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第5章《旅立ち~天空の国ラフィージア》編
第223話 愛してる
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ルギニアスはチラリと私を見たかと思うとグッと手を握り締める。そして再びオルフィウス王へと向き直った。
「俺は……魔界には戻らない。ルーサの傍にいると決めたんだ……。それにいくら魔物が人間より長生きでも、もう俺を知る者などいないだろうしな」
そう言いながら苦笑する。
ルギニアスのその言葉にホッとする。私の傍にこれからもいてくれるのね。そう思うとホッとしてしまった。
「そうか……」
オルフィウス王は目を伏せ微笑んだ。
その後、私たちは用意された部屋へと案内された。私の顔色が悪かったため、休むように言われ、そして夜には晩餐を用意するから共に過ごそうとオルフィウス王から提案された。
今後のことは翌日詳しく話を詰めることを約束し、その日は各々用意された部屋へと早々に就寝することとなった。
二代目王の持っていたアリシャの魔石。その紫の魔石はオルフィウス王から託された。
『私が持っていても、ただ保管しているだけだ。きっと二代目王も貴方方が持ってくれているほうが喜ぶはず』
そう言われ、私がその魔石を預かることになった。紫の魔石は共鳴するように、なにやらお互いがほんのりと光っているように見えた。
「アシェリアンはなぜ私をこちらの世界に連れて来たのかな……やはりルギニアスをこちらの世界に戻すため……?」
静まり返った部屋で呟く。ルギニアスはベッドに腰かける私の前に立ち、魔石を見下ろしていた。
「さあな……奴の考えることなんか、俺には分からん」
お母さん……アリサは私が生まれることを知っていたかのような口ぶりだった。そして、ルギニアスに託すかのように、「お願いね」と伝えていた。まるでこの後起こることを知っていたかのような?
アリサは私が生まれることも、こちらの世界に連れて来られることも知っていた……? 私がこちらの世界にルギニアスを連れて生まれ変わることは必然だった?
そんなことを考え込んでいると、ふと頭の上から影が落ちた。それに気付き見上げると、ルギニアスの顔がすぐ近くにあり、ギシッと固まる。
「もう寝ろ」
ルギニアスがそう呟き、顔が近付いたかと思うと、額にふわっとルギニアスの唇が触れた。
「!!」
驚き目を見開くと、ルギニアスは私を横向きに抱き上げ、ベッドへと横たわらせた。そして自身はベッドに腰かけ、私の頭を撫でる。
大きい姿のままでそんなことをされると、やたらと緊張しドキドキとしてしまう!
しかし、いつもの魔法なのか、ルギニアスに頭を撫でられ、私はいつの間にか眠りに就いていた。
その夜、ルギニアスは眠るルーサの顔を眺めながら、アリサを思い出す。
アリサは俺が封印された魔石を持って生まれてきた。生まれてすぐに捨てられ孤児院のようなところで育てられていた。
アリサが五歳くらいの頃に記憶を取り戻したおかげか、そのとき俺の意識もハッキリとした。それまではなぜだかボンヤリとしたままの日々だった。
アリサは記憶を取り戻してからは、しきりに俺に話し掛けてきた。
『将来は愛する人と結婚し幸せになるのよ。そして可愛い女の子を生むの。貴方もきっと大好きになるわ。フフ、楽しみね』
よく、そう語っていた。まるでサクラを生むことを事前に知っていたかのように……。
『ルギニアス、あの子をお願いね』
あいつはサクラがルーサに生まれ変わることを知っていたようだった。なぜだか分からないがそんな気がした。俺が生まれ変わったルーサの傍にずっといるなんて分からないだろうに……それなのに、なぜかあいつは俺がルーサから離れることはないと、まるで知っているかのような口ぶりだった。いや、逆に離れないように術でも掛けたのか……。
アリサの呪いではないかと思うほど、俺はルーサから離れられなかった。魔石から解放され、自由になったとき、ルーサなんて見捨てて離れたら良かったのに……。なぜか離れることは出来なかった。
まるで呪縛だ。アリサの言葉が俺をルーサの元に引き留めた。
しかし、ずっとルーサと共に過ごしていくうちに、傍にいたいのは俺のほうなのだと気付いた……。ルーサが湖に引き込まれ死にそうになったときに、ハッキリと気付いた。
俺はルーサを失いたくないのだ。
ずっと自分が何者なのか分からなかった。ずっと自分は今ここにいないような気がしていた。
ずっと……俺は独りだと思っていた……。
アリシャとは戦友のような気がしていた。アリサとはもっと近しい存在とはなったが、しかし、封じ封じられた者として少しの距離があったと思う。
でもサクラはそんな過去の俺を全く知らない。姿すら見えない俺の存在を感じ、その場にいることを認め、受け入れていた。ただの友達としてその存在を受け入れていた。
それがなんだかむず痒く、変な気分だった。
アリサが死ぬとき、俺はあいつを守れなかった。サクラをひとりぼっちにさせてしまった。
アリサは俺にサクラをお願いね、とよく口にしていたが、封じられたままの俺になにが出来る。歯痒さしかなかった。
そしてサクラまでもが死に、ルーサとして生まれて来たときに分かった。あいつはこうなることを知っていたのだろう。
サクラはまるで俺のために生んだのだ、と言われている気がした。
アリサの思惑通りなのか、ルーサと共にこちらに戻ると封印が弱まった。そのおかげでやっとルーサの前に姿を現すことが出来た。
ルーサは俺を受け入れた。サクラとの約束『友達に』。馬鹿らしいとは思ったが、なぜか離れることは出来なかった。
ルーサは俺のことを知らない。知らないからこそ、傍にいて居心地がよかった。
ルーサは俺に居場所をくれた。
ずっとどこかに帰りたかった。自分の居場所が欲しかった。
ここにいろ、と言って欲しかった。
ルーサは俺の居場所となった……まるで俺のために存在してくれているかのような……。
ルーサは強い。どれだけ苦しくとも乗り越える力がある。こんな俺のことですら引き上げてくれる……。
そんなルーサを俺は……
愛してる……
********
次回、5月20日更新予定です。
「俺は……魔界には戻らない。ルーサの傍にいると決めたんだ……。それにいくら魔物が人間より長生きでも、もう俺を知る者などいないだろうしな」
そう言いながら苦笑する。
ルギニアスのその言葉にホッとする。私の傍にこれからもいてくれるのね。そう思うとホッとしてしまった。
「そうか……」
オルフィウス王は目を伏せ微笑んだ。
その後、私たちは用意された部屋へと案内された。私の顔色が悪かったため、休むように言われ、そして夜には晩餐を用意するから共に過ごそうとオルフィウス王から提案された。
今後のことは翌日詳しく話を詰めることを約束し、その日は各々用意された部屋へと早々に就寝することとなった。
二代目王の持っていたアリシャの魔石。その紫の魔石はオルフィウス王から託された。
『私が持っていても、ただ保管しているだけだ。きっと二代目王も貴方方が持ってくれているほうが喜ぶはず』
そう言われ、私がその魔石を預かることになった。紫の魔石は共鳴するように、なにやらお互いがほんのりと光っているように見えた。
「アシェリアンはなぜ私をこちらの世界に連れて来たのかな……やはりルギニアスをこちらの世界に戻すため……?」
静まり返った部屋で呟く。ルギニアスはベッドに腰かける私の前に立ち、魔石を見下ろしていた。
「さあな……奴の考えることなんか、俺には分からん」
お母さん……アリサは私が生まれることを知っていたかのような口ぶりだった。そして、ルギニアスに託すかのように、「お願いね」と伝えていた。まるでこの後起こることを知っていたかのような?
アリサは私が生まれることも、こちらの世界に連れて来られることも知っていた……? 私がこちらの世界にルギニアスを連れて生まれ変わることは必然だった?
そんなことを考え込んでいると、ふと頭の上から影が落ちた。それに気付き見上げると、ルギニアスの顔がすぐ近くにあり、ギシッと固まる。
「もう寝ろ」
ルギニアスがそう呟き、顔が近付いたかと思うと、額にふわっとルギニアスの唇が触れた。
「!!」
驚き目を見開くと、ルギニアスは私を横向きに抱き上げ、ベッドへと横たわらせた。そして自身はベッドに腰かけ、私の頭を撫でる。
大きい姿のままでそんなことをされると、やたらと緊張しドキドキとしてしまう!
しかし、いつもの魔法なのか、ルギニアスに頭を撫でられ、私はいつの間にか眠りに就いていた。
その夜、ルギニアスは眠るルーサの顔を眺めながら、アリサを思い出す。
アリサは俺が封印された魔石を持って生まれてきた。生まれてすぐに捨てられ孤児院のようなところで育てられていた。
アリサが五歳くらいの頃に記憶を取り戻したおかげか、そのとき俺の意識もハッキリとした。それまではなぜだかボンヤリとしたままの日々だった。
アリサは記憶を取り戻してからは、しきりに俺に話し掛けてきた。
『将来は愛する人と結婚し幸せになるのよ。そして可愛い女の子を生むの。貴方もきっと大好きになるわ。フフ、楽しみね』
よく、そう語っていた。まるでサクラを生むことを事前に知っていたかのように……。
『ルギニアス、あの子をお願いね』
あいつはサクラがルーサに生まれ変わることを知っていたようだった。なぜだか分からないがそんな気がした。俺が生まれ変わったルーサの傍にずっといるなんて分からないだろうに……それなのに、なぜかあいつは俺がルーサから離れることはないと、まるで知っているかのような口ぶりだった。いや、逆に離れないように術でも掛けたのか……。
アリサの呪いではないかと思うほど、俺はルーサから離れられなかった。魔石から解放され、自由になったとき、ルーサなんて見捨てて離れたら良かったのに……。なぜか離れることは出来なかった。
まるで呪縛だ。アリサの言葉が俺をルーサの元に引き留めた。
しかし、ずっとルーサと共に過ごしていくうちに、傍にいたいのは俺のほうなのだと気付いた……。ルーサが湖に引き込まれ死にそうになったときに、ハッキリと気付いた。
俺はルーサを失いたくないのだ。
ずっと自分が何者なのか分からなかった。ずっと自分は今ここにいないような気がしていた。
ずっと……俺は独りだと思っていた……。
アリシャとは戦友のような気がしていた。アリサとはもっと近しい存在とはなったが、しかし、封じ封じられた者として少しの距離があったと思う。
でもサクラはそんな過去の俺を全く知らない。姿すら見えない俺の存在を感じ、その場にいることを認め、受け入れていた。ただの友達としてその存在を受け入れていた。
それがなんだかむず痒く、変な気分だった。
アリサが死ぬとき、俺はあいつを守れなかった。サクラをひとりぼっちにさせてしまった。
アリサは俺にサクラをお願いね、とよく口にしていたが、封じられたままの俺になにが出来る。歯痒さしかなかった。
そしてサクラまでもが死に、ルーサとして生まれて来たときに分かった。あいつはこうなることを知っていたのだろう。
サクラはまるで俺のために生んだのだ、と言われている気がした。
アリサの思惑通りなのか、ルーサと共にこちらに戻ると封印が弱まった。そのおかげでやっとルーサの前に姿を現すことが出来た。
ルーサは俺を受け入れた。サクラとの約束『友達に』。馬鹿らしいとは思ったが、なぜか離れることは出来なかった。
ルーサは俺のことを知らない。知らないからこそ、傍にいて居心地がよかった。
ルーサは俺に居場所をくれた。
ずっとどこかに帰りたかった。自分の居場所が欲しかった。
ここにいろ、と言って欲しかった。
ルーサは俺の居場所となった……まるで俺のために存在してくれているかのような……。
ルーサは強い。どれだけ苦しくとも乗り越える力がある。こんな俺のことですら引き上げてくれる……。
そんなルーサを俺は……
愛してる……
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次回、5月20日更新予定です。
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