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⑮『姉妹』

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私たち家族は楽しい夕食を過ごした。

いちごが「お肉が食べたいッ!」と
地団駄を踏んだので、
昔連れてってもらったことがある
『炭火焼肉 ウッ!ドーンッ!!』に行った。

正直私はいちごとパパと3人で食べる物ならなんでもいい。
一緒に食べるならなんでも美味しい。


夕食の時間は幸せで楽しかった。
いちごも凄く嬉しそうだった。

ゆ・い「ごちそーさまでした♡」
パパ「おう!また来ような!!」




私たちは帰宅した後、
パパは自分の部屋に入っていった。

私たちは着替えて、キッチンにいた。
いちごが水を1杯飲んだあと私に言った。


い「今日さ、話すチャンスだとおもうんだよね…パパに。」

ゆ「私も同じこと思ってた。」

私たちは見つめあう。
そして手を握り合ってキスをした。

覚悟は決めた。

ゆ「よし。行こう。」
い「うん!」

私たちはパパの部屋の前に来た。
私がそっちドアを開けて覗く。

するとパパは机でなにかしていた。
仕事だろうか?

するとパパは私たちに背中を向けたまま喋りだした。




パパ「どうしたんだ?2人とも。」

私はドアを開けた。
ゆ「あのね、パパ。話があるの。大事な話。」

パパは振り返り私たちを見た。

パパ「いいよ。どうした?」
ゆ「あ、あ、あのね……」

ヤバい。急に緊張してきた。カラダが震える。
落ち着け…落ち着け私。

するといちごは私の手を握り、
パパに向かって話しだした。




い「パパは、同棲愛について…どう思う?」

パパ「同棲愛?別にいいと思うけど…」
パパはなんでいきなりそんな質問したのかわからない顔をしていた。




い「そう。じゃあ、私たちが付き合ってるとしたら!パパはどう思う?」

いちごが泣きそうになってる。
私も同じ気持ちだ。




この質問の返答次第で私たち…いや、私たち家族が崩壊する可能性があるから。

けど、覚悟は決めてる。
私はどうなろうと、いちごと一緒にいる!!
たとえ、パパが認めてくれなくても!
パパに嫌われようとも!!





パパは私たちの顔を見つめて、口を開いた。

パパ「お前たちの言いたい事はわかった。」

パパは立ち上がり、低いテーブル?に腰を下ろした。

そしてパパは話し始めた。


パパ「父さんはお前たちの味方だ。お前たちがそう決めたのなら、父さんは応援する。たとえ国や法律、他人が認めなくても、父さんが認める。だから胸を張れ!」

パパは強く言った。


ゆ「パパ……」


パパ「お前たちには小さい頃から苦労かけたな。
2人で立派に成長してくれて嬉しいよ。これからも色々なことがあると思うが、お前たちなら大丈夫だ。」




い「パパ……ありがと……」
ゆ「パパ……」


私たちは泣きながら笑いあった。

パパは私たちの関係を認めてくれた。
それがなにより嬉しい。






パパ「よし。そんなおまえたちにプレゼントをやろう。」

い「ん?プレゼント?」


パパ「じゃ~ん!!」
渡されたのは2枚の紙。

ゆ「え?パパ…これ…」
よくみたら旅行のチケットだ!!


パパ「お前たち2人で行ってこい!父親からの御祝儀みたいなもんだ。」

い「え!?いいの!?パパも一緒に…」
パパ「父さんは仕事があるから。それにお前たちの分しか用意してない。仲良く楽しんでこい!」


いちごはパパに抱き着いた。
い「パパありがと!!大好き♡」

私も抱き着いた。
ゆ「私もパパ大好き♡」

パパは照れていた。
それから私たち家族は
寝るその時間まで幸せな時間を過ごした。



そして旅行当日。


い「お姉ちゃん!行くよ!忘れ物は?」

ゆ「おっけー!大丈夫だよ。」

パパ「気をつけて行けよ!」

い「行ってくるね!パパ!」
いちごが家を出て手を振る。


私も行かないと。


けどその前に…

ゆ「パパ!」


パパ「ん?」

チュッ♡

私はパパにキスをした。

ゆ「行ってくるね♡」

私は手を振りながら家を出た。


ゆ「さぁ!いこッ!いちご♡」
い「うん!お姉ちゃん♡」


私たちは血の繋がった異母姉妹。
そして、愛し合う恋人同士。

誰が何を言おうと関係ない。

私たちは愛しあっている。
愛するのに血縁は関係ない。

私たちの愛は誰にも止められない。。。







『近所でちょっぴりウワサの姉妹 season2』Fin.
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