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番外編 

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      ハル&ジーク

こんにちは‼︎ハルです。ジークです。

あれ?ジーク?
そうだよ。いつも別々だっただろう?
番外編と言う事で、2人でどう?

いいね!
それでは、ここからは2人で僕達の可愛い可愛い子供達のお話しをしてみようかな!
あぁ、本当に可愛い!何をするのも、可愛くて、仕方ないんだぁぁぁ!
もう、ジークは置いといて、いってみよ!



言葉を覚え始めた、ノアが、ジークの事を
「とたま?」
首を傾げ、聞く。多分「父様」と呼びたいのだろう。
ジークは、何度も、
「とおさま。と・う・さ・ま」
教えてた。
「とぉたま!」
ノアの笑顔にノックアウトされたジークでした。
アキはというと、
「とぉー」
えっ?「さま」は、何処へ?
「さま」は、諦めたんだろうな。

双子でも、随分と性格が違うもんなんだねぇー?

ノアは、好奇心旺盛で、活動的だね。
アキは、のんびり屋さん。話し方もゆっくりだ。

でも、双子なんだなって思う事はある。
考えてる事は同じなのに、アプローチの仕方が違うんだ。


ある日双子に、
「何して遊ぼうか?」
双子は、顔を見合わせて、頷く。
ノアが
「かぁたま、ぴあにょ~」
アキが
「かぁーぴっ!」
あぁ、ピアノね。
「かぁさまが弾く?」
双子は、うんうん頭を縦に振る。

もう、本当に可愛い。
わかる?おんなじ動作で、目をキラキラさせて、僕をみるんだよぉぉ!
後ろにいる、ジークが腰砕けになってる。

「ハルぅぅぅ~うちの子が可愛すぎる!」
と、悶絶してます。
まぁ、ジークは置いといて。
えーハル、置いとかないでぇぇー!

ま、まぁ、それでね、
僕がピアノを弾く為に、ジークに双子をお願いして、ピアノの椅子に座る。

ノアは、床に座りニコニコしてる。
アキは、トコトコ歩いているから、何処へ行くのか見てると、クッションを持ち、ジークを呼んでもう一つ渡すと、アキが持っているのを、ノアに渡しジークが持って来たのを、自分の座る場所に置いて貰ってる

あ、これは、そのまま僕のピアノを聴きながら、いつも寝てしまうノアの為に、クッションを持って来たんだね。

いい子だね。
ねっ?ジーク。

なんて、優しい子なんだ!
そんな所は、ハルそっくりだ。

ふふっ、ありがとうジーク。
ノアも、ちゃんとアキに
「あーちゃ!ありあとおー」
お礼を言える、いい子。

そんな光景を見て、心が暖かい。
ジークが双子を、優しい顔で見てるのを見て、また、更にジークの事が大好きになってしまう。

俺も、そんな優しい顔で子供達を見るハルが、愛しくて、大好きだよ。

なんて、幸せだろうと思いながら、ピアノを弾く。

子供達は、ピアノが大好きで、毎日聞いている。
テンポのいい曲の時には、その場で2人で手を繋ぎ、クルクル回ったり、飛び跳ねたり、凄く楽しそう。
ゆっくりした曲の時には、目を閉じて身体を、ユラユラ揺らして、そのまま寝てしまう。
その寝顔の可愛い事、可愛い事!
ずっと見て居られる。

ね、ジーク?
そうだよ。本当に可愛い。
なぁ、ハル。
こんなに可愛くて大丈夫だろうか?
えっ!何が?
何処へ連れ去られたり、いや!いやいや!
ない!ないな!
俺がいるから、大丈夫だ!
ハル、ごめん!

うぅー、もう!ジーク!
バカな事言わないでよ!

ごめん。あまりの可愛さに、バカな事を考えた。
大丈夫。俺がいる。
2人で、この子達を守ってやろうな。

うん。そうだよ。
2人で、ねっ!



そんな親バカ全開の僕達だけど、僕達以上に、この双子にメロメロになっているのが、お父様とお母様です!

まず、もう、贈り物が凄い!
もう、こんなに着れないからと言うくらいの服を、持って来る。
送ってくるんじゃないよ?
領地から、来るんだよ!!
ノアとアキの顔見に。
その事、全然いいんだけど、もう、収納する場所がない。
この広い公爵家だけど、僕への贈り物も、まだまだ送られてくるから、それもあるし各方面からの、子供達への贈り物もあるんだよ。。。

だから、誰かにあげる事も出来ないから、困っていたんだ。

ある日、ヴィーちゃんと、お話しする事が出来たんだよ!
ヴィーちゃんが産んだ子は、男の子でね、
すっごく可愛いの!
ジークは、うちの子の方が可愛い!
と、譲らなかったけどね。
いや、そうじゃないんだよ。
うちの子は、可愛い。
ヴィーちゃんと、陛下の子も可愛い。
なんだよ!

いや、分からん!
うちの子が断然可愛い。

ハイハイ、ワカリマシタ。

て、ヴィーちゃんに、相談してみたんだ。
そしたら、なるほどと納得。

「ハルちゃん、貰い物を捨てたり出来ないでしょう?だからね、一度か二度貰った物を子供達に身に付けさせてれば、後はその身につけた物は、下げ渡せばいいのよ。」
「下げ渡すって?」
「あぁ、平民の子供達や、孤児院の子供達とかにね。」
「あぁぁ!そうか!それなら無駄にならないよね!ありがとうヴィーちゃん。」
「ううん、ハルちゃんの役に立てて良かったわ。」
「そんな!そんな事言わないで!ヴィーちゃんがいるから、僕も心強いんだから!ヴィーちゃんも、何かあればいつでも言ってねっ?僕に何が出来るか分からないけど」
「ありがとうハルちゃん。そうしたら、またピアノ弾いてくれない?」
「うん、いつでも言って!ヴィーちゃんの為ならいつでも弾くからね!」

良かった。ヴィーちゃんに相談出来て。
ジークは、その点無頓着なんだよね。
まぁ、そんな所も可愛いんだけどねぇ~

と、色々あって、大変な日々を過ごしてるけど、ハルは幸せです。

ハル!俺も、俺も幸せだ!!!

うんうん、そうだね。
それでは、次回、可愛い子供達の日常をお届けしますね!
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