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①2017年衆議院議員選挙
第23議席・候補者続々
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―青森県青森市―
同日・青森市では、市川党青森県支部で話し合いがあり、選挙区出馬候補が大方決まったようだ。
●青森1区 外崎陸斗 35歳 大手遊具メーカー勤務 新人
●青森2区 根市光 45歳 公認会計士 新人
●青森3区 後藤厳真 59歳 JR東日本車掌 新人
3人はいずれも新人で、後藤の祖父は(種市高士郎)といい、同じ青森3区から出馬したことがあるという。
「(必ず通って、祖父に報告したい!)」
候補者に決まり、必ず通りたいと意気込む後藤であった。
ー同時刻・市川党滋賀県支部ー
滋賀県大津市の雑居ビル内にある市川党滋賀県支部の事務所では、候補者探しが難航しているのか、会議が弾まない。
「1区だけだろ?決まってるの・・・」
「ですね。」
「佐々木赤也はどうだ?」
「赤也さんは昨日、比例区って決めたじゃないですか。」
「そうか、確か『選挙区は若い子にしたい』って言ってたしなあ。」
「とにかくまずは2区の人選です。」
「分かった。とりあえず富松君はどうする?」
「僕は比例区ですよ?」
ー同時刻・市川党連絡係事務所ー
その頃、堺市内の市川党連絡係事務所(雑居ビル内、候補者決定の際に各支部からの連絡を受ける事務所)にいる和田克敏(比例区、和歌山県すさみ町出身)の元に、パソコンからのメールが届いたのである。和田は事務所のパソコンのメール受信欄を確認する。届いたのは和歌山、岡山、千葉の3県の支部からである。
「何々、和歌山県は筒香支部事務局長と保富副局長を比例区、岡山県は藤中支部事務局長を比例区、千葉県は福浦支部事務局長を比例区に。あと奈良県はあの岡本周参郎元環境副大臣の実弟の岡本党員を出す・・・進んできているな!この前は兵庫県選挙区本部長の伊藤さんも比例区が決まったし。」
少しずつだが選挙区、比例区ともに候補者が決まり市川党は順調に衆院選に向けて、準備を進めていた。
―翌日―
市川は朝一番に起きて、大阪唯一の村である千早赤阪村へと向かう。
「皆様、おはようございます!」
朝から元気に挨拶をする市川。この時一緒に行動をしていた元千早赤阪村議で市川党大阪府支部千早赤阪村支部長の森本威勢の携帯電話に着信が入る。
「おはようございます、森本です!西潟さん、お久しぶりです!」
「?」
会談をした西潟からの連絡と分かり、気になる市川。
「ありがとうございました!」
電話を終えると、森本は笑顔であった。市川は森本の表情を見て、やはり気になっていたが、引き続きあいさつを続けた。
―1時間後―
あいさつを終えて、市川は森本を呼んだ。
「森本支部長、西潟さんから何か連絡があったみたいですね。」
「はい!新潟3区が阪口さんに決まったことと、この前話していた勝利確定の選挙区を市川さんに教えてほしいとのことです!」
「本当ですか!?」
「はい!」
「あと長野県の聖澤竜一支部事務局長も比例区に決まったそうです!」
「いいですね!それで選挙区はどこですか!?」
「これは秘密ですよ!その選挙区は・・・」
―同時刻・奈良県支部―
奈良市内のビルの一室を事務所にしている奈良県支部では、北村孝次郎奈良県支部長が支部の幹部を集めて話し合いをしていたのである。
「一応奈良県支部で私と市川事務局長の他に、もう一人比例区で出てもらいたいという訳ですが・・・」
「支部長、それよりも選挙区の方がまだ・・・」
「選挙区は決まっているよ!」
「!?」
比例区の候補者の話をするために選挙区の候補が決まっていないという声に対し、なんと北村支部長は既に候補者が決まっていると言うのだ!
同日・青森市では、市川党青森県支部で話し合いがあり、選挙区出馬候補が大方決まったようだ。
●青森1区 外崎陸斗 35歳 大手遊具メーカー勤務 新人
●青森2区 根市光 45歳 公認会計士 新人
●青森3区 後藤厳真 59歳 JR東日本車掌 新人
3人はいずれも新人で、後藤の祖父は(種市高士郎)といい、同じ青森3区から出馬したことがあるという。
「(必ず通って、祖父に報告したい!)」
候補者に決まり、必ず通りたいと意気込む後藤であった。
ー同時刻・市川党滋賀県支部ー
滋賀県大津市の雑居ビル内にある市川党滋賀県支部の事務所では、候補者探しが難航しているのか、会議が弾まない。
「1区だけだろ?決まってるの・・・」
「ですね。」
「佐々木赤也はどうだ?」
「赤也さんは昨日、比例区って決めたじゃないですか。」
「そうか、確か『選挙区は若い子にしたい』って言ってたしなあ。」
「とにかくまずは2区の人選です。」
「分かった。とりあえず富松君はどうする?」
「僕は比例区ですよ?」
ー同時刻・市川党連絡係事務所ー
その頃、堺市内の市川党連絡係事務所(雑居ビル内、候補者決定の際に各支部からの連絡を受ける事務所)にいる和田克敏(比例区、和歌山県すさみ町出身)の元に、パソコンからのメールが届いたのである。和田は事務所のパソコンのメール受信欄を確認する。届いたのは和歌山、岡山、千葉の3県の支部からである。
「何々、和歌山県は筒香支部事務局長と保富副局長を比例区、岡山県は藤中支部事務局長を比例区、千葉県は福浦支部事務局長を比例区に。あと奈良県はあの岡本周参郎元環境副大臣の実弟の岡本党員を出す・・・進んできているな!この前は兵庫県選挙区本部長の伊藤さんも比例区が決まったし。」
少しずつだが選挙区、比例区ともに候補者が決まり市川党は順調に衆院選に向けて、準備を進めていた。
―翌日―
市川は朝一番に起きて、大阪唯一の村である千早赤阪村へと向かう。
「皆様、おはようございます!」
朝から元気に挨拶をする市川。この時一緒に行動をしていた元千早赤阪村議で市川党大阪府支部千早赤阪村支部長の森本威勢の携帯電話に着信が入る。
「おはようございます、森本です!西潟さん、お久しぶりです!」
「?」
会談をした西潟からの連絡と分かり、気になる市川。
「ありがとうございました!」
電話を終えると、森本は笑顔であった。市川は森本の表情を見て、やはり気になっていたが、引き続きあいさつを続けた。
―1時間後―
あいさつを終えて、市川は森本を呼んだ。
「森本支部長、西潟さんから何か連絡があったみたいですね。」
「はい!新潟3区が阪口さんに決まったことと、この前話していた勝利確定の選挙区を市川さんに教えてほしいとのことです!」
「本当ですか!?」
「はい!」
「あと長野県の聖澤竜一支部事務局長も比例区に決まったそうです!」
「いいですね!それで選挙区はどこですか!?」
「これは秘密ですよ!その選挙区は・・・」
―同時刻・奈良県支部―
奈良市内のビルの一室を事務所にしている奈良県支部では、北村孝次郎奈良県支部長が支部の幹部を集めて話し合いをしていたのである。
「一応奈良県支部で私と市川事務局長の他に、もう一人比例区で出てもらいたいという訳ですが・・・」
「支部長、それよりも選挙区の方がまだ・・・」
「選挙区は決まっているよ!」
「!?」
比例区の候補者の話をするために選挙区の候補が決まっていないという声に対し、なんと北村支部長は既に候補者が決まっていると言うのだ!
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