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ひとりぼっち2
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帰ってきて、母さんに心配された僕は人間界で感じたこと、やったことを沢山話した。母さんは困ったような顔をしながら僕の話をうんうんと相槌多めに聞いてくれる。せっかく人間界に行ったのに人に会うことが出来なかった話をすると母さんは何故か安心したような顔をした。
「今日は会えなかったけど明日は人里にたどり着きたいな!」
僕は明日も人間界に行くと話すと母さんはまた不安丸出しの顔をして言ってきました。
「明日は行かなくてもいいんじゃない?ほら、今日は沢山歩いて疲れたでしょう?べつにまいにちいかなくてもにんげんかいはにげないわよ?」
「でもまだ人間に逢えてないし...人に会って友達作るために行ったのに目的のもの時も果たせてないんだよ。友達が直ぐにできるとは思ってないけど、話してみたい!」
「この頑固なところは誰に似たのかしら。」
「べ、別に頑固じゃないよ!自分が悪ければ認めるし!相手の意見も尊重するよ!理由を述べて僕が納得出来たらね!でも母さん理由話してくれないじゃん!理由なく僕を停められるなんて思わないでよね!」
そう。母さんは理由を話さずに僕を止めようとしていた。人間界はそんなに危険な場所なのか。例えば悪い人間がいて僕をさらおうとするとか?でも、悪い精霊もいるし、たまに子供がさらわれたって話を聞かないこともない。そう考えると人間界も精霊界も余り変わらないのかもしれない。だって、色んな性格の人、がいるのは僕達精霊も変わらない。精霊にだって気の強いやつもいれば、弱い奴もいる、話しかけるのが得意なやつもいれば逆に苦手なヤツだっている。母さんが小さい頃聞かせてくれた人間界の話はそんな感じだった。その話を聞いたから僕は人間と仲良くなってみたい、そう感じたんだ。
「母さん、父さん僕は人という種族について何も知らない。母さんは昔言ったよね?知らないことは見て、触れて感じる。それが一番理解する近道なんだって。だから僕は人間界に行きたいんだ。」
「...」
母さんは不安を隠そうともせず僕をただ見つめるだけだった。
次の日
僕はまた門を通り人間界へ降りた。
昨日は青空が拡がっていて、暖かい中を冷たい風が吹いていたが今日は曇って灰色の空に気温は低め、そこに昨日と同じ冷たい風が吹いていて肌寒さを感じた。
「無、今日は昨日と違って寒いな。歩いてれば暖かくなるかな。」
なんて独り言を言いながら歩き始める。歩き始めて直ぐに空から水滴が落ちてきた。
「わっ、空から水が!これが母さんの言ってた雪?それとも雨?」
母さんは僕に人間界の話をする時まず天気というものの話から始めていた。人間界は精霊界と違ってその日その日で晴れていたり、空から氷の結晶?が降っていたり、水滴が降ってきたり色々するんだと教えてくれていた。精霊界はずっと、同じ気温で何も降ったりしないのに。
僕は、この冷たい水滴が降ってきたらどこかものの下に隠れるか、精霊界に帰らなきゃ行けない合図だと母さんが話してくれたのを思い出し、来たばっかりではあったが、帰ることにした。濡れすぎると、風邪という病にかかり、精霊は死ぬ危険があると母さんは言っていた。
「今日は会えなかったけど明日は人里にたどり着きたいな!」
僕は明日も人間界に行くと話すと母さんはまた不安丸出しの顔をして言ってきました。
「明日は行かなくてもいいんじゃない?ほら、今日は沢山歩いて疲れたでしょう?べつにまいにちいかなくてもにんげんかいはにげないわよ?」
「でもまだ人間に逢えてないし...人に会って友達作るために行ったのに目的のもの時も果たせてないんだよ。友達が直ぐにできるとは思ってないけど、話してみたい!」
「この頑固なところは誰に似たのかしら。」
「べ、別に頑固じゃないよ!自分が悪ければ認めるし!相手の意見も尊重するよ!理由を述べて僕が納得出来たらね!でも母さん理由話してくれないじゃん!理由なく僕を停められるなんて思わないでよね!」
そう。母さんは理由を話さずに僕を止めようとしていた。人間界はそんなに危険な場所なのか。例えば悪い人間がいて僕をさらおうとするとか?でも、悪い精霊もいるし、たまに子供がさらわれたって話を聞かないこともない。そう考えると人間界も精霊界も余り変わらないのかもしれない。だって、色んな性格の人、がいるのは僕達精霊も変わらない。精霊にだって気の強いやつもいれば、弱い奴もいる、話しかけるのが得意なやつもいれば逆に苦手なヤツだっている。母さんが小さい頃聞かせてくれた人間界の話はそんな感じだった。その話を聞いたから僕は人間と仲良くなってみたい、そう感じたんだ。
「母さん、父さん僕は人という種族について何も知らない。母さんは昔言ったよね?知らないことは見て、触れて感じる。それが一番理解する近道なんだって。だから僕は人間界に行きたいんだ。」
「...」
母さんは不安を隠そうともせず僕をただ見つめるだけだった。
次の日
僕はまた門を通り人間界へ降りた。
昨日は青空が拡がっていて、暖かい中を冷たい風が吹いていたが今日は曇って灰色の空に気温は低め、そこに昨日と同じ冷たい風が吹いていて肌寒さを感じた。
「無、今日は昨日と違って寒いな。歩いてれば暖かくなるかな。」
なんて独り言を言いながら歩き始める。歩き始めて直ぐに空から水滴が落ちてきた。
「わっ、空から水が!これが母さんの言ってた雪?それとも雨?」
母さんは僕に人間界の話をする時まず天気というものの話から始めていた。人間界は精霊界と違ってその日その日で晴れていたり、空から氷の結晶?が降っていたり、水滴が降ってきたり色々するんだと教えてくれていた。精霊界はずっと、同じ気温で何も降ったりしないのに。
僕は、この冷たい水滴が降ってきたらどこかものの下に隠れるか、精霊界に帰らなきゃ行けない合図だと母さんが話してくれたのを思い出し、来たばっかりではあったが、帰ることにした。濡れすぎると、風邪という病にかかり、精霊は死ぬ危険があると母さんは言っていた。
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