『近所でちょっぴりウワサの姉妹』season２

③『妹の寄り道』

学校が終わった放課後。
この日は友人のひまわりと買い物。

無事ひまわりの買い物が終わった後、
いちごはまっすぐ家に帰るのもなんか物足らないと思い、1人で辺りをぶらぶらしていた。



い「このへんに来るのは久しぶりだなぁ」
いちごは普段来ない場所を歩いていた。

い「あ！あの公園…遊具が無くなってる…」


小さい頃に姉妹が遊んだ遊具。

い「よくお姉ちゃんと遊びに来てたなぁ…思い出の物が無くなるのってちょっと寂しいな…」

少し寂しい気持ちになりながら周りを見渡す。

見渡しながら歩いていると、
図書館から人が出てきた。


い「((あ、かがりちゃんだ。学校終わっても図書館って委員長らしいなぁ。…ってあれ？))」


かがりの後ろにはもうひとり居た。
不良少女のかんなだ。

い「((え！？なんでかがりちゃんがあんなやばい奴といるの！？))」

まさかの組み合わせに困惑するいちご。
思わず物陰に隠れてしまった。


い「((もしかしてかがりちゃん…アイツになにかされたんじゃ……脅迫されてるとか？！))」


なにやら会話しているようだが
2人の会話は聞こえない。


い「((待って！処理が追いつかない…図書館にかがりちゃんとアイツ……こんな時間まで！？…ダメだ…全然わからない。カツアゲされてるとしか思えない……))」


少し目を離した隙に2人はもう居なくなってた。

い「あれ！？しまった！見失った…」

辺りを見渡すが居ない。



い「お姉ちゃんに言うべきかなぁ…かがりちゃんと友だちだし…とりあえず急いで家に帰ろう！」

いちごは姉に知らせるため、すたこら走った。