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18、穏やか?なお茶会
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「ごめんなさい。こんな話…」
私が盲目になってしまう恋というものの恐ろしさに黙り込んでしまうと、お義姉様が気まずそうに謝る。
「いえ。こちらこそ申し訳ありません。立ち入った質問をしてしまいました。」
すぐに反応できない私の代わりにリラがフォローしてくれる。
「お義姉様がメイル兄様の元に来てくださって、私は本当に嬉しく思っているのです。メイル兄様がお義姉様と一緒にいる時のあんな笑顔今まで見た事ありませんでしたら…」
私がリラに続いてそう言うとお義姉様は少しホッとした顔をする。
「ありがとうございます。そう言って頂けるなんて嬉しいです。」
お義姉様が微笑みを見せた事で私達もホッとしてピリピリとした空気が少し和らぐ。
お茶会初っ端から飛ばし過ぎですね。
私とリラはチラリと視線をあわせて反省する。
まだ数分しか経っていないのですからすこし穏やかな話から始めないと…穏やかな話…
穏やかな…
「そう。私メイル兄様とお義姉様の婚約を聞くまでずっとメイル兄様のお相手はランかトゥイだと思っていたのですよ。」
「えっ?」
私が咄嗟に思いついたのは私の勘違いだったメイル兄様の男色疑惑だった。
急な突拍子のない話題にお義姉様は驚きの顔を私に向ける。
リラは私に呆れた表情を見せながらも仕方なさ気に軽く微笑む。
「そうなんですよ。アエリア様。ティナったら陛下の本命はラン様がトゥイ様だってずっと疑っていたのですよ。」
「だって、あまりにもメイル兄様の周りは女気がなくて…ランとトゥイは必要以上にメイル兄様に近いんだもの。皆メイル兄様は男色だと噂していたのよ。」
「あまりのティナの熱弁で私も一度信じ掛けてしまいました。そんな事ある訳ないのに…」
「あら。リラも“熱いわ“って結構ノリノリだったじゃない。」
「確かにメイル様とランとトゥイは距離は近いですよね。」
お義姉様は思い出す様に呟くとニコリと微笑む。
少し引かれるかと思ったけど意外と乗ってきてくれるんですね。
「あっ。でも今は疑ってないですよ。メイル兄様がお義姉様に執心なのは見ていて分かりますし。ランとトゥイはメイル兄様にとって信頼のおける有能な側近なのです。」
私が慌てて釈明するとお義姉様はクスクスと笑い始める。
「分かっています。お2人とメイル様には私も入れない程の絆がありますから。」
「アエリア様はラン様とトゥイ様とも親しくされているのですね。お2人は陛下から離れないイメージですが、最近はアエリア様ともよく一緒にいられますよね。」
「メイル兄様が2人を使ってお義姉様を監視でもしているのかしら?嫌なことは我慢せず嫌だって言わなくてはダメですよ。」
「そんな事ないです。ドイル国にいらした際にお2人にはお世話になりました。今も2人には分からない事を教えて頂いたり、色々気遣って頂いていて助かっています。」
「まあ。ドイル国で?」
帝国ではなくドイル国で他国の皇帝の側近にお世話になるとはどういう状態でしょうか?
突っ込んでいいのかな?
「話は変わりますが、ドイル国ではお茶会でどんなお話をするのが主流なのですか?帝国ではお茶会は楽しむもの。この様に思いついた事を話して楽しむことが多いですが、国が変われば趣意が違うと言いますし…ドイル国とは同盟を結んだ訳ですし今後の為に是非お伺いしたいですわ。」
私が悩んでいると私の不穏な空気を読み取ったかリラがすかさず話を変える。
「…そうですね…私の経験では参考にならないかと…」
「参考にならない?」
「今までお義姉様はドイル国でどんなお茶会をされてきたのですか?」
「お茶会は私にとって公務みたいなものでした。情報を仕入れるための場です。情報を仕入れて王族の為、国の為にどう生かすか考え学ぶ場所です。」
「……」
私とリラは思わず顔を見合わせてしまう。
「よくカエラ様…ドイル国の側妃様とお茶をしていましたが、お話する事は国に関する業務的な事が多かったですね。なので年頃の令嬢がどのようにお茶会を開きどのようなお話をしているかは私には分かりかねます。お役に立てなくてすみません。リラロッテ様。」
お義姉様は少し悲しげな顔を私達に向けて申し訳なさそうにする。
メイル兄様からお義姉様には自由がなかったとは聞いていましたが、本人から聞くと私が思っているよりもかなり深刻な感じでは?
今のお話を聞くだけでは、お義姉様は何の楽しみもなくただずっと国の為だけに今まで生活をしてきた様に聞こえます。
ドイル国ではそれは普通のことなのでしょうか…
帝国は皇帝を中心とした君主制の国ではありますが、ここ数十年で完全ではないけど国民主権の考えを持ち始めている。
その影響もあり、帝国では側室制度も無くなりました。
皇帝が上に立ち国民の代表が国民の意見を聞いて皇帝に進言をして皇帝はその意見を聞いて判断を下す。
国を最終的に動かしているのは国民という考えだ。
まあ全ての決定権はあくまで皇帝にあるので絶対君主ではあるけど…
メイル兄様は力があることはもちろん国民の意見もきちんと聞いているので賢帝とされているけど、お父様が皇帝だった時代には国民と揉めることも頻繁にあった。
それに比べたらドイル国は未だに完全王政主義の国なのかも知れない。 王族が独裁者として君臨している国。
でもメイル兄様がそんな国と同盟結ぶかしら?
お義姉様がいたから?
でもメイル兄様だって流石に惚れたとは言え女性1人の為に国の為にならない事をするような愚か者ではない。
それは兄妹である私は充分すぎるほど分かっている。
ケンビット様の顔が脳裏に浮かぶ。
他国の事に口を挟む事ではありませんが、あの時見たケンビット様からも国王陛下からもそんな独裁者のような雰囲気は感じませんでした。
ドイル国…本当に不思議な国です。
謎が謎を呼んで聞けば聞く程、疑問が深まります。
「ティナ様。どうされました?」
考え込んでいるとお義姉様に声を掛けられる。
「アエリア様。すみません。ティナはたまにこうやって自分の世界に入ってしまう事が多々あるのです。お気になさらないでください。」
リラが私を呆れ顔で見て溜息をつく。
私が考え混んでいる間、リラがしっかりお義姉様の相手をしてくれていたらしいですね。
お義姉様は話に入ってこない私を見て心配してくれたらしい。
私のこの性格を知っている人は私がこうなったら完全スルーしますから心配されるのは初めての経験で申し訳なく感じます。
「すみません。ちょっと考え込んでしまいまして」
「いえ。私のお話で気分を害されたかと…」
「そんな事は全くないです。どうでもいい事を考え込んでしまうのが私の癖なのです。皇女として、淑女としてやめなさいといつもお母様に注意されているのですが中々直せなくてお恥ずかしいです。」
お義姉様は私に申し訳なさそうな顔をするので私は慌てて否定する。
「私もよく考え込んでしまうのでティナ様のお気持ち分かります。時間があると色々考え込んでしまって、気付くとあっという間に時間が経っていてやりたいと思っていたことが何も出来ないままになってしまうんです。」
お義姉様はそう言って私に微笑んだ。
私とお義姉様では状況が違うとは思うのですが…さりげなく気遣いのできる人ですね。
本当に淑女の鏡です。
私が盲目になってしまう恋というものの恐ろしさに黙り込んでしまうと、お義姉様が気まずそうに謝る。
「いえ。こちらこそ申し訳ありません。立ち入った質問をしてしまいました。」
すぐに反応できない私の代わりにリラがフォローしてくれる。
「お義姉様がメイル兄様の元に来てくださって、私は本当に嬉しく思っているのです。メイル兄様がお義姉様と一緒にいる時のあんな笑顔今まで見た事ありませんでしたら…」
私がリラに続いてそう言うとお義姉様は少しホッとした顔をする。
「ありがとうございます。そう言って頂けるなんて嬉しいです。」
お義姉様が微笑みを見せた事で私達もホッとしてピリピリとした空気が少し和らぐ。
お茶会初っ端から飛ばし過ぎですね。
私とリラはチラリと視線をあわせて反省する。
まだ数分しか経っていないのですからすこし穏やかな話から始めないと…穏やかな話…
穏やかな…
「そう。私メイル兄様とお義姉様の婚約を聞くまでずっとメイル兄様のお相手はランかトゥイだと思っていたのですよ。」
「えっ?」
私が咄嗟に思いついたのは私の勘違いだったメイル兄様の男色疑惑だった。
急な突拍子のない話題にお義姉様は驚きの顔を私に向ける。
リラは私に呆れた表情を見せながらも仕方なさ気に軽く微笑む。
「そうなんですよ。アエリア様。ティナったら陛下の本命はラン様がトゥイ様だってずっと疑っていたのですよ。」
「だって、あまりにもメイル兄様の周りは女気がなくて…ランとトゥイは必要以上にメイル兄様に近いんだもの。皆メイル兄様は男色だと噂していたのよ。」
「あまりのティナの熱弁で私も一度信じ掛けてしまいました。そんな事ある訳ないのに…」
「あら。リラも“熱いわ“って結構ノリノリだったじゃない。」
「確かにメイル様とランとトゥイは距離は近いですよね。」
お義姉様は思い出す様に呟くとニコリと微笑む。
少し引かれるかと思ったけど意外と乗ってきてくれるんですね。
「あっ。でも今は疑ってないですよ。メイル兄様がお義姉様に執心なのは見ていて分かりますし。ランとトゥイはメイル兄様にとって信頼のおける有能な側近なのです。」
私が慌てて釈明するとお義姉様はクスクスと笑い始める。
「分かっています。お2人とメイル様には私も入れない程の絆がありますから。」
「アエリア様はラン様とトゥイ様とも親しくされているのですね。お2人は陛下から離れないイメージですが、最近はアエリア様ともよく一緒にいられますよね。」
「メイル兄様が2人を使ってお義姉様を監視でもしているのかしら?嫌なことは我慢せず嫌だって言わなくてはダメですよ。」
「そんな事ないです。ドイル国にいらした際にお2人にはお世話になりました。今も2人には分からない事を教えて頂いたり、色々気遣って頂いていて助かっています。」
「まあ。ドイル国で?」
帝国ではなくドイル国で他国の皇帝の側近にお世話になるとはどういう状態でしょうか?
突っ込んでいいのかな?
「話は変わりますが、ドイル国ではお茶会でどんなお話をするのが主流なのですか?帝国ではお茶会は楽しむもの。この様に思いついた事を話して楽しむことが多いですが、国が変われば趣意が違うと言いますし…ドイル国とは同盟を結んだ訳ですし今後の為に是非お伺いしたいですわ。」
私が悩んでいると私の不穏な空気を読み取ったかリラがすかさず話を変える。
「…そうですね…私の経験では参考にならないかと…」
「参考にならない?」
「今までお義姉様はドイル国でどんなお茶会をされてきたのですか?」
「お茶会は私にとって公務みたいなものでした。情報を仕入れるための場です。情報を仕入れて王族の為、国の為にどう生かすか考え学ぶ場所です。」
「……」
私とリラは思わず顔を見合わせてしまう。
「よくカエラ様…ドイル国の側妃様とお茶をしていましたが、お話する事は国に関する業務的な事が多かったですね。なので年頃の令嬢がどのようにお茶会を開きどのようなお話をしているかは私には分かりかねます。お役に立てなくてすみません。リラロッテ様。」
お義姉様は少し悲しげな顔を私達に向けて申し訳なさそうにする。
メイル兄様からお義姉様には自由がなかったとは聞いていましたが、本人から聞くと私が思っているよりもかなり深刻な感じでは?
今のお話を聞くだけでは、お義姉様は何の楽しみもなくただずっと国の為だけに今まで生活をしてきた様に聞こえます。
ドイル国ではそれは普通のことなのでしょうか…
帝国は皇帝を中心とした君主制の国ではありますが、ここ数十年で完全ではないけど国民主権の考えを持ち始めている。
その影響もあり、帝国では側室制度も無くなりました。
皇帝が上に立ち国民の代表が国民の意見を聞いて皇帝に進言をして皇帝はその意見を聞いて判断を下す。
国を最終的に動かしているのは国民という考えだ。
まあ全ての決定権はあくまで皇帝にあるので絶対君主ではあるけど…
メイル兄様は力があることはもちろん国民の意見もきちんと聞いているので賢帝とされているけど、お父様が皇帝だった時代には国民と揉めることも頻繁にあった。
それに比べたらドイル国は未だに完全王政主義の国なのかも知れない。 王族が独裁者として君臨している国。
でもメイル兄様がそんな国と同盟結ぶかしら?
お義姉様がいたから?
でもメイル兄様だって流石に惚れたとは言え女性1人の為に国の為にならない事をするような愚か者ではない。
それは兄妹である私は充分すぎるほど分かっている。
ケンビット様の顔が脳裏に浮かぶ。
他国の事に口を挟む事ではありませんが、あの時見たケンビット様からも国王陛下からもそんな独裁者のような雰囲気は感じませんでした。
ドイル国…本当に不思議な国です。
謎が謎を呼んで聞けば聞く程、疑問が深まります。
「ティナ様。どうされました?」
考え込んでいるとお義姉様に声を掛けられる。
「アエリア様。すみません。ティナはたまにこうやって自分の世界に入ってしまう事が多々あるのです。お気になさらないでください。」
リラが私を呆れ顔で見て溜息をつく。
私が考え混んでいる間、リラがしっかりお義姉様の相手をしてくれていたらしいですね。
お義姉様は話に入ってこない私を見て心配してくれたらしい。
私のこの性格を知っている人は私がこうなったら完全スルーしますから心配されるのは初めての経験で申し訳なく感じます。
「すみません。ちょっと考え込んでしまいまして」
「いえ。私のお話で気分を害されたかと…」
「そんな事は全くないです。どうでもいい事を考え込んでしまうのが私の癖なのです。皇女として、淑女としてやめなさいといつもお母様に注意されているのですが中々直せなくてお恥ずかしいです。」
お義姉様は私に申し訳なさそうな顔をするので私は慌てて否定する。
「私もよく考え込んでしまうのでティナ様のお気持ち分かります。時間があると色々考え込んでしまって、気付くとあっという間に時間が経っていてやりたいと思っていたことが何も出来ないままになってしまうんです。」
お義姉様はそう言って私に微笑んだ。
私とお義姉様では状況が違うとは思うのですが…さりげなく気遣いのできる人ですね。
本当に淑女の鏡です。
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