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第3章
鬼王神社の夏祭り 1
しおりを挟む──くるん! ぼふ!
「ヒャァ、ももグレートだゼェ! 」
ジョニーの叫びが体育館中に響き渡った。
「やったージョニー、とうとうやったよ」
「ちょーグレートだゼェ!!! 」
ももはとうとうバック宙を成功させた。
見事に空中で一回転すると、ふかふかクッションの上に両足で立てたのだ。
今日も、ももはジョニーをコーチに、昼休みにバック宙の練習をしていた。
「ようし、今度は床の上だ」
「うん」
「お前のパッションサイコーだぜ、イェぃ、できるぜできる、ももならできる、ゴーももゴー! 」
「うん、やってみる」
ももはクッションから離れて、体育館の中央へといく。ジョニーは万が一に備えて、ももの後ろに立っている。
と、体育館で遊んでいた児童が全員静かになると、視線をももに向けた。
騒ついていた体育館に静寂が訪れる。
緊張するもも。
シーン…静まり返っている体育館。
ももは、膝を曲げると同時に、腕を大きく前から後ろへ。
体を後ろに反ると同時に、頭を先に後ろへ…
そして、前に手を振り上げると反動を利用して、膝を伸ばす!
──ぐん!
体を宙に浮かす。
横で緊張するジョニー、一瞬でもミスするとももの体を支えるつもりだ──いつものおちゃらけは一切ない、目が真剣だ。
自慢のドレッドヘアも静まり返っている。
──くるん!
ももの体が後ろに向かって回り出す。
高さは充分だ、後は勢いで足を回すといい。
──ぶん!
足が頂点を超えた。
──だん!
「うわぁあああああああ! 」
体育館中の児童が、大声をあげて拍手喝さいだ──バック宙が成功したのだ。
「やったージョニーやったー」
両手でガッツポーズのもも。
「ウェイ、最高ー、もも、ベリーぐーっど、スゲェぜ、グレートだゼェ!」
パチパチパチパチ! 拍手が鳴り止まない。
「みんなありがとー」ももは嬉しさ一杯だ。
そんな中でジョニーは一人、クールになった。
「ヘィもも、次は捻りだ」
「へっ…なんですか」
キョトンとするもも。
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