異世界 ～永遠の時と愉快な仲間たち〜

7話

今日は1歳の誕生日！
家族や使用人のみんながお祝いしてくれるんだって！！

だからかな？朝からみんな大忙しみたい

「みなさん！今日はいつも以上に張り切って準備しましょうね！」

「国王様もいらっしゃいますので抜かりなく粗相のないように！」

「「「はい」」」

お母様も待女さん達も気合い入ってるな

え？国王様も来るの？！
たしかにお母様のお兄様だし、お父様は国の宰相らしいから、いつか会うだろうとは思ってたけど早すぎない？！
まだ私1歳よ？！



「予定では3歳の誕生日パーティーでお兄様に挨拶をと思っていたのですがシャルが『愛し子』だと知り早く会いたいとおっしゃって」



あ、そうなの 『愛し子』ってやっぱりめずらしいのかな



「奥様、王様がシャリーナ様に早く会いたいと思うお気持ちも理解できます。『愛し子』は1000年に1度生まれるかどうかですから。」


1000年に1度！？


「そうよね、『愛し子』ですものね
みなさん急で大変だと思いますがお願いしますね」

「はい！」


『愛し子』ってすごいのね～…ははは


『うん！シャルはすごいんだ』


ヴァン、なんだか自分がすごいとは実感わかないんだよね


『大丈夫さ、これからいやでもわかる時がくるさ』

フォンセは苦笑しながら、ルーチェは頭を優しく撫でながら教えてくれた

『それに俺達が周りにいることじたいがすごいからな』

『そうですよ、シャルは特別です』



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この時まだシャルは知らない。
1歳を迎えた日から自分が『愛し子』で特別な存在だと嫌というほど分からせられることを…