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6章
35話《失態》
しおりを挟む「雅斗、さん……」
寝室に顔を出し、様子を伺う。
もちろんあの服は着ている。
いつものパンツは絶対に合わないと察し、下は何も履いていない状態だ。
「着れた?」
「はい……」
「じゃあ入っておいで」
そう言われたので俺は、俯いたまま部屋に入った。
「これでいいんですか?」
「いいよ……というか待って、思った以上に可愛いんだけど」
悶絶する雅斗さんを見て、俺はちょっと遊んでやろうと思ってしまった。
「……ご主人様?どうかしましたか?」
「愁里君……」
驚いてる驚いてる……
面白くて笑ってしまい、当たり前だがそれを雅斗さんに見られていた。
「何笑ってんの」
「いや、そんなにいい反応貰えると思ってなくて……」
くすくすと笑いながら彼を見ると、俺はがっつり睨まれていた。
「ま、雅斗さん……?」
「調子乗りすぎ。お前俺のメイドなんだろ?そんな口のきき方してもいいと思ってんの?」
あ、やばい。スイッチ入れちゃった……
俺は自分の立場を忘れていたのだ。
「すいません、雅斗さん……」
「違う、雅斗さんなんて呼べる権利君にはないよ」
「あ……すいませんご主人様」
俺は頭を下げて彼に謝罪した。
こうなってしまった雅斗さんは事が終わるまでどうすることも出来ない。
諦めるしかないのだ。
「駄目なメイドだな。きちんと仕事できるように躾てやらないと、なぁ?」
彼はそう言ってニヤリと笑った。
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