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第3章:ダンジョンリフォームと初めての突撃お宅訪問!

第6話:油断大敵!いや、やり直せば良いじゃない

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「両方同じ顔にしか見えない。というか、相手を褒めつつ自分を自慢するみたいだから、やめろ」
「「ハハハ! お兄さんつれないね? でもどっちがどっちなんて関係無いよ」」
「その、双子シンクロやめれ! 鬱陶しい」
「「どうせ、ここで死ぬんだから」」
「聞け! 俺の話を聞け!」
『ちなみに、二人とも300歳超えです』

 二人とも爺じゃねーか!
 取りあえず、面倒くさい奴等ではあったがここでも新耐性はゲット出来なかった。
 というか、こいつらエグイ。
 二人が二人ともスケルトンやゾンビを大量に召喚してきて、片方を殺してももう片方が死んだ方を召喚してすぐに2人に戻るとか……
 グリを殺した瞬間に、グラがグリを死霊召喚するし。
 かといってグラを先に殺したら、グリがグラを死霊召喚とか。
 しかも復活したら、全快とかチート過ぎるだろ。
 まじ、無限ループ。
 アンデッド恐るべし。

「ちょっ! やだやだやだやだ!」
「うわっ、お兄さんちょっと! それは酷い!」
「喰らえ! クラタ流奥義【デスキッス死の接吻】!」
「「ギャアアアアア!」」
『酷い攻撃ですね?』
「まあ、これしか手が無かったというか……ね?」

 右手でグラの頭を掴み、左手でグリの頭を掴んだままお互いの顔面をぶつけてやった。
 キスというか、顔面が陥没する勢いでぶつけたか色々と飛び散って大変だった。
 服は汚れないけど、露出した部分が色々と酷い。
 帰りたいんだけど?
 死ぬか?
 いや、死んだらまたこいつらのコントを聞かないといけないし。

 そして、そのまま160階層まで進んでいく。

――――――
160階層

「ふふふ、よく来たな! 我はワイトキング! 死を顕現するものなろ」
「なろ?」
「なり!」

 出鼻から緊張感が無い。
 ちょっと照れてるのか、骨なのに頬が赤く染まっている。
 誰得だ、オイッ!

「まあ、ここまでよく来たと言いたいところだが、残念だがここで行き止まりだな」
「ふう、これはまた小物じみたセリフだな? そういうの、負けフラグって言うんだぞ?」

 大体、こういう中盤で大物ぶった奴ってのは漏れなく、難なく倒せるレベルだったりするからな。
 まあ、まだまだ余裕の場所ってところか?

「それは、これに耐えてから言うんだな? 【サドンデス突然死】!」
「……」

――――――
即死耐性を獲得しました。
筋力、体力、精神力、敏捷、頑丈、打撃力が上がりました。
レベル:783 → 812
名前:ヨシキ・クラタ
スキル
即死耐性レベル:1
クラタ流奥義を開眼
デスキッス死の接吻
最後にセーブした地点で復活します。
――――――
『プッ』
「笑うな!」
『ふう、これはまた小物じみたセリフだな? そういうの、負けフラグって言うんだぞ?』
「止めて!」

 くそっ、ここぞとばかりに馬鹿にされた。
 悔しい!

 っていうか死に戻ったのは良いけど、またグリとグラの下りをやり直さないといけないのか?
 でも、即死耐性は上げられるだけ上げたいし。
 あそこまで何往復もするのも、面倒くさいしな。

『あの階層まで一気に行ける方法ありますよ? 次回から』
「次回から?」

 セーブポイントが気になる事を言う。
 そして、手元に現れるカタログ。
 またも、付箋が貼ってある。 
 というか、だな。
 手が無いのに、どうやってこの付箋を貼ったんだ?

ダンジョン転移石
 一度行った事のあるダンジョンの階層に行ける。
 イメージを元に使用されるため、似た景色の全然違う場所に行くこともある。
 使い切り。
 交換ポイント数……1ポイント
 
ダンジョン転移岩
 一度行った事のあるダンジョンの階層に行ける。
 イメージを元に使用されるため、似た景色の全然違う場所に行くこともある。
 使用時9%の確立で破損
 交換ポイント数……10ポイント

ダンジョン転移鉄
 一度行った事のあるダンジョンの階層に行ける。
 イメージを元に使用されるため、似た景色の全然違う場所に行くこともある。
 使用時0.8%の確立で破損
 交換ポイント数……100ポイント

「おいっ!……おい……」

 いや、確かに隅から隅まで読んでない俺が悪いよ?
 でもさ、これを黙ってるこいつも酷いと思わないか?
 というかさ、これダンジョン限定品だけど絶対それ以外のもあるわ。
 魔法とかもありそうだし。
 まあ、現状ポイント使わなくても取れるスキルが優先だからな。
 そっちは後回しとして、一度カタログをしっかり読んだ方が良さそうだ。
 とにかく、今はこいつが許せん!

『貴方がやれシステムキッチンだ、子供部屋だとか言ってるからでしょう? あの時から貼ってありましたよ?』
「酷い後出しだ!」
『酷い言い掛かりですね』

 むう。
 言った言って無いは、水掛け論だからな。

『ふう、これはまた小物じみたセリフだな? そういうの、負けフラグって言うんだぞ?』
『ふう、これはまた小物じみたセリフだな? そういうの、負けフラグって言うんだぞ?』
『ふう、これはまた小物じみたセリフだな? そういうの、負けフラグって言うんだぞ?』…………

 凄い勢いでログが流れるような感覚で、馬鹿にされた。
 悔しい。
 いつか覚えてろよ!

「俺、この戦いが終わったらカタログ読むんだ……」
『なんて、重みの無い死亡フラグ』
「やかましい!」

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