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本編
103.悪魔に魅入られし暗黒の愛し子
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只々怯える獣人達の姿を目にして、黒狼王子は歩んでいた足を止める。
『――ああ、可哀そうに――』
黒狼王子にしか聞こえない声が耳元で囁いている。
それは黒狼王子の身体と精神に纏わりつく、影に潜む暗黒の悪魔の声だ。
悪魔の声は男であったり、女であったり、幼子であったり、老人であったり。
絶えず変わる独特な響きで、黒狼王子の心を暗黒色に染めようと惑わし続けている。
『――見てごらん、あの怯えた目を――彼等から向けられる純粋な恐怖を――君が望んだその力はあまりにも強大過ぎて――彼等にとっては恐怖の対象でしかないんだよ――』
身体を這い回る暗黒の影が、黒狼王子に怯える者達を嗤い、揶揄する。
『――君がその身を犠牲にして、その命を削り続けてまで、手に入れた暗黒の力――けれど、その力を使えば使う程に君は彼等から畏怖され、忌避され、拒絶されてしまうんだ――彼等を守る為に手に入れた力だというのにね――』
悪魔の能力で強制的に黒狼王子の感覚が研ぎ澄まされ、獣人兵や騎士達から向けられる恐怖の感情がまざまざと感じられる。
(……怖い、怖い……恐ろしい……嫌だ、嫌だ……逃げたい……死にたくない……)
黒狼王子は暗黒色の獣姿から恐れられ忌避されてきた過去の記憶が思い起こされ、いずれ全ての者達から拒絶されるであろう未来が想像させられた。
(……死神だ! 嫌だ、殺さないで!! ……恐ろしい、悍ましい、化け物が! ……来ないで! 呪われた悪魔め!! ……早く消えて、死んでくれ!! ……)
黒狼王子の胸元を、傷心を、心臓を、撫でるように這い回り、影は甘く囁く。
『――ああ、哀れで愛しい暗黒の御子――君は孤独だ――そんな君を理解できるのは僕だけだよ――僕だけが君を真に理解できる――君の全てを受け止め、愛してあげられる――君を愛せるのは、僕だけなんだから――』
影は憐れみ慈しむ声音で囁き、黒狼王子の心の傷口から入り込み、じわりじわりと浸蝕しようとする。
『――この世の全ての者が君を拒絶したとしても、僕だけは君を見捨てたりしない――唯一無二の美しい暗黒色――その色は全てを受け止め包み込む色なんだ――尊い暗黒色でこの世の全てを塗り替えてしまおう――悲哀に満ちたこの世界を、慈愛に溢れた暗黒色で染め上げるんだ――』
暗黒色を尊崇する影はうっとりと笑い、黒狼王子はうんざりとして言葉を返す。
「うるさい、黙れ」
わずらわしそうにする黒狼王子にも構わず、影は笑いながら続ける。
『――ふふふ。そう簡単に染まってくれないのは分かっているさ――でも、僕はいつだって君の側にいる――誰よりも君の気持ちを理解しているんだよ――いくら取り繕ってみても、感情までは嘘をつけない――君ですらまだ気付いていない、嫉妬や憤怒や憎悪の感情だって――』
影の言葉を遮り、黒狼王子は明確な意思で断言する。
「いくらお前が喚き続けようが、俺は惑わされない」
黒狼王子は白豚王子と満月に誓った真意を思い出し、影の声を思考から追い出す。
『――――――』
白豚王子のひたむきな真意を、難民達の明るく前向きな笑顔を、黒狼王子は思い出していた。
傷心していた過去の記憶や暗い未来の想像は搔き消され、皆の幸福を一心に願う白豚王子の甘く優しい真意が黒狼王子の心を癒す。
青褪め恐怖に震える仲間達の姿を見て、安易に近付く事は憚られて足を止めてしまっていたが、黒狼王子は決心して前へと歩みだす。
「………………」
皆が恐怖で竦み上がり黒狼王子に注目する中、黒狼王子は声の届く距離まで近付くと、周囲を見回して騎士団長に声をかける。
「魔法騎士団、負傷者の手当てを頼みたい」
「は、はい! 団員、負傷者の確認と手当てを急げ!」
硬直していた騎士団長がハッと我に返り指示を出すと、団員達もバタバタと動き出し獣人達の手当てに取りかかる。
動き出した騎士達を見て、黒狼王子は獣人兵の指揮官にも話しかける。
「敵対国の主力であろう大軍を壊滅させた。また軍勢を揃えるにも相当な時間と資金が必要になるだろう。当分は敵対国から仕掛けてくる事は無いと考えていい――」
黒狼王子は疲弊しきり弱っている獣人兵達を見やり告げる。
「――故に、獣人部隊は十分な治療を受け体勢を整えてから王城へ戻るといい。俺は一足先に王城へ戻り報告する。この後は任せる」
「……は、はい!」
指揮官の返事を聞くや否や、黒狼王子は早々に騎乗し、王城へと向かい駿馬を走らせる。
一人で行ってしまう黒狼王子を見て、我に返った御共達も慌てて後を追いかける。
残された者達は絶対的な脅威が立ち去った事で、恐怖から解放されやっと息が吐ける心地がした。
だがしかし、それと同時に獣人兵達はひどい後悔と罪悪感に苛まれてもいた。
王国と自分達獣人の未来を救ってくれた英雄に対し、感謝よりも恐怖が先に立ってしまい、あまりに無礼で恥知らずな態度をとってしまったのだから。
獣人兵達は遠く離れていく黒狼王子の姿を心苦しい思いで見送り、次こそは恐怖心を乗り越え、我らが英雄を称えるのだと強く決意したのだった。
◆
敵の大軍勢を壊滅させた黒狼王子は、王国の危機を救った英雄として讃えられた。
だがやはり、その脅威的な力から黒狼王子は人々から畏怖され、遠巻きにされるようになっていた。
身体を這い回る影を隠す漆黒の衣装や外套、口元から漏れ出る毒素を抑える獣面のハーフマスク、闇を纏い死神を思わせるその姿形は更に恐怖心を煽り、人々の目には不気味に映る。
黒狼王子は王城の中心部へと向かい回廊を歩いていく。
「ひっ!」
不意に黒狼王子と遭遇したのであろう者達の小さな悲鳴が聞こえた。
城内を歩けば、どこへ行っても人が捌けていき、瞬く間に人の気配はなくなる。
英雄であろうとも好き好んで脅威に近付こうとする者はいない――本来ならば、その筈だった。
「……殿下」
遠巻きにされた方が黒狼王子にとっても都合が良かった――のだが、それでも危険を冒して近付いてくる者達もいた。
その筆頭が、黒狼王子に長年仕えている腹心の御供達だった。
「殿下、お待ちください」
一人で行動しようとする黒狼王子に、御供達は必死に付いて来ようとする。
黒狼王子は後を追ってくる御供達に手を翳して制止する。
「近付くな」
黒狼王子は腹心の御供達ですら、忠実な御供達だからこそ、その力の特性故に遠ざけるしか方法が無かった。
「……それ以上は近付くな。闇に呪われる」
「ガトー殿下、どちらに行かれるのですか?」
「ガトー殿下、我々もお供します……」
「来るな!!」
近付こうとする御供達に黒狼王子の怒声が飛び、御供達はビクリと身体を跳ねさせて立ち止まり、耳と尻尾を垂らす。
「俺は地下霊堂に潜る。お前達はそこで待て」
そう言い残すと黒狼王子は御供達に振り向きもせず、王城の中心部へと向かう。
地下霊堂へと続く幾重にも施錠のされた重い扉を開き、黒狼王子は暗い闇の中へ入っていく。
『――ああ、可哀そうに――』
黒狼王子にしか聞こえない声が耳元で囁いている。
それは黒狼王子の身体と精神に纏わりつく、影に潜む暗黒の悪魔の声だ。
悪魔の声は男であったり、女であったり、幼子であったり、老人であったり。
絶えず変わる独特な響きで、黒狼王子の心を暗黒色に染めようと惑わし続けている。
『――見てごらん、あの怯えた目を――彼等から向けられる純粋な恐怖を――君が望んだその力はあまりにも強大過ぎて――彼等にとっては恐怖の対象でしかないんだよ――』
身体を這い回る暗黒の影が、黒狼王子に怯える者達を嗤い、揶揄する。
『――君がその身を犠牲にして、その命を削り続けてまで、手に入れた暗黒の力――けれど、その力を使えば使う程に君は彼等から畏怖され、忌避され、拒絶されてしまうんだ――彼等を守る為に手に入れた力だというのにね――』
悪魔の能力で強制的に黒狼王子の感覚が研ぎ澄まされ、獣人兵や騎士達から向けられる恐怖の感情がまざまざと感じられる。
(……怖い、怖い……恐ろしい……嫌だ、嫌だ……逃げたい……死にたくない……)
黒狼王子は暗黒色の獣姿から恐れられ忌避されてきた過去の記憶が思い起こされ、いずれ全ての者達から拒絶されるであろう未来が想像させられた。
(……死神だ! 嫌だ、殺さないで!! ……恐ろしい、悍ましい、化け物が! ……来ないで! 呪われた悪魔め!! ……早く消えて、死んでくれ!! ……)
黒狼王子の胸元を、傷心を、心臓を、撫でるように這い回り、影は甘く囁く。
『――ああ、哀れで愛しい暗黒の御子――君は孤独だ――そんな君を理解できるのは僕だけだよ――僕だけが君を真に理解できる――君の全てを受け止め、愛してあげられる――君を愛せるのは、僕だけなんだから――』
影は憐れみ慈しむ声音で囁き、黒狼王子の心の傷口から入り込み、じわりじわりと浸蝕しようとする。
『――この世の全ての者が君を拒絶したとしても、僕だけは君を見捨てたりしない――唯一無二の美しい暗黒色――その色は全てを受け止め包み込む色なんだ――尊い暗黒色でこの世の全てを塗り替えてしまおう――悲哀に満ちたこの世界を、慈愛に溢れた暗黒色で染め上げるんだ――』
暗黒色を尊崇する影はうっとりと笑い、黒狼王子はうんざりとして言葉を返す。
「うるさい、黙れ」
わずらわしそうにする黒狼王子にも構わず、影は笑いながら続ける。
『――ふふふ。そう簡単に染まってくれないのは分かっているさ――でも、僕はいつだって君の側にいる――誰よりも君の気持ちを理解しているんだよ――いくら取り繕ってみても、感情までは嘘をつけない――君ですらまだ気付いていない、嫉妬や憤怒や憎悪の感情だって――』
影の言葉を遮り、黒狼王子は明確な意思で断言する。
「いくらお前が喚き続けようが、俺は惑わされない」
黒狼王子は白豚王子と満月に誓った真意を思い出し、影の声を思考から追い出す。
『――――――』
白豚王子のひたむきな真意を、難民達の明るく前向きな笑顔を、黒狼王子は思い出していた。
傷心していた過去の記憶や暗い未来の想像は搔き消され、皆の幸福を一心に願う白豚王子の甘く優しい真意が黒狼王子の心を癒す。
青褪め恐怖に震える仲間達の姿を見て、安易に近付く事は憚られて足を止めてしまっていたが、黒狼王子は決心して前へと歩みだす。
「………………」
皆が恐怖で竦み上がり黒狼王子に注目する中、黒狼王子は声の届く距離まで近付くと、周囲を見回して騎士団長に声をかける。
「魔法騎士団、負傷者の手当てを頼みたい」
「は、はい! 団員、負傷者の確認と手当てを急げ!」
硬直していた騎士団長がハッと我に返り指示を出すと、団員達もバタバタと動き出し獣人達の手当てに取りかかる。
動き出した騎士達を見て、黒狼王子は獣人兵の指揮官にも話しかける。
「敵対国の主力であろう大軍を壊滅させた。また軍勢を揃えるにも相当な時間と資金が必要になるだろう。当分は敵対国から仕掛けてくる事は無いと考えていい――」
黒狼王子は疲弊しきり弱っている獣人兵達を見やり告げる。
「――故に、獣人部隊は十分な治療を受け体勢を整えてから王城へ戻るといい。俺は一足先に王城へ戻り報告する。この後は任せる」
「……は、はい!」
指揮官の返事を聞くや否や、黒狼王子は早々に騎乗し、王城へと向かい駿馬を走らせる。
一人で行ってしまう黒狼王子を見て、我に返った御共達も慌てて後を追いかける。
残された者達は絶対的な脅威が立ち去った事で、恐怖から解放されやっと息が吐ける心地がした。
だがしかし、それと同時に獣人兵達はひどい後悔と罪悪感に苛まれてもいた。
王国と自分達獣人の未来を救ってくれた英雄に対し、感謝よりも恐怖が先に立ってしまい、あまりに無礼で恥知らずな態度をとってしまったのだから。
獣人兵達は遠く離れていく黒狼王子の姿を心苦しい思いで見送り、次こそは恐怖心を乗り越え、我らが英雄を称えるのだと強く決意したのだった。
◆
敵の大軍勢を壊滅させた黒狼王子は、王国の危機を救った英雄として讃えられた。
だがやはり、その脅威的な力から黒狼王子は人々から畏怖され、遠巻きにされるようになっていた。
身体を這い回る影を隠す漆黒の衣装や外套、口元から漏れ出る毒素を抑える獣面のハーフマスク、闇を纏い死神を思わせるその姿形は更に恐怖心を煽り、人々の目には不気味に映る。
黒狼王子は王城の中心部へと向かい回廊を歩いていく。
「ひっ!」
不意に黒狼王子と遭遇したのであろう者達の小さな悲鳴が聞こえた。
城内を歩けば、どこへ行っても人が捌けていき、瞬く間に人の気配はなくなる。
英雄であろうとも好き好んで脅威に近付こうとする者はいない――本来ならば、その筈だった。
「……殿下」
遠巻きにされた方が黒狼王子にとっても都合が良かった――のだが、それでも危険を冒して近付いてくる者達もいた。
その筆頭が、黒狼王子に長年仕えている腹心の御供達だった。
「殿下、お待ちください」
一人で行動しようとする黒狼王子に、御供達は必死に付いて来ようとする。
黒狼王子は後を追ってくる御供達に手を翳して制止する。
「近付くな」
黒狼王子は腹心の御供達ですら、忠実な御供達だからこそ、その力の特性故に遠ざけるしか方法が無かった。
「……それ以上は近付くな。闇に呪われる」
「ガトー殿下、どちらに行かれるのですか?」
「ガトー殿下、我々もお供します……」
「来るな!!」
近付こうとする御供達に黒狼王子の怒声が飛び、御供達はビクリと身体を跳ねさせて立ち止まり、耳と尻尾を垂らす。
「俺は地下霊堂に潜る。お前達はそこで待て」
そう言い残すと黒狼王子は御供達に振り向きもせず、王城の中心部へと向かう。
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