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〜第5章〜
159.『それぞれの戦い みつれvsトドロキ』
しおりを挟む教室から逃げたトドロキを追うみつれ。
トドロキは上の階へとあがっていく。
みつれもその後を追っていた。
みつ「待て!!!」
階段を駆け上がった角でトドロキが待ち伏せしていた。
みつ「ッ!?」
トドロキは銃を狙い、みつれは銃を弾かれる。
みつ「ッ………トドロキ……」
トド「まさかまた会えるとはな……みつれ。」
みつ「私はずっとお前を捜していた。……復讐するために。」
みつれとトドロキが対峙する。
トド「・・・お前を手土産にすれば汚名返上だな……こんな仕事とはおさらばだ。」
トドロキが構える。
みつ「・・・あの時、何故私を裏切った?」
トド「俺に勝ったら教えてやる。……勝ったら……の話だがな。」
トドロキはみつれに仕掛ける。
みつれは構えてむかえうつ。
元軍人対元軍人。
戦い方は同じだった。
一手一手打ち込んでいく。
互角の打ち合いをつづけるみつれとトドロキ。
トド「少しはやるようになったな。」
トドロキは距離を離す。
トド「昔みたいに簡単にはいかないか。」
みつ「覚悟しろ……トドロキ。」
みつれはトドロキに拳を打ち込む。
トドロキはそれを受け流し反撃するが、みつれもそれを受け流す。
みつれはトドロキの襟を引き、トドロキの体勢を崩す。
そこに膝蹴りを打ち込むがトドロキはガードし、みつれの脚を掴んだ。
脚を持ち上げてもう片方の脚を蹴ってバランスを崩される。
みつ「ぐっ!」
地面に倒されたみつれはトドロキに馬乗りにされて首を絞められる。
トド「お前の戦闘スタイルはわかっている。俺が教えたからな。」
トドロキは力強くみつれの首を絞める。
みつ「うぐっ……」
みつれはトドロキの脇腹を殴りつづけて怯ます。
トドロキが腰を少しあげたそのスキに脚を交差させてトドロキに絡め、首を絞める手をゆるめる。
トドロキはみつれの脚に手をかけて拘束を解こうとする。
トドロキは絡んだ脚を持ち、みつれごと上体を起こした。
そのままもう一度地面に叩きつける。
みつ「ぐ…ッ!!」
みつれは脚を横に倒してトドロキを振り払った。
お互いすぐさま起き上がり、体勢を整える。
トド「やるじゃないか…」
みつ「・・・」
廊下で2人は睨み合う。
ジリジリとみつれは脚に力を入れ、トドロキに仕掛けた。
トドロキは横にあった椅子を投げ飛ばす。
みつれはその椅子をキャッチし投げ返した。
トドロキは椅子を蹴って払いのけたが、みつれは壁を使ってトドロキの頭に蹴りを入れる。
トド「ぐっ………」
モロに食らったトドロキはよろめき、脳震盪を起こす。
ぐらついたトドロキをみつれはさらに追い打ちをかける。
今までのことを拳に込めてトドロキに叩き込む。
トドロキはもう意識は無かった。
みつ「おい!!起きろ!!こんなんじゃまだ終わらせないぞ!!!」
みつれはトドロキに怒声を浴びせる。
だがトドロキは脱力状態で反応しなかった。
みつ「ッ…………起きろ!!!!」
呆気なく決着がついてしまったみつれの怒りは収まらなかった。
みつれはトドロキを蹴り飛ばし、階段から突き落とす。
みつ「はぁ……はぁ……クソっ!!!」
その時、何かを引きずる音が聞こえた。
その音は階段下から聞こえる。
みつれは階段を降りて確認する。
みつ「ッ!!?」
そこにはしおんを引きずりながら歩いているハナが居た。
みつ「しおん!!!」
みつれに気付いたハナはみつれに銃口をむけ、発砲した。
弾はみつれの腹部を貫通した。
みつ「ぐっ………!!」
みつれはガクッと膝をつく。
ハナ「シロサキ様を返せ。さもないとコイツを殺す。」
ハナはしおんの頭に銃を突きつける。
みつ「ぐっ……ハナさん……」
ハナは取引を持ちかけてきた。
しおんを渡す代わりにシロサキを要求した。
シロサキを渡さなければしおんを殺す。
みつれは選択を迫られた。。。
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