23 / 54
ジョルジュの企み (媚薬)
3 ※
しおりを挟む
相変わらず食事の量が少ない莉人はリディオより早く食べ終わってしまい、珈琲に口をつけ食べ終わるのを待っていた。
何度か珈琲を飲んだ後、莉人は躰が微かに熱くなるのを感じていた。温かい飲み物を飲んだからだろうか···。今日はやけに熱い。
莉人は躰の異変に戸惑いを感じていた。
「リヒト?どうかした?」
「何でもな····っ」
リディオの方を向き、何でもないと答えようとして莉人は躰を強張らせた。服が肌を掠めた瞬間、甘い痺れが走るのを感じ思わず息を飲む。
何で·····
胸に服が触れるのを感じると、突起が主張し始める。僅かな刺激に反応し、じわじわと淫らな熱が息づく胸は自分でも分かる程、硬く立ち上がっていた。
触られたい···
指で摘んで···
──── 撫でまわされたい
莉人は湧き上がる欲情を必死に抑え込もうとした。だが、気にしないようにすればする程、淫らな想いは強くなるばかりだった。気を抜けば甘美な吐息が溢れてしまいそうになる。
「リヒト、やっぱり隊長呼んで来るから···」
莉人の異変を感じたリディオは慌てて席を立ち上がった。駆けていくリディオに何かあったのかと食堂にいた隊員の何人かの視線が向けられ、それはリディオと一緒にいた莉人にも自ずと視線が集まる事となった。
「·········っ」
いくつもの視線が突き刺さり、その好奇の視線すら見られる淫靡な快楽へと変えられていく。
下肢に淫らな熱を感じ、莉人は快楽にたえようと自身で躰を掻き抱くが、逆に服の擦れる刺激を起こしてしまい、背筋がゾクリと粟立つ。
「くっ····」
思わず小さな声が洩れる。顔を伏せているが、髪の隙間から見える快楽に紅潮した顔に気づく者も何人かいるだろう。現に少し離れた席で事の成行きを見守っていたライザーは、快楽に必死に耐える莉人の艶めかしい表情に魅了されていた。
「·····ふっ····っぅ····」
莉人は浅い呼吸を繰り返しながら、込み上げてくる快楽の熱を逃そうと必死にやり過ごそうとした。だが、
躰が欲しいと求めて止まない
おかしくなりそうだ····
「リヒト!」
食堂に入ってきたアシュレイは真っ直ぐ莉人の元へと向かった。
「リディオから具合が悪いと聞いたが···」
近づき、大丈夫かと聞こうとしたアシュレイの言葉は、切なげな吐息を洩らす莉人の姿を目にし、そのまま呑み込まれた。
一目で催淫剤の類の薬を盛られたと気づいたアシュレイは内心穏やかではいられず、握りしめた拳に力が込められる。誰の仕業なのか、という事よりも莉人を欲望の対象として注がれる視線にこれ以上晒されるのは耐えられない。
アシュレイは莉人の耳元に顔を近づけると、
「リヒト···触れるぞ」
そっと断りを入れた後、抱きかかえた。
「んぅ····」
アシュレイに抱きかかえられた瞬間、淫らな快楽が莉人を襲い鼻腔から甘い声が洩れる。
「リヒト、大丈夫だ····」
優しく囁やき、アシュレイは莉人を抱きかかえたまま食堂を出ていった。
何度か珈琲を飲んだ後、莉人は躰が微かに熱くなるのを感じていた。温かい飲み物を飲んだからだろうか···。今日はやけに熱い。
莉人は躰の異変に戸惑いを感じていた。
「リヒト?どうかした?」
「何でもな····っ」
リディオの方を向き、何でもないと答えようとして莉人は躰を強張らせた。服が肌を掠めた瞬間、甘い痺れが走るのを感じ思わず息を飲む。
何で·····
胸に服が触れるのを感じると、突起が主張し始める。僅かな刺激に反応し、じわじわと淫らな熱が息づく胸は自分でも分かる程、硬く立ち上がっていた。
触られたい···
指で摘んで···
──── 撫でまわされたい
莉人は湧き上がる欲情を必死に抑え込もうとした。だが、気にしないようにすればする程、淫らな想いは強くなるばかりだった。気を抜けば甘美な吐息が溢れてしまいそうになる。
「リヒト、やっぱり隊長呼んで来るから···」
莉人の異変を感じたリディオは慌てて席を立ち上がった。駆けていくリディオに何かあったのかと食堂にいた隊員の何人かの視線が向けられ、それはリディオと一緒にいた莉人にも自ずと視線が集まる事となった。
「·········っ」
いくつもの視線が突き刺さり、その好奇の視線すら見られる淫靡な快楽へと変えられていく。
下肢に淫らな熱を感じ、莉人は快楽にたえようと自身で躰を掻き抱くが、逆に服の擦れる刺激を起こしてしまい、背筋がゾクリと粟立つ。
「くっ····」
思わず小さな声が洩れる。顔を伏せているが、髪の隙間から見える快楽に紅潮した顔に気づく者も何人かいるだろう。現に少し離れた席で事の成行きを見守っていたライザーは、快楽に必死に耐える莉人の艶めかしい表情に魅了されていた。
「·····ふっ····っぅ····」
莉人は浅い呼吸を繰り返しながら、込み上げてくる快楽の熱を逃そうと必死にやり過ごそうとした。だが、
躰が欲しいと求めて止まない
おかしくなりそうだ····
「リヒト!」
食堂に入ってきたアシュレイは真っ直ぐ莉人の元へと向かった。
「リディオから具合が悪いと聞いたが···」
近づき、大丈夫かと聞こうとしたアシュレイの言葉は、切なげな吐息を洩らす莉人の姿を目にし、そのまま呑み込まれた。
一目で催淫剤の類の薬を盛られたと気づいたアシュレイは内心穏やかではいられず、握りしめた拳に力が込められる。誰の仕業なのか、という事よりも莉人を欲望の対象として注がれる視線にこれ以上晒されるのは耐えられない。
アシュレイは莉人の耳元に顔を近づけると、
「リヒト···触れるぞ」
そっと断りを入れた後、抱きかかえた。
「んぅ····」
アシュレイに抱きかかえられた瞬間、淫らな快楽が莉人を襲い鼻腔から甘い声が洩れる。
「リヒト、大丈夫だ····」
優しく囁やき、アシュレイは莉人を抱きかかえたまま食堂を出ていった。
1
お気に入りに追加
536
あなたにおすすめの小説
後妻を迎えた家の侯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
私はイリス=レイバン、侯爵令嬢で現在22歳よ。お父様と亡くなったお母様との間にはお兄様と私、二人の子供がいる。そんな生活の中、一か月前にお父様の再婚話を聞かされた。
もう私もいい年だし、婚約者も決まっている身。それぐらいならと思って、お兄様と二人で了承したのだけれど……。
やってきたのは、ケイト=エルマン子爵令嬢。御年16歳! 昔からプレイボーイと言われたお父様でも、流石にこれは…。
『家出した伯爵令嬢』で序盤と終盤に登場する令嬢を描いた外伝的作品です。本編には出ない人物で一部設定を使い回した話ですが、独立したお話です。
完結済み!
五年目の浮気、七年目の破局。その後のわたし。
あとさん♪
恋愛
大恋愛での結婚後、まるまる七年経った某日。
夫は愛人を連れて帰宅した。(その愛人は妊娠中)
笑顔で愛人をわたしに紹介する夫。
え。この人、こんな人だったの(愕然)
やだやだ、気持ち悪い。離婚一択!
※全15話。完結保証。
※『愚かな夫とそれを見限る妻』というコンセプトで書いた第四弾。
今回の夫婦は子無し。騎士爵(ほぼ平民)。
第一弾『妻の死を人伝てに聞きました。』
第二弾『そういうとこだぞ』
第三弾『妻の死で思い知らされました。』
それぞれ因果関係のない独立したお話です。合わせてお楽しみくださると一興かと。
※この話は小説家になろうにも投稿しています。
※2024.03.28 15話冒頭部分を加筆修正しました。
大賢者だと言われたが、たぶん違うから、求婚とかやめてください
夜鳥すぱり
BL
目を開けたらそこは、大草原でした。そして、穴があります。ドでかい穴が。何でしょう、この穴は。不思議に思ってボーーッと空を見ていると、遥か遠くから、馬に乗った騎士様たちが近づいてきて、僕のことを大賢者様だと勘違いしちゃって、さぁ、大変。
婚約破棄は十年前になされたでしょう?
こうやさい
恋愛
王太子殿下は最愛の婚約者に向かい、求婚をした。
婚約者の返事は……。
「殿下ざまぁを書きたかったのにだんだんとかわいそうになってくる現象に名前をつけたい」「同情」「(ぽん)」的な話です(謎)。
ツンデレって冷静に考えるとうっとうしいだけって話かつまり。
本編以外はセルフパロディです。本編のイメージ及び設定を著しく損なう可能性があります。ご了承ください。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃんでした。
実際に逢ってみたら、え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこいー伴侶がいますので!
おじいちゃんと孫じゃないよ!
私の以外の誰かを愛してしまった、って本当ですか?
樋口紗夕
恋愛
「すまない、エリザベス。どうか俺との婚約を解消して欲しい」
エリザベスは婚約者であるギルベルトから別れを切り出された。
他に好きな女ができた、と彼は言う。
でも、それって本当ですか?
エリザベス一筋なはずのギルベルトが愛した女性とは、いったい何者なのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる