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第6章 侵食
第14話~貴方をプロデュース~
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「はぁーっ、もう朝から心臓に悪いわ」
ただでさえ昨夜の事で頭が一杯だと言うのに、空気の読めないユイによって更なる嵐を吹き込まれそうになり慌てて給湯室へ逃げてきた。ため息混じりにコーヒーサーバーを手にし、マグへとコポコポと注いでいく。
「よっぽどテンパってんだな」
「ぅゎたーーっ!?」
「……ケンシロウか」
気を緩めていた時に背後で急に声がし、思わずサーバーを手から落としそうになったせいで変な声が出た。
「な、び、びっくりさせないでよ!! 健人!」
「別に驚かすつもりはさらっさらなかったんだけど。……それより、そんなの入れてどーするわけ?」
「は、はぁっ?」
バクバクとうるさい心臓を落ち着かせるように胸元を何度も撫で付け、もう一方の手で握り締めているマグの中を覗き込んだ。中には真っ黒な液体がなみなみと入っていて、いつの間にか飲めないコーヒーを自ら注いでいた事に気が付いた。
「あ、あれ? 間違えちゃった」
このまま捨てるには勿体無いし、口をつけてはいないものの、かといってサーバーにもう一度戻すのも気が引ける。
まごまごしていると、健人にマグを取り上げられた。
「サンキュ」
「あ、ちょっと!」
叶子がいつも使っているお気に入りのマグに、躊躇すること無く健人が口を付けた。
「ちょっと、それ私の!」
「どうせ、飲めないんだろ?」
「だからって、あんたにあげるなんて一言も言ってない!」
貸して! と言わんばかりに、健人の手からお気に入りのマグを奪い返すと、コーヒーメーカーの横に備え付けてあるプラスチック製の使い捨てカップを取り、そこへ一気にコーヒーを移し変えた。それを再び健人につき返すと、マグを手早く洗い紅茶を入れる為にケトルを火にかけた。
「……」
「…………」
「………………」
「…………ふぅー、ふぅー。あちっ」
「って、健人? あんたいつまでここにいんのよ?」
「酷い言い草だなぁ、せっかく待ってやってんのに。……――?」
「別に待って欲しいなんて一言、っも……ってなに!?」
手にしたプラスチックカップを調理台に置くと、ある一点に視線を集中しながらじりじりと詰め寄ってくる。それは、今一番誰にも見られたくない首元へと注がれていた。
(え? もしかして見えてる!?)
思わず首をすくめてストールを押さえつける。そんな叶子の両手を健人が剥がしにかかった。
「な、何す――!」
「ったく、イチイチそうギャースカギャースカ騒ぐなよ。巻き方がおばはんくさいから、巻き直してやろうってんの」
「おばっ? い、いいのよ、これで」
「イヤイヤイヤ、流石にこれはまずいでしょ? 俺、この間の一件からカナちゃんを変身させるのに、嵌まっちゃったみたいでさ」
「あ、あれは! ……確かに助かったけど」
「だろ?」
一年ぶりにジャックと過ごせる事となり、張り切って予約していた美容室に健人が勝手についてきた。当の本人の意見はことごとく無視され続け、髪型からメイクから彼の好みで変えられてしまって不貞腐れていた。だが、出来上がりを見てみれば、担当してくれた美容師の腕が良かったのか、はたまた健人の指示が的確だったのかはわからないが、思っていた以上に満足した仕上がりであった。
「で、でも、今日はいいからさ」
「――何でそんな嫌がる?」
「嫌って言うか」
「――」
手が離れた事でなんとか諦めてくれたのだと油断したその時、ぬっと健人の手がまたストールにかかった。
「ちょっ!」
「? ――!」
首元にうっすらとある紅い痕が、よりにもよって一番面倒臭そうな相手に見つかってしまった。
健人が首筋に目をやった時、スッとした切れ長の目が一気に拡大した。その痕が何を意味するのかがわかったのか、すぐにその視線はそのまま叶子に向けられた。
冷たい口調ながらも、叶子にちょっかいを掛けて構って欲しそうな様子の彼の表情が見る見る変わっていく。鋭くなった視線を向けられて、彼女でも何でもないのに妙にビクビクしてしまう。暫く凝視された後、健人は呟くように問いかけた。
「あいつ、いい年してこんな事するんだ?」
向けられた健人のキツイ眼差しを見て、もっと興奮して問い詰められるのかと覚悟したが冷静な口調になんだか拍子抜けした。まぁ普通に考えるとここは何と言っても職場だし、大声を出して注目を浴びて困るのは他でもない彼だから流石に場を弁えたのだろう。健人は呆れた顔をしながら、彼女のストールを小洒落た感じに巻き直し始めた。
「ち、違うわよ! 彼はこんな事しませんっ!」
健人の言葉が予想外だった事に油断したのか、思わず本当のことを言ってしまった。叶子的には、彼と私はこんな印をつけなくとも、相思相愛なんだとアピールしたくてそう言ったのだが、健人には叶子が思っていることとは別の誤解を与えてしまったのだった。
「あいつじゃない? ……って事は――誰だよ?」
「っ!?」
しまったと思ったが先か、火にかけたケトルがシュンシュンと白い湯気を吐き出した。横目でそれをチラリと見てケトルに手を伸ばそうとするが、ケントの手は未だにストールを握り締めている。殺気立った様子を見るといつその手で殺められるのかと変な不安が何度も過り、いつもの様に突き放すことが出来なかった。
「なぁ? 教えてよ。あいつじゃないなら、一体誰にこんなイイコトされたんだよ?」
「い、いや、あ、あの」
八歳も年下の後輩に対して、何をそんなにびびる事があるのだろうか。勿論、この首に付けられた“印”は不可抗力ではあったが、もし合意の上であったとしても別に詰め寄られる筋合いは無い筈。健人には関係の無いことだと言い切ろうとしたその時、健人がハッとした様な表情を見せた。
「まさか――」
と、何故か一人納得するように呟いた。
(え? まさかって、一体誰のことを思い浮かべてそう言ってるのよ)
「ちょっ、ケン――」
勝手な妄想をされては困ると声をかけようとしたその時、遠くからこっちにやって来る人の気配を感じた。給湯室しかないこの廊下で人が来るって事は、紛れも無く給湯室に用事がある人だ。二人とも咄嗟に勘が働いて、パッと距離を離した。
何も無かったかのように、シュンシュンと沸騰しているケトルに手を伸ばしたと同時に、思ったとおり誰かが給湯室にやってきた。
「お! やっぱりここだったか、健人」
「何か用ですか? ボス」
さも、健人も今来たトコだと言わんばかりに、コーヒーサーバーからコーヒーを注ぎ足しながら視線をボスに向けた。さっきまでの不機嫌そうな表情が嘘の様に、にこやかにボスと接している。
「そらぁーもう、用も用。大事ーな御用をお前に仰せ使わせようぞ!」
「はぁ」
何事だろう、と横目で二人のやりとりを見ながら叶子は紅茶をいれていた。
「今度の創立記念パーティー、お前が幹事してくれ!」
「はぁー!? また、僕ですかー?」
「いやだって、お前まとめるの上手いから。皆、安心して飲んでいられるんだって」
「そんな乗せられても困るものは困ります。だって、一昨年も俺、幹事やったんですよ?」
「まぁまぁ、いいじゃないか。……あ! そうだ、補助にカナちゃんつけるよ。それでいいだろ?」
「なっ!? 勝手に決めないで下さいよ!」
(ヤダヤダヤダ! ただでさえ、目立つことが嫌いなのに! しかも、よりにもよって健人と一緒になんてっ)
両手を胸の前で何度も振りながら、頭を振った。
「――わかりました。カナちゃんも幹事やってくれるんなら、いいですよ」
「ちょっと! ……――ひっ!?」
にこやかにしていたのが嘘のように、振り向いた健人の顔はまたもやブリザードな顔になっている。恐ろしすぎてブルッと体が震えた。
健人の顔の変化は勿論、ボスに見えることは無く、彼が何を考えているのかなど考えたくも無い。
「よっしゃ! んじゃ宜しく頼むわ!」
話はついたとばかりに、ボスは意気揚々としてデスクに戻って行った。
「う、嘘でしょ……」
大きなため息をつく叶子とは対照的に、健人はしたり顔になっている。叶子の肩をポンッと叩きながら不敵な笑みを浮かべ、
「てなわけで上司命令だから。しっかりやんないとな?」
と言って、健人も給湯室から出て行った。
ただでさえ昨夜の事で頭が一杯だと言うのに、空気の読めないユイによって更なる嵐を吹き込まれそうになり慌てて給湯室へ逃げてきた。ため息混じりにコーヒーサーバーを手にし、マグへとコポコポと注いでいく。
「よっぽどテンパってんだな」
「ぅゎたーーっ!?」
「……ケンシロウか」
気を緩めていた時に背後で急に声がし、思わずサーバーを手から落としそうになったせいで変な声が出た。
「な、び、びっくりさせないでよ!! 健人!」
「別に驚かすつもりはさらっさらなかったんだけど。……それより、そんなの入れてどーするわけ?」
「は、はぁっ?」
バクバクとうるさい心臓を落ち着かせるように胸元を何度も撫で付け、もう一方の手で握り締めているマグの中を覗き込んだ。中には真っ黒な液体がなみなみと入っていて、いつの間にか飲めないコーヒーを自ら注いでいた事に気が付いた。
「あ、あれ? 間違えちゃった」
このまま捨てるには勿体無いし、口をつけてはいないものの、かといってサーバーにもう一度戻すのも気が引ける。
まごまごしていると、健人にマグを取り上げられた。
「サンキュ」
「あ、ちょっと!」
叶子がいつも使っているお気に入りのマグに、躊躇すること無く健人が口を付けた。
「ちょっと、それ私の!」
「どうせ、飲めないんだろ?」
「だからって、あんたにあげるなんて一言も言ってない!」
貸して! と言わんばかりに、健人の手からお気に入りのマグを奪い返すと、コーヒーメーカーの横に備え付けてあるプラスチック製の使い捨てカップを取り、そこへ一気にコーヒーを移し変えた。それを再び健人につき返すと、マグを手早く洗い紅茶を入れる為にケトルを火にかけた。
「……」
「…………」
「………………」
「…………ふぅー、ふぅー。あちっ」
「って、健人? あんたいつまでここにいんのよ?」
「酷い言い草だなぁ、せっかく待ってやってんのに。……――?」
「別に待って欲しいなんて一言、っも……ってなに!?」
手にしたプラスチックカップを調理台に置くと、ある一点に視線を集中しながらじりじりと詰め寄ってくる。それは、今一番誰にも見られたくない首元へと注がれていた。
(え? もしかして見えてる!?)
思わず首をすくめてストールを押さえつける。そんな叶子の両手を健人が剥がしにかかった。
「な、何す――!」
「ったく、イチイチそうギャースカギャースカ騒ぐなよ。巻き方がおばはんくさいから、巻き直してやろうってんの」
「おばっ? い、いいのよ、これで」
「イヤイヤイヤ、流石にこれはまずいでしょ? 俺、この間の一件からカナちゃんを変身させるのに、嵌まっちゃったみたいでさ」
「あ、あれは! ……確かに助かったけど」
「だろ?」
一年ぶりにジャックと過ごせる事となり、張り切って予約していた美容室に健人が勝手についてきた。当の本人の意見はことごとく無視され続け、髪型からメイクから彼の好みで変えられてしまって不貞腐れていた。だが、出来上がりを見てみれば、担当してくれた美容師の腕が良かったのか、はたまた健人の指示が的確だったのかはわからないが、思っていた以上に満足した仕上がりであった。
「で、でも、今日はいいからさ」
「――何でそんな嫌がる?」
「嫌って言うか」
「――」
手が離れた事でなんとか諦めてくれたのだと油断したその時、ぬっと健人の手がまたストールにかかった。
「ちょっ!」
「? ――!」
首元にうっすらとある紅い痕が、よりにもよって一番面倒臭そうな相手に見つかってしまった。
健人が首筋に目をやった時、スッとした切れ長の目が一気に拡大した。その痕が何を意味するのかがわかったのか、すぐにその視線はそのまま叶子に向けられた。
冷たい口調ながらも、叶子にちょっかいを掛けて構って欲しそうな様子の彼の表情が見る見る変わっていく。鋭くなった視線を向けられて、彼女でも何でもないのに妙にビクビクしてしまう。暫く凝視された後、健人は呟くように問いかけた。
「あいつ、いい年してこんな事するんだ?」
向けられた健人のキツイ眼差しを見て、もっと興奮して問い詰められるのかと覚悟したが冷静な口調になんだか拍子抜けした。まぁ普通に考えるとここは何と言っても職場だし、大声を出して注目を浴びて困るのは他でもない彼だから流石に場を弁えたのだろう。健人は呆れた顔をしながら、彼女のストールを小洒落た感じに巻き直し始めた。
「ち、違うわよ! 彼はこんな事しませんっ!」
健人の言葉が予想外だった事に油断したのか、思わず本当のことを言ってしまった。叶子的には、彼と私はこんな印をつけなくとも、相思相愛なんだとアピールしたくてそう言ったのだが、健人には叶子が思っていることとは別の誤解を与えてしまったのだった。
「あいつじゃない? ……って事は――誰だよ?」
「っ!?」
しまったと思ったが先か、火にかけたケトルがシュンシュンと白い湯気を吐き出した。横目でそれをチラリと見てケトルに手を伸ばそうとするが、ケントの手は未だにストールを握り締めている。殺気立った様子を見るといつその手で殺められるのかと変な不安が何度も過り、いつもの様に突き放すことが出来なかった。
「なぁ? 教えてよ。あいつじゃないなら、一体誰にこんなイイコトされたんだよ?」
「い、いや、あ、あの」
八歳も年下の後輩に対して、何をそんなにびびる事があるのだろうか。勿論、この首に付けられた“印”は不可抗力ではあったが、もし合意の上であったとしても別に詰め寄られる筋合いは無い筈。健人には関係の無いことだと言い切ろうとしたその時、健人がハッとした様な表情を見せた。
「まさか――」
と、何故か一人納得するように呟いた。
(え? まさかって、一体誰のことを思い浮かべてそう言ってるのよ)
「ちょっ、ケン――」
勝手な妄想をされては困ると声をかけようとしたその時、遠くからこっちにやって来る人の気配を感じた。給湯室しかないこの廊下で人が来るって事は、紛れも無く給湯室に用事がある人だ。二人とも咄嗟に勘が働いて、パッと距離を離した。
何も無かったかのように、シュンシュンと沸騰しているケトルに手を伸ばしたと同時に、思ったとおり誰かが給湯室にやってきた。
「お! やっぱりここだったか、健人」
「何か用ですか? ボス」
さも、健人も今来たトコだと言わんばかりに、コーヒーサーバーからコーヒーを注ぎ足しながら視線をボスに向けた。さっきまでの不機嫌そうな表情が嘘の様に、にこやかにボスと接している。
「そらぁーもう、用も用。大事ーな御用をお前に仰せ使わせようぞ!」
「はぁ」
何事だろう、と横目で二人のやりとりを見ながら叶子は紅茶をいれていた。
「今度の創立記念パーティー、お前が幹事してくれ!」
「はぁー!? また、僕ですかー?」
「いやだって、お前まとめるの上手いから。皆、安心して飲んでいられるんだって」
「そんな乗せられても困るものは困ります。だって、一昨年も俺、幹事やったんですよ?」
「まぁまぁ、いいじゃないか。……あ! そうだ、補助にカナちゃんつけるよ。それでいいだろ?」
「なっ!? 勝手に決めないで下さいよ!」
(ヤダヤダヤダ! ただでさえ、目立つことが嫌いなのに! しかも、よりにもよって健人と一緒になんてっ)
両手を胸の前で何度も振りながら、頭を振った。
「――わかりました。カナちゃんも幹事やってくれるんなら、いいですよ」
「ちょっと! ……――ひっ!?」
にこやかにしていたのが嘘のように、振り向いた健人の顔はまたもやブリザードな顔になっている。恐ろしすぎてブルッと体が震えた。
健人の顔の変化は勿論、ボスに見えることは無く、彼が何を考えているのかなど考えたくも無い。
「よっしゃ! んじゃ宜しく頼むわ!」
話はついたとばかりに、ボスは意気揚々としてデスクに戻って行った。
「う、嘘でしょ……」
大きなため息をつく叶子とは対照的に、健人はしたり顔になっている。叶子の肩をポンッと叩きながら不敵な笑みを浮かべ、
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(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
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