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〜第5章〜
142.『罠』
しおりを挟むリンからの電話の後、シロサキは・・・
シロ「ふふふ…。ハナ、お前の好きな先輩から電話だったぞ。『ハナちゃんは返してもらうぅ~』だってさ。」
ハナはシロサキの足を舐めていた。
ハナ「興味ありません。私はもうシロサキ様の『犬』ですから。」
ハナはもうリンのことは何も思っていなかった。
シロ「じゃあ、私が殺せと言ったら殺るか?」
ハナ「・・・はい。シロサキ様がお望みならば誰でも殺します。」
ハナの目は本気だった。
シロ「いい忠誠心だ。ハナ、お前をあの女に会わせるのが楽しみになってきたよ。」
シロサキは足でハナの顎をあげる。
シロ「お前がリンを殺したら、私はお前を愛してやる。」
ハナ「ありがとうございます…///シロサキ様に愛してもらえるよう必ず遂行致します。」
恍惚な表情でシロサキを見つめるハナ。
シロ「お前が寝てる間、リカさんとお前の今後を話し合った。……ハナ、お前を私の右腕として使うことにした。」
ハナは嬉しそうな顔をした。
ハナ「私が……シロサキ様の右腕………」
シロ「だがそのためにもお前の忠誠心を確認しなければならない。言ってることわかる?」
ハナ「リンを殺せばいいって事ですね?」
シロ「わかってるじゃないか。そうだよ。そしたらお前は私の右腕として働いてもらうし、お前を愛してやる。お前の全てをな。」
ハナ「はい。私やります。」
するとシロサキはハナにキスをした。
ハナ「あっ…///」
シロサキはハナの胸を揉んだ。
シロ「それでこそ私のモノだ。お前は私のそばを離れるなよ?」
ハナ「はい♡シロサキ様…///私はシロサキ様の為なら何でもします。どんなことでもします。私はシロサキ様のモノだから。シロサキ様に絶対服従を誓います。」
ハナはシロサキにあらためて絶対服従を誓った。
シロ「ふふふ……さぁ……来れるもんなら来てみなよ……リン。」
シロサキは不気味に笑った。
その一方、みつれはバイクを走らせていた。
みつ「しおん、なにか情報はみつかったか?」
みつれはインカムでしおんに問いかけた。
しお「んー……この工場めっちゃ広いよ。けど今も稼働してる工場なのになんでシロサキがそんな場所に?」
しおんは疑問を抱いていた。
廃工場ならまだしも、まだ現役で稼働している工場だ。
シロサキがなんでそこに潜伏しているのかわからなかった。
みつ「・・・罠の可能性もあるかもな。シロサキはリンが半グレ達を返り討ちにするのを読んでいたら……」
しお「リンさんは半グレに雇い主を聞き出し、雇い主に電話を掛けさせる……そして僕に逆探知をさせて誘き出す…。確かに有り得そうだね。」
2人は冷静に分析した。
しお「シロサキは僕たちを始末したがっているけど半グレ達だけじゃ始末出来ないと最初からふんでいて、わざと自分の足取りを掴めるように仕向けた……。ハナさんをエサにすればリンさんは確実に食いつくと分かっているはず……。そう考えるなら確実に罠だね。仮に警察官を大勢連れても工場ごと爆破すればいいだけだし、シロサキにとってそれは好都合だね。」
みつ「この間の総理邸の爆破は警察側の死者はゼロだったからな。ヤツとしても悔しかっただろう。」
しお「そうなるとかなり危険だよ。…どうする?ハナさんを助けたいけど、これはあまりにも分が悪いと思う。」
みつ「わかっている。だがチャンスでもある。ヤツの裏をかけば突破口があるはずだ。……しおん!工場の全体図、周りのセキュリティ、発信源の大体の位置を調べてくれ!」
しお「おっけー!」
みつれはスロットルをまわし、スピードを上げた。。。
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