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⑨ 悪意には屈しません!
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「だっておかしいでしょう? 私の方がずっとずっと美しくて芸事の才能があって、そこにいるだけで華がある、両親や御家のために役に立つ存在ですのよ。それがあんなドンくさくておぼこい顔の女と平等に扱われるだなんて」
「ちょっと意味が分からねえな」
「あら、プライドを傷つけられる苦しみが分からない?」
私は彼女の言葉ひとつひとつが信じられず、ともすれば彼らの会話から遠く引き離される感覚をおぼえていた。
「結局お前は別に、アルフレッドに情があるわけではないんだな」
「そうですわね。確かにアルフレッド様の容姿には非の打ちどころなく、そのうえただ待っていれば王位が転がってくるお立場。悪くはないけれど、やはり甘やかされて育った王太子様ですのよね。優等生には違いないけど、素の知性というの? それが……」
「お前と張り合う謀略家なんて求めるだけ無謀だろう」
「誉め言葉として受け取っておきますわ。まぁ、“姉の男”というだけで、王太子には価値があった。今後も私を彩る駒として存分に使ってさしあげますから」
彼女はふふふと笑った。
「駒ねぇ……どれほど用意してるんだ。男を寝取っただけでなく、でたらめな噂を細かに調整しながらバラまいて、姉の居場所を奪ったのもお前だよな?」
え!? そうなの!?
「私の人望人脈にかかれば、そのぐらい造作もないことですわ。姉なんか私の足元にも及ばないの、分からせてあげたかった。理解したらすごすごと田舎に引っこんで、分相応のつまらない生涯を費やせばいいわ」
「それでお前は満足なのか」
「ええ。姉のモノはすべていただく。そして私は姉よりもずっとずっと幸せな人生を送るのです。もはやあんな負け犬が家族なんて恥ずかしいから、縁を切らせてもらいますし」
「そんな本性を自慢げに俺に話して、足元すくわれても知らねえぞ」
エルネスト様はゾーエの物言いに、ため息交じりで言葉を返した。
「あなたは紳士ですもの、女を陥れるような真似はいたしませんわよね」
「まぁな。しかしなぜ俺にいちいち話してくるんだ」
「それは……あなたには私のすべてを知って欲しい」
彼女は彼の腕に両手を伸ばす。そして絡みついて、じっとりと彼の顔を見つめている。
「お前、アルフレッドと結婚するっていうのに」
「だって、あなたは私の好きな、理知的で博識で、至極冷静、冷徹な目が美しい男ですもの。本来はあなたのような貴公子と結ばれたいの」
「俺の継承順では日の目を見ないだろうからな」
「まぁ結婚しなくても、あなたの子を生むというのならできますわ」
はぁ!? なんてことを考えてるの、そんなの露見したら実家スカーレット家が無事では済まない。
「托卵まで考えてるのか」
「賢い後継者の方が、国にとっても良いでしょう?」
「それは違いないが。俺はお前と子作りする気に全くならない」
「簡単に落ちないところも気に入っておりますのよ。でも、いつまでそんなこと言ってられるかしら? 王太子妃になった私はさらに輝く。この燦然たる輝きで、あなたに近寄るどんな女も蹴散らしてあげる」
「いや単に、他者を陥れて喜んでる底意地の悪い女は金積まれても御免だ」
エルネスト様は歯牙にも掛けない様子なのに、ゾーエはお構いなしで彼の胸にとびこんだ。
「そう、なら。私に傅かない男なんてこの宮廷に必要ないですわ。私が王太子妃になった暁には私の一声で、あなただってどうなるか」
「…………」
「寝首をかかれないように、お気をつけくださいませ」
言い捨てて彼女は部屋を出ようとした。
「あ、そうだわ。ないとは思うけれど、もし私の姉があなたに接近しようというなら、即刻対処させていただきます」
「…………」
「まぁ、あの姉にそんな知恵があるわけないから」
高笑いと共にゾーエは扉の向こうに消えた。
「……本当に執念深い女だな」
私は足の力が抜け、クローゼットの中から倒れ込み、外に転げ出た。そんな私に彼は歩み寄り、抱き起こす。
「ゾ、ゾーエがあんな悪意いっぱいに……。こんなこと思いもしなかった……」
足がまだ震えてしまう。
「私、別にあの子に何もしてないの……。大事な妹だと、ずっと……」
「王宮は人間を変える。その地位や名声を奪い合い、人は悪意の塊と化す。だがあの女は、それ以前の問題かもな」
「あなたはいつからゾーエと? 私のことも、ゾーエの家族だと前から知っていたの?」
「あいつ、かなり前から宮廷の権力者に取り入ろうと躍起になっていた。俺は2年前に知り合ったんだが。でもお前と姉妹だとは知らなかったな。そういえば家名が同じか」
しがない子爵家なんて意識もしてなかったってことね。
「アルフレッドに対しては慎重になっていたというか、期を見計らっていたのだろうな。そして、意外にもお前がその婚約者の席に就いたことで、ここぞとばかりに」
私とアルフレッド様の縁ももしかしてゾーエが……? 私を叩き落すために? そんな力も計画性も彼女には……。と、その時私は思い出した。
“恋敵は海底の国の者の血が流れている” 妹……のことだったのか! 盲点だった。
彼女は海の魔女の力を借りている。幼少期の時点で美しい容姿を魔女から得ているのだから、計画性の塊だ。
でもその代わりに、何かを差し出してる。うーん……得た『容姿』と逆のものを差し出しているのでは? あ、もしかして『知力』!?
あの子の知力がとくべつ足りないとは思わない……。あの子に足りないものって……こうなるとやっぱり、優しさ??
今思うと、優しさなんて何の意味があるの。
そんなの持ち合わせていても、こんなふうに付け込まれて奪われて、評判を落とされて、でも尻尾巻いて逃げるしかないのよ。
でも、そんなの嫌だ。
「私、ここで逃げ帰る気なんて、もう起きないです」
声に出して言ってしまった。あの子とやりあう覚悟。
エルネスト様が真剣な顔で、目を細めて私を見る。
「彼女自身にみんなの前で話してもらわないと。私の身の潔白を」
私は何も悪いことしてない。それを証明する。
「どうやって?」
「……これから考える……」
まったくもって心もとないけど。それにきっともう、彼女は私がこちらから接触できないところまで避難する。私も王太子の婚約者だったから分かるけど、言えばわがままは何でも通るもの。彼女の牛耳る社交パーティーなんて、きっと私は門前払い。
「そういえば、俺、その婚約発表予定の晩餐会に招待されてるな。月末だが」
「え?」
「そこで話してみたらどうだ? 希望するなら俺のパートナーとして連れていくが」
「いいのですか? 私なんかがパートナーで」
「タダで、とは言わないけどな」
「えっ。私のような貧乏貴族から金を取るというの!?」
「取るかよ。目ぇつぶれ」
「は??」
彼の目線は私の目を……いや唇を見てる。つまり、そういうことで。私は思わず後退りした。
「あいつに大勢の前で自白させたいんだろ?」
「だ、だめです……」
更にじりじりと後退する。だってこの人は、私にキスしたいからするんじゃなくて、こうやって女心もてあそぶのが趣味、というだけで……。
「だめに決まってます!」
私はバルコニーへ出る壁一面の窓に追い詰められた。だから猫を噛むネズミのように、彼の顔に広げた手のひら押し当てた。
「ぶっ」
「自分で何とかします!」
「何とかって」
「自分で忍び込んでやるから!」
「けっこうな警備がいるぞ」
「……これから考える……」
彼は呆れた溜め息をついて、私から離れた。そこで顔を前方から背けた私は、背中のカーテンが目に入った。
「あれ、これ……?」
「ん?」
「カーテンかかってるって気付きませんでした。だって完全に透きとおっていて、外の景色がそのまま見えるんだもの。このカーテンすごい!」
「ああ。それ、特注品なんだ。部屋の内側からはそのまま外が見える。なのに外からは不透明でまったく内側が見えない」
「へぇぇ~~すごい! 魔法のカーテンですか!?」
「魔法ではないと思うが。この国では手に入らない。国外の高名な技術者が考案した品らしい」
「これ欲しい!」
「はぁ? お前キスのひとつも寄越さないくせに、人の部屋のカーテン持ってくってか?」
「いえ、自分で買いに行きます! どこの国ですか?」
「いや、貧乏貴族には買えないだろうな」
「ええ~~? そうか、高価なんだ……」
その時、また深くため息ついた彼が言った。
「まぁいい。やるよ、持っていけ」
「えっ!?」
「男の部屋に来て何もせず、土産まで渡される。いい身分だな」
「そういう言い方しないでください……。なにかお返しできるものがあったら、したいとは思っています」
「出世払いで、とか言うんだろ」
「ええ、出世のアテはないけれど、それで」
本当にラッキー。でも今の部屋には大きすぎて使えないわね。出世して広い部屋に住まないと!
もうそんな夢のようなことでも考えていないと、やってられない。大事に思っていた妹に裏切られていたなんて……。
「ちょっと意味が分からねえな」
「あら、プライドを傷つけられる苦しみが分からない?」
私は彼女の言葉ひとつひとつが信じられず、ともすれば彼らの会話から遠く引き離される感覚をおぼえていた。
「結局お前は別に、アルフレッドに情があるわけではないんだな」
「そうですわね。確かにアルフレッド様の容姿には非の打ちどころなく、そのうえただ待っていれば王位が転がってくるお立場。悪くはないけれど、やはり甘やかされて育った王太子様ですのよね。優等生には違いないけど、素の知性というの? それが……」
「お前と張り合う謀略家なんて求めるだけ無謀だろう」
「誉め言葉として受け取っておきますわ。まぁ、“姉の男”というだけで、王太子には価値があった。今後も私を彩る駒として存分に使ってさしあげますから」
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「駒ねぇ……どれほど用意してるんだ。男を寝取っただけでなく、でたらめな噂を細かに調整しながらバラまいて、姉の居場所を奪ったのもお前だよな?」
え!? そうなの!?
「私の人望人脈にかかれば、そのぐらい造作もないことですわ。姉なんか私の足元にも及ばないの、分からせてあげたかった。理解したらすごすごと田舎に引っこんで、分相応のつまらない生涯を費やせばいいわ」
「それでお前は満足なのか」
「ええ。姉のモノはすべていただく。そして私は姉よりもずっとずっと幸せな人生を送るのです。もはやあんな負け犬が家族なんて恥ずかしいから、縁を切らせてもらいますし」
「そんな本性を自慢げに俺に話して、足元すくわれても知らねえぞ」
エルネスト様はゾーエの物言いに、ため息交じりで言葉を返した。
「あなたは紳士ですもの、女を陥れるような真似はいたしませんわよね」
「まぁな。しかしなぜ俺にいちいち話してくるんだ」
「それは……あなたには私のすべてを知って欲しい」
彼女は彼の腕に両手を伸ばす。そして絡みついて、じっとりと彼の顔を見つめている。
「お前、アルフレッドと結婚するっていうのに」
「だって、あなたは私の好きな、理知的で博識で、至極冷静、冷徹な目が美しい男ですもの。本来はあなたのような貴公子と結ばれたいの」
「俺の継承順では日の目を見ないだろうからな」
「まぁ結婚しなくても、あなたの子を生むというのならできますわ」
はぁ!? なんてことを考えてるの、そんなの露見したら実家スカーレット家が無事では済まない。
「托卵まで考えてるのか」
「賢い後継者の方が、国にとっても良いでしょう?」
「それは違いないが。俺はお前と子作りする気に全くならない」
「簡単に落ちないところも気に入っておりますのよ。でも、いつまでそんなこと言ってられるかしら? 王太子妃になった私はさらに輝く。この燦然たる輝きで、あなたに近寄るどんな女も蹴散らしてあげる」
「いや単に、他者を陥れて喜んでる底意地の悪い女は金積まれても御免だ」
エルネスト様は歯牙にも掛けない様子なのに、ゾーエはお構いなしで彼の胸にとびこんだ。
「そう、なら。私に傅かない男なんてこの宮廷に必要ないですわ。私が王太子妃になった暁には私の一声で、あなただってどうなるか」
「…………」
「寝首をかかれないように、お気をつけくださいませ」
言い捨てて彼女は部屋を出ようとした。
「あ、そうだわ。ないとは思うけれど、もし私の姉があなたに接近しようというなら、即刻対処させていただきます」
「…………」
「まぁ、あの姉にそんな知恵があるわけないから」
高笑いと共にゾーエは扉の向こうに消えた。
「……本当に執念深い女だな」
私は足の力が抜け、クローゼットの中から倒れ込み、外に転げ出た。そんな私に彼は歩み寄り、抱き起こす。
「ゾ、ゾーエがあんな悪意いっぱいに……。こんなこと思いもしなかった……」
足がまだ震えてしまう。
「私、別にあの子に何もしてないの……。大事な妹だと、ずっと……」
「王宮は人間を変える。その地位や名声を奪い合い、人は悪意の塊と化す。だがあの女は、それ以前の問題かもな」
「あなたはいつからゾーエと? 私のことも、ゾーエの家族だと前から知っていたの?」
「あいつ、かなり前から宮廷の権力者に取り入ろうと躍起になっていた。俺は2年前に知り合ったんだが。でもお前と姉妹だとは知らなかったな。そういえば家名が同じか」
しがない子爵家なんて意識もしてなかったってことね。
「アルフレッドに対しては慎重になっていたというか、期を見計らっていたのだろうな。そして、意外にもお前がその婚約者の席に就いたことで、ここぞとばかりに」
私とアルフレッド様の縁ももしかしてゾーエが……? 私を叩き落すために? そんな力も計画性も彼女には……。と、その時私は思い出した。
“恋敵は海底の国の者の血が流れている” 妹……のことだったのか! 盲点だった。
彼女は海の魔女の力を借りている。幼少期の時点で美しい容姿を魔女から得ているのだから、計画性の塊だ。
でもその代わりに、何かを差し出してる。うーん……得た『容姿』と逆のものを差し出しているのでは? あ、もしかして『知力』!?
あの子の知力がとくべつ足りないとは思わない……。あの子に足りないものって……こうなるとやっぱり、優しさ??
今思うと、優しさなんて何の意味があるの。
そんなの持ち合わせていても、こんなふうに付け込まれて奪われて、評判を落とされて、でも尻尾巻いて逃げるしかないのよ。
でも、そんなの嫌だ。
「私、ここで逃げ帰る気なんて、もう起きないです」
声に出して言ってしまった。あの子とやりあう覚悟。
エルネスト様が真剣な顔で、目を細めて私を見る。
「彼女自身にみんなの前で話してもらわないと。私の身の潔白を」
私は何も悪いことしてない。それを証明する。
「どうやって?」
「……これから考える……」
まったくもって心もとないけど。それにきっともう、彼女は私がこちらから接触できないところまで避難する。私も王太子の婚約者だったから分かるけど、言えばわがままは何でも通るもの。彼女の牛耳る社交パーティーなんて、きっと私は門前払い。
「そういえば、俺、その婚約発表予定の晩餐会に招待されてるな。月末だが」
「え?」
「そこで話してみたらどうだ? 希望するなら俺のパートナーとして連れていくが」
「いいのですか? 私なんかがパートナーで」
「タダで、とは言わないけどな」
「えっ。私のような貧乏貴族から金を取るというの!?」
「取るかよ。目ぇつぶれ」
「は??」
彼の目線は私の目を……いや唇を見てる。つまり、そういうことで。私は思わず後退りした。
「あいつに大勢の前で自白させたいんだろ?」
「だ、だめです……」
更にじりじりと後退する。だってこの人は、私にキスしたいからするんじゃなくて、こうやって女心もてあそぶのが趣味、というだけで……。
「だめに決まってます!」
私はバルコニーへ出る壁一面の窓に追い詰められた。だから猫を噛むネズミのように、彼の顔に広げた手のひら押し当てた。
「ぶっ」
「自分で何とかします!」
「何とかって」
「自分で忍び込んでやるから!」
「けっこうな警備がいるぞ」
「……これから考える……」
彼は呆れた溜め息をついて、私から離れた。そこで顔を前方から背けた私は、背中のカーテンが目に入った。
「あれ、これ……?」
「ん?」
「カーテンかかってるって気付きませんでした。だって完全に透きとおっていて、外の景色がそのまま見えるんだもの。このカーテンすごい!」
「ああ。それ、特注品なんだ。部屋の内側からはそのまま外が見える。なのに外からは不透明でまったく内側が見えない」
「へぇぇ~~すごい! 魔法のカーテンですか!?」
「魔法ではないと思うが。この国では手に入らない。国外の高名な技術者が考案した品らしい」
「これ欲しい!」
「はぁ? お前キスのひとつも寄越さないくせに、人の部屋のカーテン持ってくってか?」
「いえ、自分で買いに行きます! どこの国ですか?」
「いや、貧乏貴族には買えないだろうな」
「ええ~~? そうか、高価なんだ……」
その時、また深くため息ついた彼が言った。
「まぁいい。やるよ、持っていけ」
「えっ!?」
「男の部屋に来て何もせず、土産まで渡される。いい身分だな」
「そういう言い方しないでください……。なにかお返しできるものがあったら、したいとは思っています」
「出世払いで、とか言うんだろ」
「ええ、出世のアテはないけれど、それで」
本当にラッキー。でも今の部屋には大きすぎて使えないわね。出世して広い部屋に住まないと!
もうそんな夢のようなことでも考えていないと、やってられない。大事に思っていた妹に裏切られていたなんて……。
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