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プロローグ

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 艶やかな雰囲気が部屋を侵食する。
 パチンパチンと肉を打つ軽快な音が鳴り響き、同時に責められている男性の甘い嬌声が聞こえる。
 「あ、そこ……もっとぶって……っ!」 
 懇願する声音には期待と興奮が含まれ、ぶたれることを幸福に感じているようだ。
 だが、相手の方は溜息をつき彼に問いただす。
 「それが主人に何かを頼む時の口の利き方ですか?貴方の学習能力のなさには本当に呆れる……」
 主人と呼ばれた男はまた彼の尻を掌が打ち、大きな音を立てる。
 それに対する悦びの声が口先から漏れ、また数回尻を打たれる。
 「なに喜んでるんですか?これはあなたへの制裁だと言うのに……ほら、謝罪しなさい!」
 強めに勢いよく叩かれたそこは赤く腫れ、いかにも痛そうな様子ではあったが彼はさほどそうではないようだった。
 彼は息の荒いまま、主人に対して謝罪の言葉を吐いた。
 「っ私は、口の利き方すら分からないただの淫乱雌豚で……ご主人様に不快な思いをっ、あ……ん、させてしまい本当にもう訳……っうぁ……あ、りませっん……」
 「よく言えたな。褒美をくれてやるよ」
 彼は尻の狭間に手をあて、そこに冷たい透明な粘液を垂らした。
 「ひぅ、あっ……」
 「お前は淫乱だしな、一気に三本入れるぞ」
 俺の意見など聞き入れようともせず、彼の三本の指か中に挿入された。


 ***


 「ありがとう、ございました……」
 四肢を痙攣させつつ朦朧とする意識の中で、風呂に向かおうとする相手の背中を目で追う。
 「こちらこそ、有意義な時間をありがとう。落ち着いたらでいいので、貴方もお風呂入ってくださいね」
 「はい、わかりました。ありがとうございま、す……」
 そう答えたまま彼はキングサイズのベッドに倒れ込み、眠りに落ちたのだった……。
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