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朝の章
22.その手を1
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あかりは学校が終わって、帰りの電車に揺られていた。
これから急いで家に帰って、今日のために買ったワンピースに着替え準備を終えたら、約束の時間に迎えに来てくれる静を待つ予定だ。
今日は、あかりが誘ったデートの日である。
本当は休日に出かけられたら良かったのだけれど、あかりの都合で平日になってしまった。
と言っても、この週末に何か静より優先したい用事があるわけではない。今回はどうしてもこの日付でなければ駄目だと考えているだけだ。
二十七日。
ひと月前は、静の誕生日だった。
そう、今日は一ヶ月遅れで、静の誕生日を祝うつもりなのだ。
(五年前の誕生日は、私が台無しにしちゃったんだよね)
静がまた笑えるようになって、初めて迎えた誕生日。仲間たちに祝われ楽しかったであろうその一日を、苦しみで締め括らせたのは他でもないあかりだった。
電話越しに静の気持ちを無理やり聞き出したくせに、会えないと言い張り、想いを返さず、さらに別れを匂わせた。こちらにも事情があったとはいえ、静にとってひどい誕生日だったことだろう。
あかり自身、再会してから時々出るこの単語を、表には出さずとも意識していた。
しかし今年は当然過ぎ去っているそれを、今さら話題に出しても良いものか。そう悩んでいたけれど、やはり静の特別な日を祝いたかったという思いは簡単には消えず、むしろ日に日に高まるばかりだった。
ならば、いっそのこと全力で祝おう。
そして悲しませた記憶を上書きしたい。
そんな考えが浮かんで、とうとういても立ってもいられなくなったのだ。
(うう、あれで大丈夫かな……)
あかりは窓の外を眺めながら、自宅に置いてある包みに思いを馳せる。
実は静をデートに誘った日、あかりは静の誕生日のお祝いがしたいのだと素直に伝えていた。
最初はサプライズにする気でいたものの、あまりにもあかりの行きたいところややりたいことを聞いてくるので、つい静が主役なのにと口を滑らせてしまったのだ。その流れで本当の目的がすぐにばれた。
そうして趣旨が露呈した結果、静はあかりの譲れないポイントである二十七日に、いつもより良いレストランで食事がしたいと意見を出してくれたのだった。
となれば、問題は。
『――プレゼント? あかりがいいんじゃない?』
頭の中に先日友達に相談をした時のセリフが蘇る。周りに人がいるのに、一人で赤くなってしまった。
(いいわけない……!)
問題。
それはもちろん、静が喜んでくれるプレゼントが何か、である。
相手が高校生の静なら、きっと悩みはしてもここまで不安になることはなかった。
なぜなら年が近いと必要なものやあると嬉しいもののイメージがつきやすく、プレゼントが選びやすいからだ。価格帯も学生らしい範囲で良い。
けれど今の静は大人だ。
大学生というだけでずっと遠い存在に思えるし、高校生とは普段使う道具も変わる。来年からは社会人でもあるし、どんなものなら持っていても恥ずかしくないだろうと難しく考えすぎてしまうのだ。
当然友達のあの意見は論外として……一応深澄にも今年静が何をもらっていたか、知っているだけ教えてもらった。誰かと被っていたら、当日主にあかりが目も当てられない事態になると思ってのことだ。
おかげでいくつかは候補から除外できて、大変参考になった。
相談や情報提供だけでもありがたいのに、友達や深澄はプレゼント選びに同行しようかという提案までしてくれた。けれど簡単に何時間も悩む自分が想像できたため、今回は一人で選んでいる。
こうして情報をもとにこの一週間、バイトがない日はお店を巡り、空き時間には年上の男性におすすめのプレゼント特集を調べ、悩みに悩みに悩んだ末――結局、なんとも無難なところに落ち着いたのだった。
(はあ、緊張する。でも、楽しみだな)
今日は特別に迎えはない。
まだそれほど暗くない上、あかりに準備が必要だからだ。
けれど、すぐ会える。
毎日顔を合わせていても、その瞬間が楽しみなのはいつになっても変わらなかった。
◇◇◇
「……すごく、かわいい」
ドアを開けて、いつもより少し背伸びをした装いで現れたあかりに、静はしばらくの沈黙の後そう言った。
「あ、ありがとう。静くんも、すごく……かっこいい、です」
同じく見惚れていたあかりも、頬を染めてはにかむ。
本当に格好いい。
静はいつもと同じスマートカジュアルで、今日は全体が黒でまとめられている。唯一セーターの色が明るいおかげで、硬い雰囲気がぐっとやわらかくなっていた。
前髪も軽く上げていて、額が見える。
ただ、あかりの感嘆に礼を返すその顔に、眼鏡はない。あの帰り道から確実に目撃する日が増えているのに、一体どのような基準で着用しているのか未だ謎である。
対して、あかりは黒と優しいピンクの切り替えワンピースを着ていた。ウエストをリボンで絞っており、動くとフレアスカートが揺れる。子どもすぎず大人すぎないデザインを探して、やっと選んだものだった。
釣り合うよう、控えめに化粧やアクセサリーも身につけている。
「えと、こんな感じで大丈夫、かな」
「もちろん。ドレスコードがないところだから、そんなに心配しないで」
「うん……でもその、ちゃんとしたレストランって初めてだから、失敗しないか不安になっちゃって」
きちんと確認してほしくてその場でくるりと回る。
母が仕事でいないので、一人では良いのか悪いのかもよくわからなくなっていた。変な部分があれば今のうちに直したい。
「大丈夫、綺麗だよ。これ、用意するって言ってたコートと靴。合わせてみて」
綺麗、と言われて固まったあかりをよそに、紙袋からコートを取り出す静。なかなか受け取れないあかりに気づいてふっと微笑むと、いつかと同じようにふわりとあかりの肩に服をかけた。
(シルエットが素敵……)
膝まで丈のあるコートにしては軽く、それでいて暖かい。全身鏡に映ったデザインも、シンプルでありながらかわいくて、着ていて単純に気分が上がる。
「うん、似合う。こっちはどうかな」
袖を通している間に、コツ、とかわいらしい白のパンプスが並べられた。見た目もあかりの好みで、何より歩きやすそうな高さのヒールに静の配慮を感じる。
恐る恐る履いてみると、足が非常に楽で驚いた。中が適度に柔らかく、初めてでも靴擦れになりにくそうだ。
「わ、すごい。履きやすい」
「どこか痛くない?」
「大丈夫、ぴったりだよ。ありがとう」
「よかった。じゃあ、行こうか」
ドアを開けて、静があかりに手を差し出す。
服装も相まって、まるで王子様のように見えた。
「……なんだか、私が誕生日みたいだね」
置いておいたバッグを持って、手を重ねる。
こんな風に好きな人にお姫様扱いをされて、服や靴まで用意してもらって、そう感じない人がいるのだろうか。
「そう?」
「え」
「今日、僕はプレゼントしちゃいけないから。あかりの誕生日にするには物足りないよ」
――そうなのだ。このコートや靴は、プレゼントではない。
いつもより良いレストラン、と聞いてまず思ったのは、服装をどうするかだった。
家族と外食には行っても、わざわざ格式のある場所は選ばない。テーブルマナーも心配だけれど、特にドレスコードで不安になった。
けれど静はあかりが気にする箇所を見越していたのか、すぐにとある提案をした。
あかりが嫌でなければ、静に服を用意させてほしい、と。
もちろん最初は断った。
静の誕生日を祝うのに、本人に服を買ってもらうなんて変だ。しかも場所を自分が決める代わりに、食事代も静が出すとまで言い出したのだからなおさらである。彼女だとしても貰うばかりは良くない。
そう言うと、ではこれからお金を使うわけではないなら良いか、と聞いてきた。
(買うんじゃない、ってこと? 誰か知り合いに借りるとかかな)
それならば「無闇に奢る」うちに入らないだろうか。
たしかにあかりが服に困っているのは事実だし、ただ服を選んでくれるだけならそこまで否定することもない。
ただ念のため、静の誕生日のお祝いなのだから静があかりにプレゼントをしてはいけない、と約束してもらった。
その代わり、静は「特別な日の遠慮はしない」という以前した約束を持ち出し、最終的に食事代は静が持つという話でまとまったのだった。
(さすがに悪いから、ワンピースだけは自分で選んだけど……褒めてもらえてよかった)
休みに友達に付き合ってもらった甲斐があった。
選んでいる最中に、こっそり「男性が服を贈る意味」を教えてもらってからは、また別の意味でワンピースだけは自分で用意することになって良かったと思った。
ふと、アパートの階段を降りながら、なぜか言っておかなければならない気がして静に告げる。
「……私の誕生日でも、過剰なプレゼントはだめだよ?」
「えっ」
難しい顔をした後「……どこからが過剰?」と本気で聞く静に、あかりは数ヶ月後の自分の誕生日が少しだけ怖くなった。
これから急いで家に帰って、今日のために買ったワンピースに着替え準備を終えたら、約束の時間に迎えに来てくれる静を待つ予定だ。
今日は、あかりが誘ったデートの日である。
本当は休日に出かけられたら良かったのだけれど、あかりの都合で平日になってしまった。
と言っても、この週末に何か静より優先したい用事があるわけではない。今回はどうしてもこの日付でなければ駄目だと考えているだけだ。
二十七日。
ひと月前は、静の誕生日だった。
そう、今日は一ヶ月遅れで、静の誕生日を祝うつもりなのだ。
(五年前の誕生日は、私が台無しにしちゃったんだよね)
静がまた笑えるようになって、初めて迎えた誕生日。仲間たちに祝われ楽しかったであろうその一日を、苦しみで締め括らせたのは他でもないあかりだった。
電話越しに静の気持ちを無理やり聞き出したくせに、会えないと言い張り、想いを返さず、さらに別れを匂わせた。こちらにも事情があったとはいえ、静にとってひどい誕生日だったことだろう。
あかり自身、再会してから時々出るこの単語を、表には出さずとも意識していた。
しかし今年は当然過ぎ去っているそれを、今さら話題に出しても良いものか。そう悩んでいたけれど、やはり静の特別な日を祝いたかったという思いは簡単には消えず、むしろ日に日に高まるばかりだった。
ならば、いっそのこと全力で祝おう。
そして悲しませた記憶を上書きしたい。
そんな考えが浮かんで、とうとういても立ってもいられなくなったのだ。
(うう、あれで大丈夫かな……)
あかりは窓の外を眺めながら、自宅に置いてある包みに思いを馳せる。
実は静をデートに誘った日、あかりは静の誕生日のお祝いがしたいのだと素直に伝えていた。
最初はサプライズにする気でいたものの、あまりにもあかりの行きたいところややりたいことを聞いてくるので、つい静が主役なのにと口を滑らせてしまったのだ。その流れで本当の目的がすぐにばれた。
そうして趣旨が露呈した結果、静はあかりの譲れないポイントである二十七日に、いつもより良いレストランで食事がしたいと意見を出してくれたのだった。
となれば、問題は。
『――プレゼント? あかりがいいんじゃない?』
頭の中に先日友達に相談をした時のセリフが蘇る。周りに人がいるのに、一人で赤くなってしまった。
(いいわけない……!)
問題。
それはもちろん、静が喜んでくれるプレゼントが何か、である。
相手が高校生の静なら、きっと悩みはしてもここまで不安になることはなかった。
なぜなら年が近いと必要なものやあると嬉しいもののイメージがつきやすく、プレゼントが選びやすいからだ。価格帯も学生らしい範囲で良い。
けれど今の静は大人だ。
大学生というだけでずっと遠い存在に思えるし、高校生とは普段使う道具も変わる。来年からは社会人でもあるし、どんなものなら持っていても恥ずかしくないだろうと難しく考えすぎてしまうのだ。
当然友達のあの意見は論外として……一応深澄にも今年静が何をもらっていたか、知っているだけ教えてもらった。誰かと被っていたら、当日主にあかりが目も当てられない事態になると思ってのことだ。
おかげでいくつかは候補から除外できて、大変参考になった。
相談や情報提供だけでもありがたいのに、友達や深澄はプレゼント選びに同行しようかという提案までしてくれた。けれど簡単に何時間も悩む自分が想像できたため、今回は一人で選んでいる。
こうして情報をもとにこの一週間、バイトがない日はお店を巡り、空き時間には年上の男性におすすめのプレゼント特集を調べ、悩みに悩みに悩んだ末――結局、なんとも無難なところに落ち着いたのだった。
(はあ、緊張する。でも、楽しみだな)
今日は特別に迎えはない。
まだそれほど暗くない上、あかりに準備が必要だからだ。
けれど、すぐ会える。
毎日顔を合わせていても、その瞬間が楽しみなのはいつになっても変わらなかった。
◇◇◇
「……すごく、かわいい」
ドアを開けて、いつもより少し背伸びをした装いで現れたあかりに、静はしばらくの沈黙の後そう言った。
「あ、ありがとう。静くんも、すごく……かっこいい、です」
同じく見惚れていたあかりも、頬を染めてはにかむ。
本当に格好いい。
静はいつもと同じスマートカジュアルで、今日は全体が黒でまとめられている。唯一セーターの色が明るいおかげで、硬い雰囲気がぐっとやわらかくなっていた。
前髪も軽く上げていて、額が見える。
ただ、あかりの感嘆に礼を返すその顔に、眼鏡はない。あの帰り道から確実に目撃する日が増えているのに、一体どのような基準で着用しているのか未だ謎である。
対して、あかりは黒と優しいピンクの切り替えワンピースを着ていた。ウエストをリボンで絞っており、動くとフレアスカートが揺れる。子どもすぎず大人すぎないデザインを探して、やっと選んだものだった。
釣り合うよう、控えめに化粧やアクセサリーも身につけている。
「えと、こんな感じで大丈夫、かな」
「もちろん。ドレスコードがないところだから、そんなに心配しないで」
「うん……でもその、ちゃんとしたレストランって初めてだから、失敗しないか不安になっちゃって」
きちんと確認してほしくてその場でくるりと回る。
母が仕事でいないので、一人では良いのか悪いのかもよくわからなくなっていた。変な部分があれば今のうちに直したい。
「大丈夫、綺麗だよ。これ、用意するって言ってたコートと靴。合わせてみて」
綺麗、と言われて固まったあかりをよそに、紙袋からコートを取り出す静。なかなか受け取れないあかりに気づいてふっと微笑むと、いつかと同じようにふわりとあかりの肩に服をかけた。
(シルエットが素敵……)
膝まで丈のあるコートにしては軽く、それでいて暖かい。全身鏡に映ったデザインも、シンプルでありながらかわいくて、着ていて単純に気分が上がる。
「うん、似合う。こっちはどうかな」
袖を通している間に、コツ、とかわいらしい白のパンプスが並べられた。見た目もあかりの好みで、何より歩きやすそうな高さのヒールに静の配慮を感じる。
恐る恐る履いてみると、足が非常に楽で驚いた。中が適度に柔らかく、初めてでも靴擦れになりにくそうだ。
「わ、すごい。履きやすい」
「どこか痛くない?」
「大丈夫、ぴったりだよ。ありがとう」
「よかった。じゃあ、行こうか」
ドアを開けて、静があかりに手を差し出す。
服装も相まって、まるで王子様のように見えた。
「……なんだか、私が誕生日みたいだね」
置いておいたバッグを持って、手を重ねる。
こんな風に好きな人にお姫様扱いをされて、服や靴まで用意してもらって、そう感じない人がいるのだろうか。
「そう?」
「え」
「今日、僕はプレゼントしちゃいけないから。あかりの誕生日にするには物足りないよ」
――そうなのだ。このコートや靴は、プレゼントではない。
いつもより良いレストラン、と聞いてまず思ったのは、服装をどうするかだった。
家族と外食には行っても、わざわざ格式のある場所は選ばない。テーブルマナーも心配だけれど、特にドレスコードで不安になった。
けれど静はあかりが気にする箇所を見越していたのか、すぐにとある提案をした。
あかりが嫌でなければ、静に服を用意させてほしい、と。
もちろん最初は断った。
静の誕生日を祝うのに、本人に服を買ってもらうなんて変だ。しかも場所を自分が決める代わりに、食事代も静が出すとまで言い出したのだからなおさらである。彼女だとしても貰うばかりは良くない。
そう言うと、ではこれからお金を使うわけではないなら良いか、と聞いてきた。
(買うんじゃない、ってこと? 誰か知り合いに借りるとかかな)
それならば「無闇に奢る」うちに入らないだろうか。
たしかにあかりが服に困っているのは事実だし、ただ服を選んでくれるだけならそこまで否定することもない。
ただ念のため、静の誕生日のお祝いなのだから静があかりにプレゼントをしてはいけない、と約束してもらった。
その代わり、静は「特別な日の遠慮はしない」という以前した約束を持ち出し、最終的に食事代は静が持つという話でまとまったのだった。
(さすがに悪いから、ワンピースだけは自分で選んだけど……褒めてもらえてよかった)
休みに友達に付き合ってもらった甲斐があった。
選んでいる最中に、こっそり「男性が服を贈る意味」を教えてもらってからは、また別の意味でワンピースだけは自分で用意することになって良かったと思った。
ふと、アパートの階段を降りながら、なぜか言っておかなければならない気がして静に告げる。
「……私の誕生日でも、過剰なプレゼントはだめだよ?」
「えっ」
難しい顔をした後「……どこからが過剰?」と本気で聞く静に、あかりは数ヶ月後の自分の誕生日が少しだけ怖くなった。
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