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本編
29.黒狼王子は呪われの暗黒王子
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まだ幼いながら、ガトー王子の獣化したその巨体は並みの一小隊(50名程度)の軍隊であれば、勝るとも劣らないだけの戦闘力を持っていた。
王族でありながら、ガトー王子がこれだけの少人数で行動している理由でもある。
「ガトー殿下、あそこに離宮が見えます!」
ガトー王子の背に乗る御供達が第一王子を支えながら、前方を指し示す。
本来の自身よりも大きな三人の身体を危うげなくその背に乗せて、ガトー王子は黒い疾風の如く駆け抜けて行く。
通常の獣人ならば、獣化してもここまで巨大化する事はない。
巨大化は神獣フェンリルの末裔とされるショコラ・ランド王国の王族が持つ能力の一つだった。
そして、そんな王族の中でもガトー王子の毛色は取り分け黒い。異様なまでに黒かった。
ガトー王子の漆黒の毛色は獣化すれば更に暗く黒くなり、光りを返さない闇のような暗黒色になる。
闇夜に潜めば完全に溶け込んでしまう、死神の纏う闇の色。死を象徴する暗黒色。
ショコラ・ランド王国では王族に時折生まれる、その毛色は呪われの色と呼ばれ、悪魔に魅入られる色として忌避されてきた。
ガトー王子が呪われの王子と呼ばれる所以でもある。
ガトー王子の疾風のような駿足は直ぐに離宮へと辿り着いた。
そして、離宮の辺りは突然現れた巨大な暗黒の狼に騒然とする。
「ひえぇっ!?」
「ななななな、何だ!? ししししし、死神!!?」
「うわあああぁ! 死にたくないいいぃ!!」
「……神よ、哀れな子羊をお救い下さい……どうかお慈悲を……」
ガトー王子の獣化の姿は、意図せず目にした者を本能的な死の恐怖で怯えさせてしまう。
だからこそ、ガトー王子は獣化の姿を人目に晒す事を避けていたのだ。
慌てふためき逃げ惑う者、腰を抜かして動けなくなる者、諦観して茫然とする者、反応は様々だ。
ガトー王子は入口付近で腰を抜かしている者に、ゆっくりと近付いて行く。
できるだけ怯えさせないように怖がらせないようにと、ガトー王子は従者を覗き込み目線を合わせて伝える。
『第一王子が倒れた、寝所に運ぶから案内しろ』
だが、しばらく待ってみても、その者からの反応は返ってこない。
『……? ……』
「…………あ、これは失神しましたね」
「ガトー殿下、私が聞いて参ります」
『……うむ……頼む……』
アーモンドが背から飛び降りて逃げ惑う従者達を捕まえに行き、マカダミアはガトー王子の背をポンポンと撫でる。
ガトー王子は巨大な狼の姿で耳と尻尾を垂らし、少し落ち込んだ様子だった。
◆
第一王子を寝所へと運び、ガトー王子は獣化を解く。
少しして宮廷医師が到着し、第一王子を診察して診断結果を一行に伝える。
「少し熱があるようですが、呼吸も脈も安定していますし、安静にしていれば大丈夫でしょう」
「ここへ連れて来るまでは、酷い有様だったぞ? 倒れて意識を失うほどだ……」
「あんなに身体が冷たくなって震えて、呼吸も脈も弱まっていたのに、本当に大丈夫なんですか?」
ガトー王子とマカダミアが心配して宮廷医師に問い質す。
「ええ、それはまぁ、千人分のアイスケーキを一人で平らげたそうですから、身体も冷えるでしょう……今は少し熱がある程度ですから、熱冷ましは出しておきますが……まったく、王子の一大事と言うから何事かと思いましたが、まさか第一王子の食い過ぎに呼び出されるとは……とんだ災難ですよ……まったく……」
獣人一同はその話を聞いて唖然とする。
「……食い過ぎ……だと?」
「それも、千人分の?」
「アイスケーキを一人で?」
ベッドで横になっている第一王子へとガトー王子達は胡乱な視線を向ける。
酷く辛そうで苦しそうで哀れだった様子が嘘のように、今は穏やかにすぴすぴぷひぷひと寝息を立てて眠っている。
「…………大事ないのなら、それでいいか」
第一王子の様子に安堵して、脱力したガトー王子は表情を綻ばせた。
「食い過ぎとは……ははは」
「ふふふ……良かったですね、ご無事なようで」
アーモンドとマカダミアもガトー王子の表情に緊張が解れ笑みを零す。
「貴方達もとんだ災難でしたね……助けたのが、第一王子とは……」
宮廷医師が零した言葉に、ガトー王子の耳がピクリと反応する。
「……何が言いたい?」
「あの悪評高い第一王子を助けた所で、何の役にも得にもならないという話ですよ……これがもし、第二王子を助けたという事でしたら、溢れんばかりの称賛と謝礼が与えられたでしょうに……見つけてしまったのが第一王子だったとは、災難な事だ……友好国の王子を放置する訳にもいかないでしょうし、助けたのが第一王子とあっては、到底、国に恩を売る事もできませんよ……謝礼も貰えず、恩も売れず、骨折り損のくたびれ儲けと言うやつです。本当に災難だと――ひっ!?」
ガトー王子から禍々しいオーラが滲み出ていて、それに気付いた宮廷医師が小さい悲鳴を上げる。
「くだらん」
漆黒の闇がガトー王子を包み、暗黒の中からギラリと光る金色の目が宮廷医師を睨み付けた。
「そんなものの為に――この姿を見せてやる程、俺は安くない『甘く見るな』」
暗黒の闇から低く恐ろしい声が響く。
死の恐怖を与えるのはそれだけで十分だった。
「ひぃ!? しっ、し、失礼っ致しましたぁ!!」
宮廷医師は腰を抜かし怯えながら這いずり、その場から逃げ去って行く。
ガトー王子は獣化も巨大化もせずとも、その暗黒を纏うだけで恐怖の象徴として怖れられるだけの能力を持っていた。
「ふん……」
逃げて行く宮廷医師を一瞥し、纏うオーラを霧散させて、ガトー王子は御供達の方へと向き直り声をかける。
「待たせてしまったな。今度こそ本国に帰ろう」
「御意(はい)」
御供達は何故かニコニコと微笑ましそうに嬉しそうにしながら、パタパタと尻尾を振っている。
こうして、ガトー王子一行は本国に帰還しようと離宮を出た。
キイィィィィィィィィィィン
だが、次の瞬間、その場の空気が冷気を帯び凍て付いた。
王族でありながら、ガトー王子がこれだけの少人数で行動している理由でもある。
「ガトー殿下、あそこに離宮が見えます!」
ガトー王子の背に乗る御供達が第一王子を支えながら、前方を指し示す。
本来の自身よりも大きな三人の身体を危うげなくその背に乗せて、ガトー王子は黒い疾風の如く駆け抜けて行く。
通常の獣人ならば、獣化してもここまで巨大化する事はない。
巨大化は神獣フェンリルの末裔とされるショコラ・ランド王国の王族が持つ能力の一つだった。
そして、そんな王族の中でもガトー王子の毛色は取り分け黒い。異様なまでに黒かった。
ガトー王子の漆黒の毛色は獣化すれば更に暗く黒くなり、光りを返さない闇のような暗黒色になる。
闇夜に潜めば完全に溶け込んでしまう、死神の纏う闇の色。死を象徴する暗黒色。
ショコラ・ランド王国では王族に時折生まれる、その毛色は呪われの色と呼ばれ、悪魔に魅入られる色として忌避されてきた。
ガトー王子が呪われの王子と呼ばれる所以でもある。
ガトー王子の疾風のような駿足は直ぐに離宮へと辿り着いた。
そして、離宮の辺りは突然現れた巨大な暗黒の狼に騒然とする。
「ひえぇっ!?」
「ななななな、何だ!? ししししし、死神!!?」
「うわあああぁ! 死にたくないいいぃ!!」
「……神よ、哀れな子羊をお救い下さい……どうかお慈悲を……」
ガトー王子の獣化の姿は、意図せず目にした者を本能的な死の恐怖で怯えさせてしまう。
だからこそ、ガトー王子は獣化の姿を人目に晒す事を避けていたのだ。
慌てふためき逃げ惑う者、腰を抜かして動けなくなる者、諦観して茫然とする者、反応は様々だ。
ガトー王子は入口付近で腰を抜かしている者に、ゆっくりと近付いて行く。
できるだけ怯えさせないように怖がらせないようにと、ガトー王子は従者を覗き込み目線を合わせて伝える。
『第一王子が倒れた、寝所に運ぶから案内しろ』
だが、しばらく待ってみても、その者からの反応は返ってこない。
『……? ……』
「…………あ、これは失神しましたね」
「ガトー殿下、私が聞いて参ります」
『……うむ……頼む……』
アーモンドが背から飛び降りて逃げ惑う従者達を捕まえに行き、マカダミアはガトー王子の背をポンポンと撫でる。
ガトー王子は巨大な狼の姿で耳と尻尾を垂らし、少し落ち込んだ様子だった。
◆
第一王子を寝所へと運び、ガトー王子は獣化を解く。
少しして宮廷医師が到着し、第一王子を診察して診断結果を一行に伝える。
「少し熱があるようですが、呼吸も脈も安定していますし、安静にしていれば大丈夫でしょう」
「ここへ連れて来るまでは、酷い有様だったぞ? 倒れて意識を失うほどだ……」
「あんなに身体が冷たくなって震えて、呼吸も脈も弱まっていたのに、本当に大丈夫なんですか?」
ガトー王子とマカダミアが心配して宮廷医師に問い質す。
「ええ、それはまぁ、千人分のアイスケーキを一人で平らげたそうですから、身体も冷えるでしょう……今は少し熱がある程度ですから、熱冷ましは出しておきますが……まったく、王子の一大事と言うから何事かと思いましたが、まさか第一王子の食い過ぎに呼び出されるとは……とんだ災難ですよ……まったく……」
獣人一同はその話を聞いて唖然とする。
「……食い過ぎ……だと?」
「それも、千人分の?」
「アイスケーキを一人で?」
ベッドで横になっている第一王子へとガトー王子達は胡乱な視線を向ける。
酷く辛そうで苦しそうで哀れだった様子が嘘のように、今は穏やかにすぴすぴぷひぷひと寝息を立てて眠っている。
「…………大事ないのなら、それでいいか」
第一王子の様子に安堵して、脱力したガトー王子は表情を綻ばせた。
「食い過ぎとは……ははは」
「ふふふ……良かったですね、ご無事なようで」
アーモンドとマカダミアもガトー王子の表情に緊張が解れ笑みを零す。
「貴方達もとんだ災難でしたね……助けたのが、第一王子とは……」
宮廷医師が零した言葉に、ガトー王子の耳がピクリと反応する。
「……何が言いたい?」
「あの悪評高い第一王子を助けた所で、何の役にも得にもならないという話ですよ……これがもし、第二王子を助けたという事でしたら、溢れんばかりの称賛と謝礼が与えられたでしょうに……見つけてしまったのが第一王子だったとは、災難な事だ……友好国の王子を放置する訳にもいかないでしょうし、助けたのが第一王子とあっては、到底、国に恩を売る事もできませんよ……謝礼も貰えず、恩も売れず、骨折り損のくたびれ儲けと言うやつです。本当に災難だと――ひっ!?」
ガトー王子から禍々しいオーラが滲み出ていて、それに気付いた宮廷医師が小さい悲鳴を上げる。
「くだらん」
漆黒の闇がガトー王子を包み、暗黒の中からギラリと光る金色の目が宮廷医師を睨み付けた。
「そんなものの為に――この姿を見せてやる程、俺は安くない『甘く見るな』」
暗黒の闇から低く恐ろしい声が響く。
死の恐怖を与えるのはそれだけで十分だった。
「ひぃ!? しっ、し、失礼っ致しましたぁ!!」
宮廷医師は腰を抜かし怯えながら這いずり、その場から逃げ去って行く。
ガトー王子は獣化も巨大化もせずとも、その暗黒を纏うだけで恐怖の象徴として怖れられるだけの能力を持っていた。
「ふん……」
逃げて行く宮廷医師を一瞥し、纏うオーラを霧散させて、ガトー王子は御供達の方へと向き直り声をかける。
「待たせてしまったな。今度こそ本国に帰ろう」
「御意(はい)」
御供達は何故かニコニコと微笑ましそうに嬉しそうにしながら、パタパタと尻尾を振っている。
こうして、ガトー王子一行は本国に帰還しようと離宮を出た。
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だが、次の瞬間、その場の空気が冷気を帯び凍て付いた。
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