62 / 127
本編
60.残党を追う黒狼王子
しおりを挟む
時は半日ほど遡り、黒狼王子に視点を移す。
近年、敵対国と同盟国との間で頻繁に紛争が勃発するようになっていた。
王族としての統率力と戦闘力の高さを認められていたガトー王子は、王命により多発する紛争を逸早く鎮めるべく、各国へと赴き終結させ続けていた。
今回も敵対国の幹部をガトー王子が捕縛し紛争終結も間近だったのだが、同盟国の兵士達が女性のような容姿の者を敵対国に捕らわれた捕虜だろうと油断し、鬼人族の二人組を取り逃がしてしまったのだ。
二人組は毒素で兵士達の身動きを封じ辺りに火炎を放って、一瞬にして大火事を起こした。
駆け付けた獣人達により兵士達は救出されたが、大火事の騒動に乗じて二人組は見事に逃げ果せてしまったのだ。
逃げた二人組の残党を追い、ガトー王子は再びアイス・ランド王国へと訪れる事となった。
急遽、アイス・ランド王国の要人や騎士団長達が集められ緊急会議が開かれる。
「残党は鬼人族の二人組だ。痕跡を追いこの王都周辺に潜伏している事が確認された。魔力切れを起こしている事から、魔力補充の為に魔法使いが狙われている事は間違いない。速やかに防衛強化と協力体制を要請する」
王侯貴族の護衛は更に厳重なものとされ、王都住民を保護する為に騎士や衛兵が各所に配備され見回りが強化される事となった。
王都周辺の地図が広げられ、騎士団長達が指し示しながら担当区域を確認、指示していく。
その様子を見ていて、ガトー王子は指し示されない区域がある事に気付く。
「ここは? 何故ここだけ配備がされない?」
ガトー王子が指摘すると、宰相がその問いに答える。
「そこは廃墟も同然の貧民街ですな。わざわざ人員を割く必要はない」
「貧民街? 無人なのか?」
「『人でなし』しかいませんからな」
「……『人でなし』?」
ガトー王子は宰相の言葉に眉をひそめる。
騎士団長の一人が補足説明するように付け加える。
「『魔法の使えない者は人にあらず』所謂、魔法の使えない出来損ないの『人でなし』が集まってできた貧民街です。住み着いている者は魔力がほぼ無く、魔法の使えない者達ですから、魔力補充の為に襲われる事は無いでしょう」
説明を聞いたガトー王子は訝しげな表情をしてしばし思考し、意見する。
「……それは違うな。王都近郊にそんな場所があるなら、そこに潜伏している可能性が高い。標的になる者は防衛力の高い貴族より、対抗手段のない弱者が真っ先に狙われるだろう。尚更、重点的にその場所の見回りを強化するべきだ」
ガトー王子の意見に騎士団長達は顔を見合わせて思案するが、宰相や貴族達はそれは不要だと主張する。
「貧民街の『人でなし』を全て寄せ集めた魔力量よりも貴族一人の魔力量の方が遥かに強大。故に貴族は一人でも犠牲になれば、力を付けた鬼人族による多大な被害は免れない。だからそこ貴族をより厳重に護衛するべきなのは必要不可欠。どう考えても貧民街などに貴重な人員を割く必要はない」
「王侯貴族に王都住民、保護対象が膨大過ぎて貧民街まで手を回せるだけの人員が圧倒的に不足している現状です。全てを保護する事ができないのであれば、危険性の低い貧民街は捨て置くべきでしょう」
「『人でなし』は元より鬼人族に襲われずともいつ死んでもおかしくない連中ですからな」
宰相や貴族達の貧民街の者達を人と思ていない言動、守るべき国民と思っていない様子にガトー王子の表情は更に険しくなる。
ガトー王子の怒気を察したベルガモット騎士団長は申し訳なさそうに付け加える。
「王子殿下の仰る事は最もです。残党が貧民街に潜んでいる確証があれば我々も動けるのですが、確証が無い以上は王侯貴族の護衛強化が最優先になります。残党の居所さえ分かれば……」
「分かった。ならば今から俺が調査に向かう。残党の居所が分かりしだい連絡する。その時は速やかに応援を要請する」
「今からですか!? しょ、承知しました。連絡がきしだい直ちに応援に向かいます」
ガトー王子は貧民街が怪しいと睨み、自ら調査に向かうと告げ、騎士団長達は応援要請を承諾した。
「ふん……貧民街の『人でなし』など捨て置けばいいものを、徒労に終わるだけでしょうな」
「それならそれで構わんだろう――行くぞ」
貧民街に注力する事を宰相と貴族達は鼻で嘲笑ったが、ガトー王子は意に介す事もなく、御供達を連れて貧民街へと先を急いだ。
◆
「どうか、どうか、お願いします!」
「騎士様、どうか、お助け下さい!」
「このままでは殺されてしまします!」
ガトー王子一行が貧民街の近くまで辿り着くと、騒がしい声が聞こえてくる。
見れば、酷く汚れた襤褸を纏う浮浪者のような身形の者達が何人もそこに集まり、数人の騎士団員を取り囲み縋り付いて懇願していた。
ガトー王子一行は集団に近付き、声をかける。
「何の騒ぎだ?」
「これは隣国の王子殿下。見回り中に貧民街の者にまとわりつかれて困っていた所でして……」
「お願いです! どうか、どうか、お助け下さい!!」
「ええい、離せ! 鬱陶しい!!」
貧民街の者達は払い除けられても、尚も縋り涙を零しながら必死に訴えている。
「子供が襲われているんです! このままではあの子供が、我々を救ってくれたあの子供達が殺されてしまいます! どうか、どうか、助けてください!!」
「この大変な時に貧民街の破落戸共になど構っている暇は無い! 『人でなし』同士のいざこざなど知らん、自分達でどうにかしろ! いい加減にそこを退けっ!!」
「うわぁっ」
「手荒なまねはするな!」
貧民街の者が騎士団員に強く突き飛ばされ倒れるのを見て、ガトー王子は声を張った。
御供のアーモンドとマカダミアが貧民街の者達を助け起こし、話しかける。
「立てるか? 貧民街へは我々が向かう。できるだけの助力はしよう」
「貧民街の状況が知りたいのですが、お話を聞かせて頂けますか?」
「あぁ、ありがとうございます!」
貧民街の者達は涙ながらに、ガトー王子一行に貧民街の奥地で起きた事を話し始めた。
◆
近年、敵対国と同盟国との間で頻繁に紛争が勃発するようになっていた。
王族としての統率力と戦闘力の高さを認められていたガトー王子は、王命により多発する紛争を逸早く鎮めるべく、各国へと赴き終結させ続けていた。
今回も敵対国の幹部をガトー王子が捕縛し紛争終結も間近だったのだが、同盟国の兵士達が女性のような容姿の者を敵対国に捕らわれた捕虜だろうと油断し、鬼人族の二人組を取り逃がしてしまったのだ。
二人組は毒素で兵士達の身動きを封じ辺りに火炎を放って、一瞬にして大火事を起こした。
駆け付けた獣人達により兵士達は救出されたが、大火事の騒動に乗じて二人組は見事に逃げ果せてしまったのだ。
逃げた二人組の残党を追い、ガトー王子は再びアイス・ランド王国へと訪れる事となった。
急遽、アイス・ランド王国の要人や騎士団長達が集められ緊急会議が開かれる。
「残党は鬼人族の二人組だ。痕跡を追いこの王都周辺に潜伏している事が確認された。魔力切れを起こしている事から、魔力補充の為に魔法使いが狙われている事は間違いない。速やかに防衛強化と協力体制を要請する」
王侯貴族の護衛は更に厳重なものとされ、王都住民を保護する為に騎士や衛兵が各所に配備され見回りが強化される事となった。
王都周辺の地図が広げられ、騎士団長達が指し示しながら担当区域を確認、指示していく。
その様子を見ていて、ガトー王子は指し示されない区域がある事に気付く。
「ここは? 何故ここだけ配備がされない?」
ガトー王子が指摘すると、宰相がその問いに答える。
「そこは廃墟も同然の貧民街ですな。わざわざ人員を割く必要はない」
「貧民街? 無人なのか?」
「『人でなし』しかいませんからな」
「……『人でなし』?」
ガトー王子は宰相の言葉に眉をひそめる。
騎士団長の一人が補足説明するように付け加える。
「『魔法の使えない者は人にあらず』所謂、魔法の使えない出来損ないの『人でなし』が集まってできた貧民街です。住み着いている者は魔力がほぼ無く、魔法の使えない者達ですから、魔力補充の為に襲われる事は無いでしょう」
説明を聞いたガトー王子は訝しげな表情をしてしばし思考し、意見する。
「……それは違うな。王都近郊にそんな場所があるなら、そこに潜伏している可能性が高い。標的になる者は防衛力の高い貴族より、対抗手段のない弱者が真っ先に狙われるだろう。尚更、重点的にその場所の見回りを強化するべきだ」
ガトー王子の意見に騎士団長達は顔を見合わせて思案するが、宰相や貴族達はそれは不要だと主張する。
「貧民街の『人でなし』を全て寄せ集めた魔力量よりも貴族一人の魔力量の方が遥かに強大。故に貴族は一人でも犠牲になれば、力を付けた鬼人族による多大な被害は免れない。だからそこ貴族をより厳重に護衛するべきなのは必要不可欠。どう考えても貧民街などに貴重な人員を割く必要はない」
「王侯貴族に王都住民、保護対象が膨大過ぎて貧民街まで手を回せるだけの人員が圧倒的に不足している現状です。全てを保護する事ができないのであれば、危険性の低い貧民街は捨て置くべきでしょう」
「『人でなし』は元より鬼人族に襲われずともいつ死んでもおかしくない連中ですからな」
宰相や貴族達の貧民街の者達を人と思ていない言動、守るべき国民と思っていない様子にガトー王子の表情は更に険しくなる。
ガトー王子の怒気を察したベルガモット騎士団長は申し訳なさそうに付け加える。
「王子殿下の仰る事は最もです。残党が貧民街に潜んでいる確証があれば我々も動けるのですが、確証が無い以上は王侯貴族の護衛強化が最優先になります。残党の居所さえ分かれば……」
「分かった。ならば今から俺が調査に向かう。残党の居所が分かりしだい連絡する。その時は速やかに応援を要請する」
「今からですか!? しょ、承知しました。連絡がきしだい直ちに応援に向かいます」
ガトー王子は貧民街が怪しいと睨み、自ら調査に向かうと告げ、騎士団長達は応援要請を承諾した。
「ふん……貧民街の『人でなし』など捨て置けばいいものを、徒労に終わるだけでしょうな」
「それならそれで構わんだろう――行くぞ」
貧民街に注力する事を宰相と貴族達は鼻で嘲笑ったが、ガトー王子は意に介す事もなく、御供達を連れて貧民街へと先を急いだ。
◆
「どうか、どうか、お願いします!」
「騎士様、どうか、お助け下さい!」
「このままでは殺されてしまします!」
ガトー王子一行が貧民街の近くまで辿り着くと、騒がしい声が聞こえてくる。
見れば、酷く汚れた襤褸を纏う浮浪者のような身形の者達が何人もそこに集まり、数人の騎士団員を取り囲み縋り付いて懇願していた。
ガトー王子一行は集団に近付き、声をかける。
「何の騒ぎだ?」
「これは隣国の王子殿下。見回り中に貧民街の者にまとわりつかれて困っていた所でして……」
「お願いです! どうか、どうか、お助け下さい!!」
「ええい、離せ! 鬱陶しい!!」
貧民街の者達は払い除けられても、尚も縋り涙を零しながら必死に訴えている。
「子供が襲われているんです! このままではあの子供が、我々を救ってくれたあの子供達が殺されてしまいます! どうか、どうか、助けてください!!」
「この大変な時に貧民街の破落戸共になど構っている暇は無い! 『人でなし』同士のいざこざなど知らん、自分達でどうにかしろ! いい加減にそこを退けっ!!」
「うわぁっ」
「手荒なまねはするな!」
貧民街の者が騎士団員に強く突き飛ばされ倒れるのを見て、ガトー王子は声を張った。
御供のアーモンドとマカダミアが貧民街の者達を助け起こし、話しかける。
「立てるか? 貧民街へは我々が向かう。できるだけの助力はしよう」
「貧民街の状況が知りたいのですが、お話を聞かせて頂けますか?」
「あぁ、ありがとうございます!」
貧民街の者達は涙ながらに、ガトー王子一行に貧民街の奥地で起きた事を話し始めた。
◆
14
お気に入りに追加
1,273
あなたにおすすめの小説
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
転生先のぽっちゃり王子はただいま謹慎中につき各位ご配慮ねがいます!
梅村香子
BL
バカ王子の名をほしいままにしていたロベルティア王国のぽっちゃり王子テオドール。
あまりのわがままぶりに父王にとうとう激怒され、城の裏手にある館で謹慎していたある日。
突然、全く違う世界の日本人の記憶が自身の中に現れてしまった。
何が何だか分からないけど、どうやらそれは前世の自分の記憶のようで……?
人格も二人分が混ざり合い、不思議な現象に戸惑うも、一つだけ確かなことがある。
僕って最低最悪な王子じゃん!?
このままだと、破滅的未来しか残ってないし!
心を入れ替えてダイエットに勉強にと忙しい王子に、何やらきな臭い陰謀の影が見えはじめ――!?
これはもう、謹慎前にののしりまくって拒絶した専属護衛騎士に守ってもらうしかないじゃない!?
前世の記憶がよみがえった横暴王子の危機一髪な人生やりなおしストーリー!
騎士×王子の王道カップリングでお送りします。
第9回BL小説大賞の奨励賞をいただきました。
本当にありがとうございます!!
※本作に20歳未満の飲酒シーンが含まれます。作中の世界では飲酒可能年齢であるという設定で描写しております。実際の20歳未満による飲酒を推奨・容認する意図は全くありません。
転生するにしても、これは無いだろ! ~死ぬ間際に読んでいた小説の悪役に転生しましたが、自分を殺すはずの最強主人公が逃がしてくれません~
槿 資紀
BL
駅のホームでネット小説を読んでいたところ、不慮の事故で電車に撥ねられ、死んでしまった平凡な男子高校生。しかし、二度と目覚めるはずのなかった彼は、死ぬ直前まで読んでいた小説に登場する悪役として再び目覚める。このままでは、自分のことを憎む最強主人公に殺されてしまうため、何とか逃げ出そうとするのだが、当の最強主人公の態度は、小説とはどこか違って――――。
最強スパダリ主人公×薄幸悪役転生者
R‐18展開は今のところ予定しておりません。ご了承ください。
俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします
椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう!
こうして俺は逃亡することに決めた。
明日は大事なプレゼンがあるのに異世界転生ってマジですか?
葛城 惶
BL
海藤斎(かいどう いつき)、女、独身。年齢 アラフォー。趣味 仕事。某コンサルティング会社 課長代理。
次のプレゼンで成功すれば、念願の課長の椅子に座れる......はずだったのに前夜に急性心筋梗塞、つまりは過労死。
気がついてみたら、ラノベも真っ青な異世界に転生していた。
しかも男に......。
男ぉ?やったじゃん!これでもうバカにされないっ......て思ったら、男しかいないじゃんよ。チェッ!しかも尻尾ついてるし...。
私、もしかして猫?最高やん。
まぁいいや。仕事くださ~い!
エッ?嫁に行け?......ウソやろ~!
このお話は、ワーカホリックなアラフォー干物女が、いきなり尻尾のついた男しかいない異世界に転生して、男同士なのに婚姻を迫られてわちゃわちゃする、しょうもないコメディです
作中に風巻ユウ様著「モンスターだってBL したいんです!」
https://estar.jp/novels/25700494の超可愛いキャラ、聖樹たんが遊びに来て下さってます(*^^*)
ユウさま、ありがとうございます~♥
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる