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1、宮守と松野森
しおりを挟む「このクラスの良い所は宮守くんが在籍していること、ただそれだけですね」
2年C組担任、島村の言葉である。
視線が集まるのは教室の窓際最前列、ふんわりと香るような色素の薄い男子生徒。目を引くように派手な美形ではないが、少し吊った猫目に小さな鼻と口、小動物じみていて愛らしい容姿だ。背は特別チビと言うわけではないのだが、裾の余るオーバーサイズのカーディガンは彼を小さく見せ庇護欲を引き立てる。
それでいてあざと過ぎず、人が良さそうで爽やかなジャニーズ系男子の範囲内に収まるのだから、愛され好青年としての均衡は完璧だった。
名前を挙げられた宮守和希は照れくさそうに小さく笑い、ええ~?などと可愛く呟く。そんなことないですよ、と照れ笑いながら机の下で居心地悪そうに指を動かし、首を傾げて顔を赤らめた。それを見た2年C組その他大勢もかわいい…かわいい…俺らモブで良い…とざわつき始める中、彼の友人である松野森は一人思った。
(みなさん、騙されてますよ…)
◇
朝のホームルームが終わり騒つく教室で、宮守はすぐ後ろの席に座る友人、松野森に向かって振り向いた。
「うちのシマムー、チョロすぎワロタ!」
「お前は一回シメられた方がいいっ!」
先生の去った朝の教室で、宮守は先程の無害そうで爽やかな笑みを引っ込め、ニヤニヤと悪戯っ子のように笑っていた。いつもの事である松野森はツッコミとチョップで返す。
そんな松野森と宮守のすぐ右隣に座っている城島、そして少し離れた席にいる佐藤は1年の頃から一緒にいる四人組だ。
「このクラスのいい所って俺だけらしいぞ。聞いた?なあ?」
「……」
「え?じゃあ俺がいないとお前ら価値なくなっちゃう感じ!?」
「………」
「まあ俺、イケメンだし?模範的な生徒だし爽やか好青年だし共学行ってたら今頃は女にモテモテって言うか…!」
宮守が調子に乗ってペラペラと捲し立てているが、松野森と城島は「はいはいまた始まった~」などと適当言いながら黙々と一限目の準備をする。宮守がウザ絡みをしてくるのはいつもの事だ。すると、二人のほぼシカトのような対応も気にせず話し続ける宮守に近づく影があった。仲の良い四人組の最後の一人、佐藤である。
「てかさぁ~、松野森は…」
「宮守ちょっとうるさい」
「えっ…」
「一限始まるし。離れた席でもデカイ声聞こえてたし。俺、朝低血圧だから頭にガンガン響くっていつも言ってるよな」
「あ、ごめ…」
「静かにしてろよ」
わざわざ遠くの席から来た佐藤は宮守に厳しい目を向け、憂鬱そうに頭を抑える。本気でイライラと怒っているように見えた。それを見た宮守は眉を下げて申し訳なさそうに小さくもう一度「ごめん」と呟くと、大人しく前を向いた。
先程までの調子に乗った態度は何処へやら、しゅんとした背中には「嫌われた?佐藤に嫌われた?」と書いてある。それを見た松野森は、可哀想な宮守の背中を優しげな…いや、残念な目で見つめて思う。
(あ~~宮守チョロすぎる~~………。)
◇
宮守和希は黙っていれば性格良さげで可愛い男子高校生なのだが、自分の容姿の良さを十分なほど自覚しているためか何なのか、少し褒めると死ぬほど調子に乗る。というか、乗りすぎる。元々お喋り大好き友達大好きな性格と相まって、ウザい程ペラペラと口の回る宮守。
しかしそんな彼は、一方でかなり繊細な性格だ。自分の容姿の良さと同じように、すぐに喋りすぎたり調子に乗りすぎてしまう自分の性格も十分自覚している。そのため周りが少し強気に厳しく物申すと、また気付かないうちにみんなの気を害してしまった…と物凄くしょげるのだ。
しゅん、と悲しげな音が聞こえそうな目の前の背中を「よしよーし」と松野森はポンポン撫でる。今朝の佐藤の言葉はいつもより刺々しくて、ちょっぴり宮守が可哀想だ。恐らく佐藤が低血圧でイライラしていたのは、宮守を黙らせるための方便ではなく本当なのだと松野森は見る。午前中は佐藤の体調を気遣ってやろう。とりあえず後でチョコでも渡そう。
「まーまー、宮守。佐藤はたまに朝あんなだし、俺らにも同じ対応だから気にすんなって!」
「そ、そっかな…?」
「そうそう。気になるなら昼休みにもう一回ゴメンネしたら?その時には佐藤この事絶対忘れてると思うけど」
「そうか?ならいいんだけど、なんかガチギレしてたっぽいから…」
(佐藤そういう風に見えるからな~、でもキレる割に怒りが持続しない、湯沸かし即冷却タイプだから平気平気。)
凹んでしまった宮守のアフターケアも忘れない松野森。一年から一緒にいるこの個性派な友人とのコミュニケーションも慣れたものである。
励まされた宮守はまたパーッと明るい顔を見せ、「良かった~、佐藤そんなに本気で怒ってないんだ~」と言うように微笑む。いや実際は言ってないが、考えている事が分かり易すぎる。打たれ弱いが立ち直りやすいのが宮守なのだ。調子を取り戻した宮守を見て、松野森は微笑んだ。
宮守を見てると、「可愛い子にイジワルしたい」と「可哀想な子に優しくしたい」が同居した複雑な感情になる。
すぐ人を馬鹿にするような天然でウザい宮守と、そんな宮守を虐めたり慰めたり笑わせたりとうまく転がす3人は、1年の時からずっとそんな感じだ。
松野森達以外の生徒は、男子校ともあって見た目可愛い宮守を蝶よ花よと姫プしたりするのだが。
宮守は自分の見た目や印象だけに騙される教師や他クラスの人間を、「チョロい!」と言って手を打って馬鹿にする。しかし、ちょっと怒られると燃える火にピシャリと冷水を浴びせられたかのように凹む宮守こそ余程チョロくて可愛い、と松野森は思っているのだ。
「あーもー、また松野森が宮守甘やかしてる。俺も俺も~」
「甘やかしてねえよ~、慰めてんだよ」
松野森の右隣に座る城島がニヤニヤと笑いながらこちらを見る。ずいっと顔を寄せてきたので、両頬を片手の指で掴んでむにっと押すと、3の口になった。イケメンが台無し。その顔のままジト目でこちらを見てくる城島に我慢できず笑ってしまう。
城島は、いつも宮守と松野森を茶化して遊ぶ調子の良い男だ。寡黙で人嫌いな佐藤にはほぼノータッチなのを見るに、確実に遊ぶ人間を選んでいる。
基本的に良い奴なのだが、いつもニヤニヤと笑っていて何を考えているのか分からないところがある。こいつは宮守をおだてまくって調子に乗らせる筆頭だ。あまりにも調子に乗らせすぎると、凹む時の反動も大きいから辞めて欲しい、と松野森は密かに思っている。
ちなみに四人組の中で一人離れた席に座る佐藤はいつもクールで、人と接するのを好まず表情を動かさない。これはこれで何を考えているのか分かりづらい。
背もクラス1高くて圧を感じるし、宮守に対してもよく冷たく当たっている。本人には傷付けてやろうというつもりはあまりないと思うのだが、宮守はガラスのハートの持ち主なのでいつも彼の言葉を気にしすぎている。
そんな二人と宮守の間に立ち、宮守を嗜めたり慰めたりと忙しいのが松野森だ。松野森の性格を客観的に一言で表すなら、とにかく面倒見がいい。側から見れば清楚系イキリポンコツ(?)な宮守の専属世話係のように見られがちだが、佐藤や城島にも同様に優しく、居心地のいい距離感を保っていて、友情なんてガラでもない佐藤や飽き性の城島が友人関係を面倒くさくならないように気を回している。
今回の席替えはくじ引きではなく自由だったので、宮守と松野森と城島は固まって座っている。宮守を上手く操縦しなければ、と半ば使命感で宮守の決めた席のすぐ後ろを選んだ松野森に対し、城島は「お前らで遊ぶと面白いから~。」と松野森の隣の席を選び、佐藤は「うるさいしウザいからお前らの顔見るのは昼休みだけでいい。」とクラスで一番後ろの席を選んだ。
うるさい奴筆頭の自覚がある宮守は佐藤の発言を聞いてまた凹み、松野森はそんな彼の頭を撫でたのだった。
◇
放課後。佐藤はさっさと一人で帰ってしまい、城島は何やら用事があるそうで不在。
部活に向かう松野森が廊下を歩いていると、元バスケ部で現在帰宅部である宮守は、元々在籍していたバスケ部の先輩に囲まれていた。
「いや宮守は実際イケメンだわ、ほんと可愛い顔してるし。なんか行きたいところとかないの、俺らと遊び行かない?てか女の子の友達いねえの?」
「イケメンっすかね…?あ、ありがとうございます。俺、インドアなんで、あと女友達は、あんま…あ、姉はいますけど俺あんまり姉ちゃんと仲良くなくて。だっ、だから女関係は全然です」
「マジ!?」
「いやいや宮守の姉ちゃんとか絶対美人確定なんですけど!?」
「え、紹介して紹介、俺絶対幸せにすっから!」
「いや勝手に結婚すんな」
「気が早えよ!」
「あは、はは…」
先輩三人から捲し立てられ、宮守は力無く愛想笑いしていた。少し離れて見守る松野森には聞こえる。「いい加減帰らせて~助けて~」と叫ぶ宮守の心の声が。
同級生や優しい先生には大きく出るが、先輩や無愛想な先生に対しては借りてきた猫のようになってしまうのが宮守クオリティ。それに初対面の人間相手に結構人見知りするタイプである。
一年の時から仲の良い松野森・佐藤・城島の三人には遠慮無しにイキリ発言を連発するのだが、それは三人が軽くあしらったり冷たくしながらも自分のことを嫌いにはならないだろうな(多分)という自信があるからであって。
人に嫌われるのが怖い爽やか好青年宮守にとって、素性はよく知らないけど馴れ馴れしい人等は天敵なのだった。特に今回は先輩だ。後輩ならいざ知らず、強気に会話を抜けることもできない。しかも辞めた部活の先輩で、お世話になったのに早々と辞めてしまったという後ろめたさもあるのだ。
「じゃあそれで宮守姉にはいつ会えるわけ?」
「いや俺、だから、姉ちゃんとはあんまり」
「え、じゃあお前のLINE貸してみ?俺宮守姉に今からラブコールするわ!」
「ギャッハ!!ヤバ!!!」
「あの、だからっ…!」
「つうかもう宮守、お前でも良いよ!お前可愛いし、女装しろ女装!」
「それは…アリ寄りのアリ!絶対美少女!」
「へっ!?そ、それはちょっと、あの」
松野森は、流石に見ていられないと飛び出した。
「まーまー。それぐらいにしてやっといてくださいよ、先輩方~」
「おおーっお前は!」
「誰だっけ」
「バレー部2年で宮守くんの大親友、松野森でーす。もー山下先輩、宮守いじめないでやってくださいよー。」
「あー!バレー部2年!なんか三井から名前だけ聞いたことある気がする。森みたいな名前のやつねはいはい」
「え、そうなん?三井って後輩のこととか話すんだ、普段何考えてるかわかんねーのに」
「三井先輩の友達?あー先輩には良くしてもらってんで松野森がまた飯行きましょーって言ってたって伝えといてくださいよ。じゃ、宮守借りて行きますねー」
「おーおー言っとくわ、それじゃ俺ら部活行くわ」
「あーい」
松野森はポケっとしている宮守を引っ張って、ほんの少しめんどくさそうな先輩との縁が出来てしまったことを後悔しつつ立ち去った。が、しかし二人で歩いて中庭を抜けた後も宮守はぽやーっとしていたので松野森は流石に声をかけた。
「おーい宮森くん元気?」
「あの、松野森。だっ、大親友なの?」
「ん?」
大親友とは?…と思い巡らすと、先輩に声をかけた時に冗談半分で言った「宮守くんの大親友、松野森でーす」が思い起こされた。
「俺と松野森、大親友なの?」
宮守は顔を火照らせて目をうるうる、美少女さながらの美形顔でこっちを見ていた。超嬉しそう、可愛さに悶絶。
宮守のこう言うところが、マジでかわいい性格してんなと思う。彼は自分がちょっとばかし捻くれてる性格だからか、ストレートな褒め言葉でものすごく喜んでくれる。この変わった性格を御しきれずに中学時代に友達0人だったらしいことも関係してるとか、してないとか。
「もー、ほんと宮守。当たり前!大親友だろ、ずーっと友達!」
「ほ、本当かよ」
「嘘ついてどうする?現にずっと仲良いしクラスで一番話すだろ、俺ら?で、卒業しても仲良しだろ?」
「うん。松野森が良ければずっと仲良くしてほしいっ…!」
宮守はちょっと泣きそうになっていた。なんとも男同士にしてはクサくて恥ずかしいセリフだが、宮守にはこれくらい本音で言いたい。こいつは素直だから、冗談で無駄に誤魔化せばストレートに傷つくんだ。だからこそ直球で言えば、真正面から受け取ってくれる。
「うんうん。」
「う、うれし…」
「それに佐藤や城島も、もちろん俺と同じ気持ちだし!」
「げっ!」
げっ、とは。
「佐藤と城島は違うだろ…」
「いやいや、そんなことない。影ではお前のこと大好きだから!あいつら無駄にめんどくさい性格してるから、本当に興味なかったら話しかけもしねーよ」
「そう?…そうかも…!?…で、でも最終的に松野森だけでも大親友でいてくれるならいいや…」
「いいんかい」
宮守はチョロいし可愛い。そんな宮守の暖かい言葉で、一生大親友でいたいと思ってしまう俺は同じくらいチョロいかも…。と、松野森は思うのであった。
◆
松野森はすごい。松野森、最高。これ、俺の中学・高校生活で心の中で数えきれないくらい叫んだ言葉。
俺、宮守は顔が良い。自覚出来るほどにほんとに顔が良いし、頭もほどほどに良い。
小さい頃から綺麗な顔をしていて、小さい頃の写真アルバムはまるでキッズモデルの写真集のように、着飾られてまんざらでもない顔でポーズをキメている齢一桁の自分がいっぱい。蝶よ花よと育てられ、一挙一動に歓声が上がる。親バカどころか親戚一同バカ、ついでに自分でも自分が大好きだったので自分バカ。それが他人から許されたのは実は小学校までだったのだが、自分街道を突き進んでいた俺には分かっていなかった。
中学校に上がると、今まで通り「俺、顔が良いしな…運動も勉強も出来ちゃってごめんね…?」みたいな態度が許されなくなった。精神年齢が男より先にぐんぐん育った女子達の目は、「何でもできるモテ男子」から「コミュ障の変なナルシスト」って変わって俺を敬遠した。一方男子は同じ男なのに容姿を気にしたり細身で外見が良かったり、なのに運動も勉強もできちゃう俺を嫌な目で見てくるやつも少しいた。「嫉妬かなぁ?」なんて余裕を持てたのは一学期の最初までだ。小学校時代にモテていた名残で女子にはなんだかんだ憎めない奴って敬遠はされても完全に嫌われはしなかったから、それが一部の男子の嫌な態度を加速させる。
それに気づいてしまったら、人が怖くなった。俺は気づいた時には孤立して、友達らしい友達が居なくなってた。
生まれて初めて挫折を味わった。「自分って実はどうしようもない奴なのかも」って一度考えたら、深淵にどんどん落ちていくような感覚に陥る。なんでだろ、俺が何したんだろ、何が間違ってたんだろって底なしの沼にはまっていく。
そんな思考にハマったら、どんどんネガティブになっていった。あれだけチヤホヤされたがりだったのに、人な話しかけられるのが怖くなった。教室で聞こえる何気ない言葉が悪口に聞こえてビクビクしてしまうし、自信もなくなっていって怖かった。
後で聞いた話によるとよく俺を知ってる大多数の人には「イメチェン」、知らない人には「無愛想で友達作らない主義の美形」程度にしか思われてなかった。結局、一部の男子に嫌われただけで自己否定スパイラルにハマっちゃっただけの、とんだ被害妄想。
でも当時は必死。毎日寝る前に、「明日どう過ごそうか」「どうやったら周りに悲しい寂しい奴に思われないだろうか」「ある日突然ものすごく優しい友達が出来て、高校生活が全部漫画みたいに上手くいかないかな」って、泣いた。
そしたら中学二年の始めに、そんな優しいやつが転校してきた、まるで漫画みたいに。俺の席の隣に現れて、「よ!」って笑って、そこから俺の中学校生活はどんどん良くなっていく。
隣の席に現れたヒーロー、それが松野森だ。
俺の性根に刻まれてるナルシスト精神は早々に松野森にバレて、彼は俺を「なんか面白いし憎めない、かわいい」って笑った。久々にかけられた優しい言葉。俺は顔に火がついたみたいに赤くなった。それが周囲にウケて、俺のキャラは「ウザい変な奴」から「へたれナルシスト(可愛い)」になった。松野森は、俺を嫌ってた奴らとも打ち解けるのが早かった。
松野森は俺をいじる。「お前って実はちょっとポンコツだよなぁ」とか、「お前、自分の顔の良さ分かってんな?たまにあざといよな?わざとだな?」とか、「純粋すぎてたまに心配になる」とか。でも嫌じゃなかった。ただ「顔良し頭良し運動神経良し」しか特徴のなかった自分に、色々な特徴を見つけてくれてるような気がした。それがクラスのみんなにウケて、「あ、別にクラスメイトって敵じゃないんだ」って思った。そしたら周りに自然と甘えられて、周りもチヤホヤしてくれるようになった。
俺はスペック以外の自分を見つけた。松野森が見つけてくれたんだ。クラスのみんなも人間味のある俺には興味を持ってくれて、クラスへの順応が異様に早かった松野森とセットで仲良くしてくれた。俺が失敗して、松野森が俺の世話を焼いて、俺がてへって顔の良さで誤魔化して、松野森が笑いながら叱る。
もちろん一年ボッチだった経験は、ずっと胸の奥にモヤモヤと存在してる。俺を嫌ってたあの男子たちとはまだ目が合わせられない。松野森もいつ離れていくか分からなくて、たまに不安になって変な夢見て夜少し泣いたりする。
でも、松野森が「親友」って言ってくれた。「高校も、その後も一緒」って、言ってくれた。その言葉が傷心の俺にどれだけ染みるか分かってない、でも松野森はアッサリサッパリしてるように見えて、ハートがすごく熱いんだ。俺のこと見捨てないって、分かる。
松野森って、ほんとにすごい。俺の人生のヒーローなのかもしれない。
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