『ブラックボックス』

うどん

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〜第1章〜

①『便利屋「カモミール」』

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?「みつれさん。現れました。ヤツです。」

みつ「了解。追跡する。」

長い黒髪をなびかせ、みつれはターゲットを追跡する。

街中には人が溢れかえっている。
その中には一般人に紛れ込んだ犯罪者がいる。
みつれはその犯罪者を捕まえるのが仕事だ。
しかし、みつれは警察官では無い。

『私人逮捕』。
一時期ネットでは私人逮捕系の動画配信者が流行っていた。
だが、みつれは動画配信者では無く『ある目的』の為に私人逮捕を行なっている。


みつれの片耳に付けてるインカムから声が聞こえる。

?「みつれさん。この先は行き止まりです。ヤツは何をしてるんでしょうか?」

みつ「分からない。誰かと待ち合わせかな?もしかしたらしっぽを掴めるかもね。」

?「くれぐれも気をつけて。みつれさん。」
みつ「あぁ。」

みつれはより慎重に尾行する。

行き止まりの路地裏で立ち止まるターゲット。
尾行がバレないよう物陰に隠れるみつれ。
すると何処と無く1人の男が現れた。

みつ「やっぱり誰かと待ち合わせだったな。」
?「今ドローンで撮影してます。どうします?そろそろ警察に来てもらいますか?」
みつ「他には誰もいなさそうだし…そうだな。頼むよ。3分後に来てって言っといて。」
?「了解。」

みつれはターゲットに向かって歩き出した。


みつ「こんにちはぁ。」
みつれがターゲットに声をかける。
「あぁ?誰だお前?」
みつ「こんなとこで何をやってるんですかぁ?」
「お前には関係ねぇよ。失せな。」
みつ「ここは人が来ないし悪いことするにはうってつけの場所ですね。」
「失せろって言ってんだろ女ァ!ヤッちまうぞ!」
みつ「1つ聞きたいんだけど、この男知らない?」
みつれはスマホの画面をターゲットに見せる。
「あぁ?知らねぇよ。誰だそのオッサン。」
みつ「ちっ、ハズレかぁ…」
「なんだお前?舐めてんのか!あぁ!?」
みつ「そっちの人も知らない?」
みつれはターゲットの後ろにいた待ち合わせの男にも質問する。
「知らねぇよ。」
みつ「残念。またハズレかぁ。」
みつれは肩を落としながらスマホをしまう。
「さっきからなんなんだお前。ぶっ殺すぞ!」
みつ「アンタら今ドラッグの取り引きしてたでしょ?全部撮ってたよ。コレで。」
そう言うと上空からドローンが降下してきた。
「なっ!?なんなんだお前!!」
「この女ぶっ殺してドローンも壊せば問題は無い。ヤルぞ。」

ターゲットと売人がナイフを取り出し、みつれに襲いかかる。
しかし、みつれはナイフをものともせず避ける。

攻撃を避け続けていると遠くからサイレンの音がきこえた。

みつ「あぁ。そういえば呼んでおいたよ。」
「クソ!」
売人が一目散に逃げ出す。
「クソ女!覚えてろよ!」
みつ「アンタは逃がさないよ。」
みつれはターゲットの前に立ち塞がる。
「どけ!クソが!」
ターゲットはナイフを突き出し突撃してくる。
しかしみつれはするりと受け流し反撃する。
「グッ…この…ごふっ!?」
みつれはみぞおちに1発いれた。
みつ「大人しくしてなよ。もう私はアンタに用は無い。…後は警察に任せるから。」
ターゲットは倒れる。

?「いやぁ…流石ですねぇみつれさん。流石元軍人。」
みつ「やめて。」

警察官が到着する。
ターゲットを確保する警察官たち。
その中の女刑事がみつれに話しかける。


?「御手柄だねぇ。みっちゃん。」
みつ「その呼び方はやめて。リン。」
リン「つれないなぁ。まぁけど御協力感謝します!」
女刑事はビシッと敬礼する。

女刑事の名前はリン。
リンはみつれに協力依頼を非公式に出す、いえばみつれは便利屋だ。

リン「ところでみっちゃん。前にも言ったけど…刑事にならない?私と一緒にやろうよ。」
みつ「前にも言ったけど、お断りだ。なにせ今の方が動き易い。それにこのままの方がお互い有益な関係だと思うが?」
リン「それはそうだけどさぁ。」
みつ「とにかく仕事は果たした。またなにか情報があれば言ってくれ。」
リン「はいはい。分かりましたよー。」

みつれは現場を後にした。

?「では今回のミッションも完了ですね。お疲れ様です。"みっちゃん"。」
みつ「殴りに帰るから正座して待ってなさい。しおん。」

しおんはみつれの仕事仲間。
ハッカーの経歴を持ち、情報、ドローン操作等、現場で動くみつれをサポートする役だ。

そんな2人が営んでいる便利屋『カモミール』。

みつれとしおんはそれぞれの目的を持ち、この街にいる。



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