26 / 39
その後②非力な助っ人
4話 皺寄せは私に(※)
しおりを挟む「昨日は危なかったな。バレるところだった」
次の日の朝、教室に入るなり私に駆け寄るシュロットに、私は複雑な気持ちで眉を下げた。
「ケガしてなくて良かったわ、頑張ってくれてありがとう。でも、もうよく分からない道具を使うのはやめた方が……」
「いや、今度こそ大丈夫だって!安心してくれ、次は俺の手作りだ!これはな、箱から出すと同時に相手を襲う植物!オリビア、あいつにプレゼントと言ってこれを渡すんだ。この植物にハヤトを縛り上げさせて、その隙に逃げるんだよ」
「手作り…………………」
シュロットは自信満々にお菓子の空き箱を見せた。他に手頃な入れ物が見つからなかったらしい。
「どうぞ、オリビア。一生懸命作ったんだ」
手を出すのをためらってしまう。確かに完全にはバレなかったけど、少し疑われている気がする。しかもこの道具が無事に効果を発揮したとして、そう簡単に逃げられるとは思えない。それよりもまた変な事をして勘繰られる方が怖いけど、シュロットはどうしても私にこれを使って欲しいようで、純粋な少年のような目を向けてきた。
「な!?絶対うまくいくよ。俺を信じて」
根拠もないのにひたすらに前向きなシュロットに押され、私はその道具を受け取る事になってしまった。
***
よし、壊れていたと嘘をつこう。使う方が危険な気がした私は、カバンに入れたままに過ごす事にした。しかし小屋に入り荷物を置いた時、箱の中身がカサリと動く音を立ててしまった。
「オリビア、今の何の音?……あれ、お菓子?」
ハヤトは鋭く音に気付き、私のカバンを開いてシュロットから貰った箱を見つけてしまった。
「あっ、えっと、それは、廊下に落ちてたからゴミ箱に入れるつもりで拾って、忘れていたんだったわ」
私は焦り、嘘をついてカバンの奥に押し込めようとしたが、ハヤトに取られてしまう。
「へぇ……ここから音がしたように聞こえたけど」
カサカサと中身を振って、ハヤトは怪しむように言った。そして私が止める間もなく、開けてしまう。
「ひっ……!!」
中にはシュロットの言っていた通り、植物が詰め込まれていた。うねうねと気味の悪い動きをする、太めのツル状の植物。どうせならそれがハヤトに飛び掛かってくれればいいのに、弱そうだと思われたのか、この魔法植物は私をターゲットにした。
「いっ……いやああ!!」
箱から出てきた途端に枝分かれして増えた植物に押し倒され、私は悲鳴を上げた。あ然とするハヤトの目の前で制服の中に滑りこんでくるそれを必死で引き剥がそうとするが、一瞬のうちに下着の中にまで入り、私の胸や太ももに巻き付き始めた。
「いや、あっ……!」
ぬるりと冷たい感触に鳥肌が立った。胸の先端をツンツンとつつかれて、突然の刺激に体が跳ねる。私の反応を見たからか、意思を持った不気味な植物は余計に強くそこを攻め始めた。
「ああ、それ成人用の魔法植物だ。誰かがイタズラで置いたんだろうね。オリビア、いいもの拾ってきたね」
ハヤトは助けてくれず冷静に観察し、それと格闘する私の前にしゃがみこみ、一本掴まえてしげしげと眺めた。
「ハ、ハヤト……お願い!!とって……」
「ほらここ、吸盤あるよ。つけてあげる」
私の制服をめくると、楽しそうに植物の表面に付いた吸盤を私の乳首にあてがった。
「やっ、やめ……ゃああ!」
吸盤は乳首にぴったりと張り付き、ちゅうっと吸い上げ始めた。下半身からじんわり甘い快感が昇ってくるのを感じて私は体をよじる。次第に吸引する強さが増していき、私の声は甘くなっていく。ハヤトは私の懇願を無視して、とってくれるどころか押し付ける。いつの間にか手足を拘束されて全く抵抗出来なくなった私のスカートにまでも手を伸ばし、すでに濡れてしまった秘所に隠れた蕾に別の吸盤を近付けた。
「オリビアの一番好きな所はここだよ、吸ってあげて」
「ひいっ……あぁあっ、そこ、だめ……ああああっ!!」
ハヤトの指によって剥き出しになったそこに強く吸い付かれる。敏感な突起に襲い来る強すぎる刺激に、目の前が真っ白になった。それでもツルは止まってくれなくて、耐えがたい程の快感が背中を走る。私の体は制御出来なくなり、ビクッビクッと跳ねながら小刻みに絶頂を迎え続けた。
「オリビア、杖持たせてあげようか?」
そう言いつつ、ハヤトは私に杖を渡す素振りを全く見せない。私が体中に緑の怪物を絡み付けて達し続けるのを見て、ハヤトは朗らかに笑った。その内に彼の腕にもツルの一部がまとわりつき始めるが、ハヤトは簡単に引き剝がし、「僕にするのはやめてね」とたしなめて、ぶちっとちぎった。
「これ、気に入ったよ。ビンにつめてまた使おうね。拾ってきてくれてありがとう」
「はあっ……おねが、助け……んああっ……!!」
ハヤトは上機嫌で、喘ぎ続ける私を眺めた。私をいじめている時の彼の顔は、何よりも楽しそうだ。シュロットはこういう使い道のものだと知らずに用意したのだろう。こんな結果になったなんて、言えない。
21
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる