯気を沸かす。
辺り一面は破壊の跡。
そして、暗殺者の魔の手に殺られた解放戦線隊員諸共、一目散に彼に駆け寄った隊員もまた、蜂の巣となって紅の海に沈む。
「姫様っ、危ない!」
グリフィンが咄嗟に杖を振るう。
杖の先端が、飛んできた矢を叩き落とす。
先程の暗殺者によるものだ。
暗殺者は木から木に跳び移り、再び姿を眩ます。
仕えるべき主の危機を察知し、元騎士団長はエルザ姫たちの元へ向かおうとするが、その行く手を遮るように狼人間が立ち塞がる。
その手には弾切れとなった回転式多銃身機関砲。
バッグパックとの連結を外し、さしずめ打撃武器として使用する魂胆なのであろう。
近くにいた解放戦線隊員2名が、すぐさま元騎士団長の援護に回る。
●【炎属性】✕【打撃】✕【敵単体】
▼敵魔法使いは 呪文を唱えた!【大成功】
【ファイアーボール】発動!
刹那、エルザ姫たち目掛けて火の玉が飛んでくる。それも複数。魔法が大成功《クリティカル》したことにより、本来単体攻撃であるファイアーボールが全体攻撃に昇華した結果だった。
「うおおおおおおおおっ!!!!」
そんな彼等の前に、解放戦線隊員が単身飛び出す。
彼は我が身を省みず、エルザ姫やグリフィン。そして氷の防護壁を張った同志を守るため、自らの肉体を擲ち、盾とする。
炸裂するファイアーボールの数々。
盾となった隊員はなんとかそれらを堪えきるも、硝煙を漂わせながら膝をつく。
「野郎ッ!くたばりやがれッッ!!」
氷の防護壁を張っていた解放戦線隊員が、手斧を投げつける。
それは見事に敵魔法使いの脳天をかち割り、有無を言わさず戦闘不能にさせる。
その隙を、間髪入れずに再び矢が飛んでくる。
「同じ手を何度も!」
またしても矢を叩き落とすグリフィン。
刹那、彼の懐に驚くべき速さで暗殺者が飛び込んでくる。手には曲刀。
グリフィン目掛けて、その凶刃を振り上げる。
ガキィィン!!鳴り響く金属の衝突音。
手斧を投げ終えた解放戦線隊員の剣が、暗殺者の曲刀を抑える。
エルザ姫が懐から小型単発銃を取り出し、発砲。
暗殺者の胸部に銃弾が撃ち込まれ、血飛沫が舞う。
よろめく暗殺者。
そんな眼前の敵を容赦なく、解放戦線隊員は斬り伏せた。
「大丈夫ですか!?すぐに回復魔法を!」
グリフィンが、ファイアーボールに晒された解放戦線隊員に駆け寄る。
●【光属性】✕【回復】✕【味方単体】
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「すみません。助かりました」
解放戦線隊員が礼を言う。とはいえ、その呼吸はまだ苦しそうだ。
回復魔法は外傷こそ癒すものの、その喪失した体力を戻すことはない。
「それはこちらの台詞です。貴方がファイアーボールを庇ってくれなければ、戦局は変わっていた」
グリフィンはそう言って、胸を撫で下ろした。
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