350議席の軌跡

市川 雄一郎

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①2017年衆議院議員選挙

第29議席・大阪、愛媛、高知の進展

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 ー数分後・東京支部事務所休憩室ー

 しかし、ノートを休憩室に持ってきて再び読み始めた残倍は、ある文章を見て驚くのであった。

 残倍「何!?『大阪3区に佐山さやま晴政はるまさ、大阪9区に黒宮くろみや春幸はるゆき(無所属)の弟・春四郎はるしろうを擁立』だと!?佐山ならいける!」

 残倍は佐山の名前を見るやいなや、喜びを見せたのである。


 ー某日/大阪市内・佐山晴政事務所ー

 佐山晴政・・・現在2期目の大阪市議会議員で大正区選出の無所属議員だ。この日は事務所で、市川党幹部の一人である【月野つきのひかる】党大阪府選挙対策委員長(比例近畿)が、党公認で衆院選出馬するための交渉をしていた。

 佐山「では、私を擁立する理由とは?」

 月野「はい、あなたの政策や信条、理念などが我が党に相応しいと思い、こうしてお願いにあがりました。」

 月野は擁立する理由を述べ、頭を下げると、佐山は言う。

 佐山「・・・月野さん、あなたはなかなかの実力者だ。ですが、少し時間をいただけないでしょうか?」

 月野「はい?」

 佐山「今は大正区の区民の皆様の生活のために、こうして市議として活動しています。今はまだ国政に向けて取り組もうとは考えていません。」

 月野「・・・。」

 佐山「また、返事は改めてします。ですが、大正区の皆様のためにもなれるというなら、この話を受けましょう。」

 月野「勿論、区民の皆様を支える活動にもなります。国政は、大阪にも全国にも、影響を与えます。」

 佐山「そうですか。ならじっくり考えます。」

 月野「よろしくお願いします。」

 佐山「こちらこそ、よろしくお願いします。」

 話し合いを進め、この日は、交渉は終了した。佐山は国政の影響を知り、前向きに考えると返事をしたのであった。


 ー現在・東京支部事務所休憩室ー

 残倍「もしかしたら、佐山は入党に至るまでじっくり考えただろうな。それに愛媛4区は、久万高原町の元火山学者の【友近ともちか大雄だいゆう】が公認されたようだ。これは楽しみだな。それに愛媛ももう候補者が決まりつつある。どこの選挙区かは分からないが、元プロ野球選手やミュージシャン、腹話術師を擁立するとも聞いている。楽しみだ。」

 残倍は、楽しみな候補がいることを知ると、嬉しそうな表情を見せたのである。


 ー同時刻・党高知県支部事務所ー

 同じ頃、高知県支部事務所では、会議が行われていた。

 議長「今回は候補者に関する会議を行う。」

 男性「はい!」

 この会議では、高知県の小選挙区に出馬する候補者について会議が行われていた。

 議長「候補者は誰になったか、福岡君!教えてくれないか?」

 男性「はい。」

 議長の【井上いのうえじゅん】(高知県支部副支部長・比例四国予定)は、参加者の【福岡ふくおか亮吾りょうご】(同支部会計担当・比例四国予定)に候補者について問うと、福岡はメモを出して読み上げる。

 福岡「現在は高知1区は決定していませんが、2区の方は、元高知県議の【住岡すみおか源治げんじ】さんを公認予定です。比例は井上議長と、私、福岡亮吾が立候補する予定です。」

 議長「1区の候補はいつ、決まりそうか。」

 福岡「はい。恐らく今週中には決まると見ています。」

 議長「決定次第、次回会議を行う。」

 福岡「はい。」

 四国では、愛媛4区だけでなく、高知2区も候補者が決定し、高知1区も近い内に決まるようだ。
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